渓汰の渓流日記    FLY FISHING     
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 2015年 Report
箒川C&R
◇栃木県◇2015/12/9(水)
 晴れ
 6℃ 
◇ニジマス 
 2尾 
 40cm
◇釣行時間
 10:15〜15:46



 山の影になっている場所は全て霜が降りている。おそらく氷点下なのだろう。フライフィッシング トラウトフェスタ 2015で購入したTFO Deer Creek Switch #4 11f自分自身では箒川ウェット最適と考えた#4スイッチ。ラインはこれまたトラウトフェスタで購入のBeulahTONIC SKAGIT SHORT300gr(一応250gr、275grも予備で持参)シンキングリーダーはタイプ6を1.5m(3mで根がかり多発)。とりあえずこれで行ってみる。既にフライマンが一人、ルアーマンが一人、冷え込んだ外気と足元に染み入る冷たさの中、キャストを繰り返している。
 しばらく釣りをしていると足元がおかしい・・・。フェルトが剥がれかけている。お応急処置のテーピングで、また冷水と化した流れに足を踏み入れた。午前中は30cm程の小型のニジマスがヒット。当りはこれだけだった。

  早目の昼食後、時を待った。それは「ライズ」だ。前回もそうだったが、14時頃 かなり小さめの水生昆虫が水面を這う流れの中にライズが起こった。その時からウェットフライへの反応もよくなり、当りの頻度が増し、ヒットにつながった。 13:30その場所に立ちこもうと水面を見ると、ライズが・・・。流れにフライを乗せるが反応がない。おそらくティペットの太さやフライの大きさもその原因かと思い、ティペットを3Xに変更。フライを#8にサイズダウンすると、当りが・・・。それでもフッキングするも、リトリーブをしばらくすると外れてしまう。前回もそうだったが、フッキング後バラすことが非常に多い。
 流れの中心部が右岸から左岸に横切る場所にゆっくりフライを乗せ、伸びきったあたりでヒット。リールファイトだとバラしもあったので、フライラインをテンションをかけながら引いた。

  この状況下(冬の渓流)で、ヒットに結びつけるにはどうしたらいいのだろうか?まず防寒で、最優先は足元!立ちこんだ足元からジンジン響く寒さは集中を欠く原因だ。フライを送り込んだり、スイングさせたりしている時間帯が待ちきれない。繊細な仕掛けも必要で、250gr程度の軽めのフライラインにシンキングリーダーもタイプ3程度でちょっと長めに2〜3m程度取ってみよう。ティペットは3X辺りで長めにとりことも必要で、フライも#8〜10程度の小さ目がいいのかもしれない。ただ次ここ来ることあるかな〜。
  箒川C&R
◇栃木県◇2015/11/25(水)
 曇り
 5℃ 
◇ニジマス 
 4尾 
 50cm
◇釣行時間
 9:14〜15:58





 ブレスのおじさんが「今日は寒いぞ」といった。午前中”半そでシャツ+長そでシャツ+冬用ジャケット+グローブ=寒くて耐えられない” 午後から”長そでヒートテックシャツ+長そでシャツ+フリース+冬用ジャケット+グローブ=やや動きづらいが寒くはない”  いろいろ持ってきてよかった・・・・。 釣り人はフライマンが2人、ルアーマンが2人程度。

  落ち葉がひどくて、ウェットフライを流すたびに葉っぱを突き刺すのでは・・・、ということもあり、11’#4/5/6 SwitchRodの他にドライ&ニンフの為の#4、#5ロッドも連れてきた。結果1日中SwitchRodの出番しかなかったのだが、結構な頻度で枯葉の重みで、20cmクラスのニジマスのヒットと勘違いした。
 やはり最盛期とは異なり、頻繁なチェイスからヒットに結び付くような感じではなく、抑え込むような単発の当りをフッキングさせる。さらにそのかかりは浅く(くわえた瞬間にあわせられていないのが原因なのだろうが・・・)途中でばれることが多かった。それでもこの寒い中、大型のニジマスが、キールに巻いた黒いマラブーメインのウェットフライをくわえて暴れる様とロッドをグングンと引き絞る感覚はふつふつと笑いがこみあげてくる程だ。

  釣れる時間帯がここにはあると思うのだが、丁度14時大岩の付近でライズが頻繁にあり、おそらく水中でも活性が上がっているのだろう。その時間帯でほぼ同じ場所で3回ほどフッキングに至った。つまり釣るコツはライズがある時間帯に釣る準備ができていて、なおかつライズ付近の水域で釣りができていれば、釣れる確率は上がる。
 15時もとうに過ぎ、辺りは薄暗くなり、いままでいたルアーマンも全員あがったようだ。瀬と瀬の中間に大石が2個流れに縦に並んでいて、たるみのせいかラインがまっすぐに伸びない。絶対にいる確信のもと、多少短めにラインを手繰り石の奥から手前まで横切らせた。すると明らかに大きさがわかる様な重い当りが・・・。リールファイトをと目論み一瞬ラインから手を放した瞬間、強烈な引きからバッククラッシュ。高速でラインを巻き取り、石の下から出てこない彼女を引きづりだすと、魚体をうねらせながら上流に登ろうとする。うすぼんやりした光景の中でも、水面から出た魚体と水しぶきがやけにくっきりと見える。ガソリンスタンドの明かりが、水面を照らすだけの誰もいなくなったこの川で、この瞬間がうれしくてうれしくて・・・また来よう。  
  大北川
◇茨城県
◇2015/9/24(木)
 曇り
 23℃ 
◇ヤマメ・イワナ
 4尾 
 22cm
◇釣行時間 
 9:50〜16:30


 2015年のシーズンの締めくくりは、やはり茨城の渓「大北川」。そういえば、今シーズン茨城の釣行は皆無。来年の花園川解禁を願いつつ、既に秋めいてきた高萩インターを降りた。

 久しぶりの大北川は透明度は高いものの、水量はかなり多めだ。周辺の一部田んぼでは稲の刈取りが行われている。しばらく下ったり上ったりして、いつもの橋の下ポイントに差し掛かり、左岸側にフライを投げ込むと、フライに出るも針がかりせず。原因は薄暗いため、フライのドラッグに気づかず流した痛い結果だ。ここら辺での餌釣りの方は、ウェーディングせず岸から狙っている為、どうしても橋の下は、竿抜けポイントの一つと考えられる。さらに右岸側も流すとヒット。側線に赤みを帯びたきれいなヤマメだ。すぐ上流でアップでキャスト後、おそらくドラッグがかかったフライに出たヤマメがフッキングせず、「最後なのに」と悔しい思いが・・・。
  上流部に向うも、小さ目なイワナとヤマメが釣れただけだった。それでも久しぶりに大北川の薄暗い林の中を潜り抜け、ショートロッドに#10のパラシュートフライ。何とも懐かしい感じだ。 公民館の木に絡みついたアケビの蔓には、まだ割れていないアケビの実がいくつもぶら下がっていた。ここらへんも木々も色づき、紅葉の季節になっていくのだろう。
  箒川C&R
◇栃木県◇2015/9/17(木)
 雨
 18℃ 
◇ニジマス・ヤマメ  
 12尾 
 30cm
◇釣行時間
 9:46〜16:04


 1日中雨と知りつつも、ドラ割『とちぎ観光フリーパス』(※)のキャンペーンに前日申し込んだため強行釣行となった。 ※平成27年9月4日(金)〜9月18日(金)および平成27年9月24日(木)〜12月23日(水)のうち 栃木県内の周遊エリア内の高速道路が定額で連続する最大2日間乗り降り自由になる 便利な高速道路周遊パス また、久慈川の鮭の有効利用調査に申し込んだため、スイッチロッドの8/9の試し釣りを行いたかったという理由もあった。
 
 いつものようにブレスのおじさんと話していると、大きいの(ニジマス)流れたようで、川底は全てきれいになったという。恐る恐る川へ降り立つと、なんと巨大な岩たちもことごとく流れてしまって、流れのところどころにあった岩も砂利で埋め尽くされ、平坦な砂利底の背となった。これで水量が減少し、魚が再度入れられたとしても定位する場所がない。幾分対岸にそのポイントが残る程度か?一大事なのでは!!  流れたであろう大部分の大型ニジマス。それでもかすかな望みを捨てきれず、11’#4/5/6 SwitchRodでウェットフライを流し、大型魚を狙う。底石の突出が確認できる辺りを超えたとき、当りがあった。30cm程のニジマスだ。底色を反映してか、白っぽい魚体で迫力に欠ける。ただしあの大水の、巨大な岩をも流した水圧を逃れたニジマスかと思うと、涙もんだ。その他上流・下流も一応流してはみたものの、全く反応はない。

  休憩後さらに雨脚が強くなり、帰ろうとも思ったが、とりあえずサケ釣りの予行練習を実施。空しくフライは流れるだけ、540グレーンのラインはかなり重い。 対岸を見ると急流の岩盤際の流れが緩くなっている為、#3ロッドを持ち出して、流してみた。#14のドライフライに30cmのニジマス、流れが強いためじりじりと下流に移動しながら、そのあとを流していると、ライズ発見。10回ほどラインを置き換え、ドラッグフリーの状態になった時、ヒット。25cm程のヤマメ。
 手前の心細い流れでも先ほど入渓する際に、ライズがあったようにも思えたので、振り返ってキャスト。釣れるは釣れる。痩せこけたヤマメは混じるものの、10尾ほどヤマメがドライにヒット。
 19日(土)放流があるそうだが、これまで通りの場所はもうない。  
  湯川C&R
◇栃木県◇2015/9/16(水)
 曇り時々晴れ
 16℃ 
◇ブルック(5)、ホンマス(1)
 6尾 
 25cm
◇釣行時間
 9:38〜12:10
13:56〜15:06


 鬼怒川流域の堤防決壊による洪水災害の復旧がまだ進んでいない。特に川の流れに住む魚を対象として釣りを趣味にしているものとして、何故かやりきれない気持ちがある。高速道路から見た鬼怒川は茶色に濁った醜い水がいまだ流れいる。 いろは坂を駆け上がり到着した湯滝から落ちる水は水量こそ多いが、濁りは普段よりない位だ。気温は急激に低下しつつあり平地とは全く異なり、既にもう秋だ。そしてこの湯川は30日をもって禁漁となり、栃木の一般渓流は19日で禁漁に突入し、フライマンは事実上活動休止となる。

  まずは5cm程のブルックやホンマスがフライに襲い掛かりまたそれがフッキングしてしまうことで嫌気がさしてくるほどだ。ともかく流れの緩やかな、浅めの場所を流せば必ず出てくる。来季の川の準備は既に完璧なくらいだ。
  多少小型のカディスが飛んでいるものの、それがブルックの気を引く程ではないようで、ライズはほとんど見かけない。あまりにドライフライに反応がないので、ウェットで水面直下を流すも、20cm程のブルックが2尾かかっただけで、面白くないので止めた。

 ちょっと腰痛が気がかりで、歩数を抑えようと、湯滝から入った。いつもは上がる直前の為、夕方に入ることが多いのだが、11:00頃の反応は・・・。 レストランの背後のその流れはいつもはかなり細いのだが、今日はある程度の流れと勢いがある。それでも倒木から染み出た止まったようなゆっくりの流れにフライを落とすと飛び出した。5cmブルック対策として合わせを遅らせていたのがあだとなって、合わせが遅れた。それでもティップが震え続けたので、スレがかりかと一瞬諦めたが、しっかり口に針がかり。ネットを磁石から外しそこに魚を横たえ、写真を撮った。なかなかの美形だ。
 リリース後、ネット上から下へ大きく振って水気を取って、背中の磁石に引き寄せたが、うまく止まらない。磁石を見ると鉄分を多く含む砂がこんもり磁石に盛り上がっていた。 
  箒川C&R
◇栃木県
◇2015/8/20(水)
 曇り
 26℃ 
◇ニジマス
 10尾  
 50cm
◇釣行時間
 6:35〜15:55


 今頃であれば、直射日光を避けて、山岳渓流と呼ばれるような川へ降り立つことが必然であり日課ではあった。しかし、そんな川は複数人では入渓場所を変えることも必要で、不馴れな息子連れとなれば山岳渓流の選択肢はないと言える。そこで重宝しているのは、箒川でそれなりに釣果も得られることも多いし複数人で会話をしながら、ということも実際は可能なのがここだ。

 7時前に到着し川へ降りると、そこには一人のフライマンが、シングルハンドでの華麗なるスペイキャストを繰り返していた。彼は菱屋の店長さんだ。もちろんニジマスが釣れていることは言うまでもない。  流れは平水、多少濁りの入っている感じで、白い石の上には大小虹鱒が底の方に定位してるいる。ただ今日は1日中曇りの予報で、ある程度の活性が維持されるのではないかと勝手に思っていた。ただショートバイトが多く、3連続で針がかりがした後外れる事態となった。初めてフライの針先を親指の爪に立てたが、針先に問題はなかった。釣れない訳ではないが、幾分小ぶりで、尾びれが丸い。C&Rでありながら以前に放流された魚はどうなっていったのだろうか?賢くなった魚たちは、針がかりを恐れフライを完全に見切っているのだろうか?それとも大水の度、放流魚の定めか、泳ぎの達者でない彼らはダムサイトまで流されてしまったのか?それとも死に絶えてしまったのか?ん〜よくわからない。
 それでも何尾か、あのウェットフライの真骨頂でもある「ガツン」というアタリとその後に起こる強烈な引きを楽しむことができた。午後からはラインをフローティングに変更し、#8のカディス・ドライでアプローチ。目の前を白く浮き出たエルクヘアカディスにゆっくりニジマスが浮上し、振り返りながらフライを吸い込んだ。水中に見えるよじれた魚体が印象的だった。流速が穏やかで、底に張り付いている魚の攻略としてはドラッグフリーな状態をいかに長く見せられるかがポイントに思えた。  
  箒川C&R
◇栃木県
◇2015/8/5(水)
 晴れ
 34℃ 
◇ニジマス 
 7尾 
 55cm
◇釣行時間
 5:34〜7:57


 総務省消防庁は4日、7月27日〜8月2日の1週間に熱中症で救急搬送された人が全国で1万1672人に上り、25人が死亡したとの速報値を発表した。1週間の搬送者数としては、2008年の統計開始以来最多・・・。と連日暑い一日を報道している。そして「川は涼しいか?」というと「高所で木々が川を覆っている場所は涼しい」というしかない。 ところで「箒川は?」「涼しい場所ではない」ならば、『もっと早く行って涼しい時間帯に釣りをしよう!!』ということで午前3時に起床し、深夜割引の午前4時前に高速に入った。箒川には5時30分頃には到着していた。
  その場所での釣り人は自分も合わせ4名。意外と平日でこの時間なのに多い。川は平水というか、これまでの釣行の中で一番水位が低い。ロッドは11’#4/5/6 Switchでシックティップによるウェットフライ。ゆっくりフライをスイングさせて、岩に定位する大型ニジマスを釣ろうとしている。特に箒川のC&Rでは大型のニジマスを無理なく釣り上げることや沈めるフライのやり取りのしやすさ考えるとこのやり方が気に入っている。
  水面ではライズではないのだが大きいやつが水面をバシャバシャ言わせている。岩と岩の間からのキャスティングの為、手前から短めにラインをだし、徐々に長くして釣れる範囲稼いでみた。10m先に80度位でキャストしラインをメンディングしいきなりヒット。だがバレた。
  活性はそれ程高くない印象で、これまで使用していたシンクティップでは根がかりが多いのだが、無精を理由にこれで通した。いつものようにピーコックソードウィングの#6リードフライがゆっくり岩の上を流れていく。当りはドライフライフィッシングでは味わえない衝撃とともにやってくることが多い。「ガツン」とロッドティップからグリップのコルクそして手元に伝わる。強烈な引きとティップの大きな揺れで、大型のニジマスであることはヒットの瞬間にわかる。その後40cmクラスであれば、途中写真を撮ってみたり、ゆとりある対応で取り込みまで余裕だ。ただし60cmクラスであるとちょっと対応は慎重になる。強引なやり取りではラインブレイクやらでランディングできないこともある。今が痺れるほど好きな瞬間だ。必死にラインを手繰り寄せ、やっと手元までニジマスが近づいたら一気に走られそうな時、ラインを握る手を緩めるか、強引にロッドの弾力を信じて耐えるかの選択、「ん〜」痺れる。
  もうすでに太陽は山の間から顔を出してしまったため、じりじり焦がし始めた。午前8時釣りの終了。熱い夏の日は暑くなる前に終わらせた。  
  荒川C&R
◇栃木県◇2015/7/24(金)
 曇り時々晴れ
 34℃ 
◇ニジマス1、ヤマメ2 
 3尾
 40cm
◇釣行時間
 7:42〜10:14
.

 朝から入ったとはいえ、既に8時を回った時点で、時折雲から覗く日差しがひどく厳しく、チリチリと先週刈り上げたうなじを焦がしている。川はかなりの増水様態。
  ライズなどは期待できないので、川の中心部に立って、90度程度の範囲でフライを落としては流す。1〜2mほど移動したら、また放射線状に左から順に5投ぐらいゆっくり流していく。中心部から左側はほとんど水の動きはなく、じれったい位にゆっくり流れる。その場所での5投目にフライをピックアップしようと右手でロッドを耳の上まで引き上げた瞬間、石の影から浮上したヤマメがフライに食いつかんとした。もちろんフックアップできなかったのだが、やっと姿を見ることができ安心したような、幾分やる気もでたような・・・。
 やる気ついでに、合わせ切れなど起きないようにと、フライを#14クリップルに交換して1投目、それもフライの落ちた瞬間にどでかいヤマメ(この時は尺ヤマメと信じていたが・・・)がフッキング。グングンロッドを絞り込み、トップガイドをティペットが通過したと思ったら、上流に走り、フライラインが出て自分を中心に弧を描いた。ネットをマグネットからはずそうと目をそらした瞬間、制御不能の末、自分の後ろに魚はいた。それでもやっと魚はネットにいた。過去においてこの荒川でニジマスなど釣れた時がなく、どういうことなのか・・・。

  テレストリアル系のフライに交換しヤマメが2尾ほど釣れた。全てのヤマメは行儀よく水面からあまり身を乗り出さないようフライにでる。鼻先だけ出してフライを抑え込むように出るため、フッキングした時、「小さなあたりを取った」ような心地よい錯覚に陥る。ヤマメは25cmほどでC&R居残りでいい顔立ちのやつばかりだ。 今回は流れの筋、瀬、肩などすべて不発に終わった。さらに堰堤の落ち込みでも反応はなかった。

  巣立ったばかりなのか小さめの鳶が目の前の護岸に降りた。上空ではでかい鳶が鳴くこともなく旋回している。巣立ちを見守っているのか自分の目にはよくわからないがそんな場面と感じられた。川通しに下っていくと、鴨の親子が葦際を並んで下って行った。既にどれが親なのか分らないぐらいに成長した鴨たちが・・・。
  桧枝岐川C&R
→鱒沢川

◇福島県
◇2015/7/11(土)
 晴れ
 29℃ 
◇イワナ 
 9尾(桧枝岐川5、鱒沢川4) 
 21cm
◇釣行時間
 13:03〜17:13


 沖縄では台風の上陸などの気象の報道もあったが、関東は前日から晴天で気温も上昇傾向にある。そんな中、息子を旅の道連れに福島南会津方面への釣行に出発した。行程はいつものように、西那須野インターから一般道でひた走るルートで、桧枝岐川C&Rまでは245kmほど。西那須野インターから約90kmの快適な走行が保障されないと行く気が起きないのかもしれない。最短ルートでいえば、常磐道那珂インターから一般道で那須塩原を目指すのであれば205kmとなる。
  9:30頃に桧枝岐C&Rに着いたが、この地でさえも強烈な日差しが降り注ぎ、気温は上昇しつつあった。つまり比較的浅い(ほとんどチャラセの域を出ない)ではイワナをフライを流す場所に居つかせるにはきつい状況でもあった。先行者がいたせいもあり、ミニ尾瀬側のさらに細い流れに潜り込むと、そこは日差しを遮る木々も幾分あり、そんな下にフライを送り込むとヒットが続いた。昼になり「森の温泉館アルザ尾瀬の郷」近くの土産物屋兼食堂で食事をした。地域の定番でもある「裁ち蕎麦」はそこでもメイン料理ではあるが、あえて生姜焼き定食で茶碗一杯の飯を久しぶりに食らった。交互に繰り返す生姜焼きの枚数と飯の量の割合が20代に戻った気がした。

  炎天下の本流はあまりにきついと判断し、舘岩川の支流の鱒沢川に移動した。いつもなら鬱蒼とした薄暗い渓流を熊の影に怯えながら釣り上がるのだが、相棒がいる為心強い。底砂は真っ白で、木漏れ日にキラキラ輝いていて、水中の底だけを切り抜けば、サンゴ礁の海中のようだ。 釣果はそこそこで、サイズもそこそこ。それでも納得のいく流れでもある。一度だけ、イワナ釣りらしいというのか、対岸の反転流にフライを置き、ゆっくり主流と逆に移動していくフライに出た。その後手前の深い流れに鼻面をぐいぐい持っていったが、しばらくすると竿のしなりに負けを認めたかのように、ついに流れの終わりに「ふっ」と浮かんだイワナの姿は美しかった。

 時間を忘れて釣りをしていたということもないのだが、すでに18:30になっていた。退渓点も確認せずここまで来てしまった。ただ唯一の頼みでもあった砂についた足跡が、今はないということだ。ここまでずっと道路の走る右岸を見ていたのだが、そんな跡は見つからなかった。しかし今の時間ではそろそろ川を出なければならない。「ここぞ」というところで、斜面を上がることとした。落ち葉が十分に堆積し気を抜けば「滑り落ちる」ことが容易に推測できた。それでも根の張った木や草を支えにの登り切り車にたどり着いた。
  鬼怒川
→荒川C&R

◇栃木県
◇2015/7/9(木)
 曇り時々雨
 21℃ 
◇ヤマメ 
 7尾 
 25cm
◇釣行時間
 9:13〜14:22


  この頃は非常に梅雨らしい天気が続き、いつも雨。それでもあまり北関東には集中豪雨のような雨でないらしく、鬼怒川も荒川も水量は多いものの、濁りはほとんどなく釣りができる。また今日の日中も降水確率50〜70%の状態だが、ほとんど雨は降っていない。
 どんよりとした暗雲を水に映した鬼怒川は、その場に居合わせた鵜が飛び立つものの釣り人はいない。いつものようにウェットフライで釣り下るが当りすらない。何もないとやっぱりめげるもので集中を欠く。そのまま下流まで進むが、フライが泳がなくなった。

  11時過ぎ荒川に移動。途中、ここ塩谷町では「放射性廃棄物の最終処分地候補」として挙げられた当時から反対の看板やら旗がそこら中に立っている。 荒川は水量は多いようだが、濁りはほとんどない。ただ川の周りの草の勢力がかなり増してきて、踏みしだかれた釣り人道が覆い隠されようとしている。TSR8'1"#3グラファイトロッド(デモロッド)を使用、フライは#10パラシュート(実は今日はこれしか1本しか使用していない)。この水量の為ドライフライに反応しないかと思いきや釣り上がるにつれその反応が結構いいので丁寧に流しつつ何尾か手にすることができた。特徴的だったのは、「バシャ」と派手目に出るもフッキングしないことも多い中、釣れるヤマメはフライをガップリ飲んでいることがあり何が違うのかわからなかった。ただ釣れる魚はひれピンのまあまあのサイズで、「写真に残したい」あるいは「きれいに映る」感じがいい。 よく釣れた場所は堰堤下や流れの緩い場所で、焦れるほどゆっくり流れるフライを目で追い、「出るか出るか」と右腕を後ろにあおるのを抑える瞬間がエキサイティングだ。フッキングしてからは意外と力強い引きで、いなしているつもりなのだが、水量の多い流れにネットを横切らせるとうまく収まらない。2・3度繰り返し、ネットに収まったヤマメは腹が異常に膨れていて、内容物の正体が想像できない。

 昼食後(といっても14:00頃)同じ場所を釣り上がり、釣りそこなった魚や反応がよかった場所をもう一度フライを投げ込むとどうなるのか?検証してみた。結果は「全く反応がない」。つまり一度反応した魚は再度反応しないし、違う魚と入れ替わりもしないのか、時合によるものなのか?結局疑問が残る・・・。
  湯川C&R
◇栃木県
◇2015/7/2(木)
 曇り時々晴れ
 21℃ 
◇ブルック(11)、ニジマス(2)、ホンマス(3) 
 16尾
 40cm
◇釣行時間
10:16〜15:05


 この湯川一帯は本当にいい季節になった。釣り人がそう思うのだから、ハイカーたちもそうなのだし大型バスは湯滝の駐車場に満車状態。小学生の一団がグループごとに出陣を待っている。そこで負けてないのが、おばさんの御一行様。クマよけのけたたましい鈴の音をかき消すかのような笑い声。きっと彼女たちにクマよけは必要ないのかもしれない。
 水質は結構澄んでいるいるほうで、それほど量も多くはない。小滝付近では自然のミストが心地よく風に乗ってくる。晴れた一瞬に現れた日陰にフライを流し込むと、20cm位のブルックがヒットした。結構浅くて開けた場所だが、朝の居残りかも知れない。その後橋の下流部分でライズを何度か確認するも、フライをとっかえひっかえの苦労も実らずネットに収まることはなかった。

  もう昼近くになったので、引き返しながら、木道を左にそれ、草の間にできた小道を進んだ。「いるところにいる」という経験則が当てはまるのがこの湯川で、C&Rで守られた魚の多さと、ブルックに性格があるのなら「大らかさ」からなのかもしれない。ただヒゲナガが乱舞する時間帯は「こんなところにもいる」という状態で、笑いが止まらないほど釣れることもある。それでも今日はいい状態で、いると思われる場所を流すと反応がある。こうなるとフライは#10のパラシュートあたりが、アイへのティペットの通りもいいし、よく見える。流れの奥の反転流などはフライフィッシングの醍醐味を味わえるポイントで、ティペットが強い流れを掻い潜ってフライがゆっくり逆に流れる瞬間、ブルックがどこからともなくフライをひったくる。いいね!昼にした。
 15:30頃、湯滝の下左の奥。いるいる投げるたびヒット。ちょっと上流、白泡際から流し込むと反転してフライを飲み込んだ巨大魚。グングン引っ張る。浅瀬も上る。ちょっと制御不能。40cm程のニジマスだ。
 橋の上のギャラリーも消え、山からサルが下りてきた。
  箒川C&R
◇栃木県
◇2015/6/27(土)
 雨
 24℃ 
◇ニジマス(8)、ヤマメ(3) 
 11尾 
 60cm
◇釣行時間
 9:55〜17:17


 季節がら梅雨なので仕方ないのだが、『雨』。それも良しとしよう。しかし、釣りができるのかできないのか自宅からはほぼ判断できないのがつらいところ。つまり「いつだってどんな時だって、釣りをしようと思っているけど、釣りができる場所がわからなくて苦労したり、結局釣り自体ができなかったりする」といったところだ。
 前日も雨という場合はいつもは湯川という選択肢しかないのだが、とりあえず箒川。到着は9:30メイン会場を見下ろすと、白濁化した流れが岸際まで覆っている。それでもブレスのおじさんは、「釣りは大丈夫」と言っていたのでそれに従うこととした。その言葉に根拠がないのだろう、一般の方々はこの状況下で釣りができないと判断したのか、土曜日なのに誰一人として 夕方5時まで ここを訪れなかった。
 やはり今日の釣りは11’#4/5/6 Switchでのウェット。ピーコックソードウィングの#6をリードフライに白濁化した流れをスイングさせた。「釣りができるできない」の不安をすぐさま払しょくするかのように、30mほど下る間に5尾のデカマスがヒット。最後には60cmを超すサイズがヒットし十分引きを楽しませてくれた。
 底もあまり見えないので、恐る恐る足を忍ばせる。普段なら潜んでいそうな石の上やくぼみを流すのだが、全くそれが見えないため、薄ら見える石の瀬や何となく記憶にある位置を頼りに丹念にフライを流した。見えないから丹念に流せたということも有利に働いたのかもしれない。リールから引き出したラインは、35°程下流に一直線。軽く一度メンディング、流れが緩やかなので、ゆっくり流れを横切っていく(ように見える)。だいたいは「ガツン!」ときたら「グングングン」とロッドティップが大きく横に振れ、すぐさま水面に現れた巨体が水しぶきを上げ暴れまくる。尾びれが十分に広がっていれば、その引きは最高でリールファイトを十分に楽しみながら、最後は巨大な全貌が次第に目の前に・・・。ヤマメも放流されたのか、リトリーブ中に管理釣り場でもあまり見かけないようなボロボロな20cm位のヤマメがついてくる。今日のタックルにおけるその引きは、枯葉が着いた程度で何の喜びも生まれない。ただ釣れて#6フックにぶら下がる悲壮感漂うヤマメに何を言うべきなのか。
 一度流した後、もう一度流してみたが、反応はほとんどない。時間帯なのか。ただ大げさなライズが時折あるのでいないことはない。本当に攻めるなら、ボトムを転がすような仕掛けをすべきなのか、したらどうなのか今後の課題でもある。
  湯川C&R
◇栃木県
◇2015/6/10(水)
 晴れ
 24℃ 
◇ブルック
 3尾  
 20cm
◇釣行時間
 9:00〜15:05


   湯川においては「何故この地を?」という問いに対して義務感に似たものが理由としてあげられる。特に赤沼から入るとしたらその傾向は強い。ただその風景や耳に入る蝉の声や鳥のさえずり全てが、今生きている場所の世界観と全く異次元であることは疑う余地もない。ただこの別世界の自然の中にいても、木道を歩く子供たちやカメラを背負った方々が列をなし、大声を上げていることで単なる観光地へ引く戻されてしまう。
  それはそうと、9:00頃より赤沼方面からとぼとぼ歩いた。蝉しぐれの中、左手を流れる湯川にライズを見つけようと眼だけは必死だ。頻繁なライズがない限り、歩きながらはそれを見つけることは難しいので、水際の泥にシューズが浸る位置まで移動した。
 しばらく目を凝らすとライズ。倒木の下流でのライズの為、フライを長く流し込んだが、「バシャ」と出たもののヒットには結びつかなかった。その先でもライズがあるが回り込める位置でもないため、諦めかけると後ろつまり上流の中央部でライズ。これは狙える。
 周りは異常なくらいの虫が乱舞している。オドリバエ、小さめ、大きめのカディス、時折モンカゲロウ。ただし頻繁にライズはなく、一度目のライズを見過ごすと、その位置は分らなくなってしまう。#16クリップルを適当に落としてみる。5投目くらいにヒット。初ブルックだ。梅雨の晴れ間、間近に響くカッコウの声、独特なブルック模様が水面から踊る。「いい時の過ごし方」と絶賛したい気持ちだ。 12:00頃から虫たちは鳴りを潜め、ライズを見つけるのも一苦労となった。それでも対岸の木々の影の流れにフライを流し込むと魚は出るものの途中で外れたり、針がかりもせずにロッドが曲がることはなかった。
  鬼怒川
→荒川C&R

◇栃木県
◇2015/6/4(木)
 晴れ 強風 
 24℃ 
◇ヤマメ 
 2尾
 28cm
◇釣行時間
 8:59〜15:14
 


 最初にあの祭りに沸いた「鬼怒川」へ、特に今週末にはアユの解禁となり今日が鬼怒川の最終になると考えた。かなり強めの風の洗礼を受けながらも、ドライフライなどとは比較にならないほどウェットフライは釣りやすい。釣りやすいがまたく当りがない。この2週間で釣りきれるものか、それとも現在釣りにくい状況にあるのか。よくわからないまま、車へ戻った。するとジムニーの窓から「釣れた?」というので「全く釣れない」と答えると、昨日対岸から餌釣りでけっこう釣れていたそうだ。対岸は流心が近いので釣れるのかもしれないし、今ライズもあった。朝晩のマズメであればそれなりに当りがあるのかもしれない。
  このままボウズというのも今一だし、まだ10:00なので荒川に移動を試みた。昨日の雨も、水量に影響は出ず かんかん照りの日中ではいささか「釣れないモード」になりそうな・・・。
 とにかく上流から吹く強風の為、風の合間にキャストをするしかなく、ロングティペットが絡まりやすい。ロッドは8’6”の#3グラファイトで幾分強めで風に強いものを選択してみた。もちろんハッチもないためライズもない。
 最初に釣れたヤマメのストマックには小さなニンフ(#30)ばかり入っていた。それでも堰堤の掃出しの部分でいいサイズがヒット。既に13:00になっていた。フライは#14パラシュートアント。ダウンクロスのポジションがとれ、ドラッグフリーでフライが流れた瞬間だった。大きな石の上に乗りランディング、意外と撮影場所がないためネットを左手に数メートル離れた場所に急いだ。その後は川を下りながら、そこかしこにアントを流し込んだ。ゆっくりとした流れではウグイがフライを突っつき、それなりのサイズだとフライを吸い込んだ。鳶が低く飛んでいるのか水面にその影が落ちる。
 いつもは昼休憩後釣りを始めるのだが、午後から一度もいい思いをしたこともなく、単に疲れるだけなので、これで上がり。ゆっくり一般道を帰ることとした。
  鬼怒川
◇栃木県
◇2015/5/21(木)
 晴れ 昼より強風 
 24℃ 
◇サクラマス・ヤマメ
 7尾 
 30cm
◇釣行時間
 8:35〜15:32


 5/17(日)〜24日(日)の期間鬼怒川本流で特設漁場という場所を設け、サクラマスなどを放流し、平日はC&Rでルアーとフライのみ実施することをHPで知った。平日なので久しぶりにダブルハンドでのサクラマスを・・・という目論見だ。区間は上平橋の上流で料金は年券保有者はプラス1500円ということになっている。
 到着8:30 テントには漁協の方が数名釣り場の管理(特に鵜やアオサギへのロケット花火をおみまいしていた)と料金の徴収。すでに数名のフライマンが釣りをしている。今日は釣り人は合計7〜8名程度か。漁協の方によると、テントからすぐ降りたトロ場ではライズもあり、フライで20尾程度は釣れているようだが上流のランではあまりよくないという。11’#4/5/6 SwitchRodを担いでいるため、上流を目指した。
 まずは流れだしからゆっくり下流に降りながら、フライを流した。流れの中心や早い流れの脇では反応がない。流速が幾分落ち始めた地点、流しきった後リトリーブで石の上を通過したとき、予想もしていないロッドからの手ごたえと激しい水しぶきが上がった。意外と手前にいるな。じりじりと照りつける日差しの厳しさと意外とひんやりとした風・太ももまで立ちこんだ冷えが交じり合って暑いのか寒いのか自分で判断できなくなってきた。
 流下物はメイフライが1時間に1匹程度目に入る程度で、ほとんどない。流速も緩くなりつつあり、ゆっくり目にスイングすると、#10のリードフライにフッキング。養殖のサクラマスとはいえ30cm程の魚体なので、引きは十分だ。途中27〜28cm程度のヤマメも2尾ほどヒット。その後も結構岸から数mのちょっと大きな石の近くでリトリーブ中ヒットもあり、面白くなってきた。11:00過ぎにはほんとに流れが緩くなり水域も広がっていった。そこでは当りもなくほどよく昼食タイムとなった。

  非現実的な状況といえばそうで、箒川のようにさらに非現実的な巨大ニジマスであっても全ての釣り人ではないにしろそれを受け入れる。原点は「趣味」「娯楽」であるが為、限られた余暇を最大限に楽しむが為。

  15:00から同じ流れにチャレンジしたが、いつものリトリーブ中の石の上で派手な出方でバレて、それっきり。上空を見ているとロケット花火にめげずに急降下する鳶が、水面を泳ぐ蛇をつかみあげた。
荒川C&R
◇栃木県◇2015/5/15(金)
 晴れ 
 27℃ 
◇ヤマメ 
 9尾 
 28cm
◇釣行時間
 8:41〜13:36



 数日前 季節外れの台風が直前低気圧に変わり上陸。そこから気温は上昇傾向で各地で30℃近くになった。水量・水質はダムの放水なのか、田んぼの水の流入なのか、増水で薄濁りだ。早めの9:00に到着。しかしすでに日差しがきつい。ロッドを握る手は日焼け止めクリームを首や顔に塗ったせいか、ざらつく感じだ。
 ハッチはないので、苦戦しそうな感じはあるが、いきなり石の前でフライにゆっくり浮上したヤマメ。今日はゆっくり浮上するヤマメは総じて大型で、2尾はネットに入ったが、他3尾は7Xのティペットを切られている。前回は放流したての20cm前後のヤマメがほとんどであったため、結構スリリングでもある。

  当初、いろいろフライも変えたが、最終#14テレストリアルクリップルで釣り上がった。それで十分だった。11:00頃いつもライズで有名なフラットに差し掛かる。中央付近でライズ。1,2,3か所とそのの場所は広がっている。一番手前のしきりにライズしているヤマメに、6Xティペット#14CDCダンを流すも全く無視。ティペットを7Xに変え、フライを#20クリップル。偏光グラス越しに見ていると、フライの下をグリングリンと白い魚体をくねらせながらが見てるだけ、2回も流すと反応せず。その下でライズするヤマメも同じでかなりのスレ具合だ。フライを#22黒いボディのミッジピューパに一苦労替えることに成功したが、その直後下流からの風が強くなってきてまたもや試練の時を迎える。 フライが馴染んでボディが水中にすっかり入ったのか、今始まったばかりのライズのヤマメがヒット。その後3尾程同じフライで釣れると、すっかりライズが止んでしまった。ストマックはいろいろなものが入っていて、フライのサイズや色で釣れない気はしないが、シャックが多いようだ。
 車に戻ると、すぐ近くの堰堤の下には2羽の鵜が並んで獲物を待ち受けている。C&Rのお約束も彼らには関係ないようだ。立て看板には「フライ・ルアー専用」と書いてあり餌釣りは禁止とあるが、そのまま飲み込むのは禁止とは書いていない。もちろん看板に禁止事項を追加しても読むことはできないだろうが・・・。
  大谷川C&R
◇栃木県
◇2015/5/3(日)
 晴れ 
 25℃
◇ヤマメ 
 7尾 
 22cm
◇釣行時間
 10:48〜14:25



 今年のGWは非常に天気がよく初夏を思わせるような陽気でもある為、行楽地への車の数は、平日釣行がほとんどの自分にとって比較できないほどとなっている。もちろん日光駅の裏手にあるここ大谷川の周辺の道路も非常に込み合っている。特に釣り上がりの際には正面の霧降橋、両側の道路の車やバイクが信号待ちでどんどん重なっていくのが見える。

  そんな光景を尻目にのんびりと、ゆったりとフライフィッシングを楽しむなどととシチュエーションはばっちりなのだが、鬼怒川漁協は許してくれないのだ。河原で釣りの準備をしていると、餌釣りのかたに「今日はどうですか?」と尋ねてみると「ここに放流したんでいるはずなんだけどなあ〜」という答え。「放流って昨日ですか?」「今日の朝だ!」 どうりでそこかしこ(堰堤付近)に、釣り人が・・・。
 C&R区間の手前(いや区間内にも)には、餌釣り師3人がC&Rのおこぼれを狙っている。C&R区間を見るとフライマンが2名、ルアーらしき人が2名ほど見える。この後をついて行って釣れるのかな?とは一瞬思ったが、周りの状況で回避する方法も場所も思い浮かばなかった。言い換えれば諦めつつ 釣り上がっていった。 ただ下流から吹き上げる強い風とフライマンの熟練度によっては、釣りになる気もした。ここ3度目の釣行になるが、同じような強い風がいつも吹いていて、ロングティペットではまず横からのキャストではスポットにフライは落ちない。

  すぐに反応は出た。C&Rだからか、時合なのか11:00.短めにした6Xのティペットに結んだ#14パラシュートの脇の水が盛り上がった。7Xを1.5m程継ぎ足して、#18クリップルにフライを替えた。同じ場所をもう一度流すとヒット。22cmの放流して間もない形跡の残るヤマメだが、1尾目はうれしい。その後1時間ほどは、ドラッグがかからないようにフライを流すと、次々とフライに反応した。2時間ほど釣り上がると霧降橋に連なった車が見える。その下の堰堤には一か所に群がる餌釣り師が5・6名見える。石の間に吸い込まれたフライが切れたため今日の釣りは終わりにした。
  荒川C&R
◇栃木県
◇2015/4/30(木)
 晴れ 
 25℃ 
◇ヤマメ
 14尾 
 22cm
◇釣行時間
 9:11〜14:41 


 鬼怒川漁協のHPで、荒川の放流日が29日と前日であることを発見した。また鬼怒川で5/17(日)〜24日(日)鬼怒川本流特設漁場開設というイベント開催も予定されていて、ヤマメ・サクラマスを放流して釣らせようとしているようだ。

 とりあえずGWとはいえ平日なので誰もいないのかな?と思いきや、フライマンは4人くらい、ルアーマンが数人。
 到着が9:30頃で、車を止めた場所から入渓しようとしたが、何故かそこにはルアーマンが・・・。様子を見ながら、待っているとかなりキャスティングを続けている。しかし釣れてはいないようだ。
 水の状態は田植えの準備とばかりに、田んぼに水を引き込みまた川に戻る巡回した水のせいで濁っている。筍の皮をはじめゴミも流れ おそらくその巡回の中で含まれたものだろう。強烈な日差しに、ふと上空を見上げると低くくトンビが旋回し、魚を狙っている。
 しばらくするとルアーマンも移動し、堰堤上に上がることができた。するとライズだらけの状態で、目の前で5〜6か所のライズがある。なるほどルアーでは釣れないかもしれない。
 まずは#14のパラシュートを結んだが、さすが無視。放流直後とはいえ、「そんなものは食えない」とばかりに、フライの近くでライズする姿は野性味も多少残っているのか。#18黄色のボディのクリップルに交換すると、魚の反応はよくなりフックアップするようになった。かなり緩い流れにいるようで、すぐ手前でもライズを繰り返している。ストマックも調べたが何も出てこなかった。 とりあえず数メートルの流れだけで、小〜中14尾を9:30〜11:00で釣れた。だがいたいけな放流ヤマメを釣って喜んでるのもいかがなものかと思うが、それはそれ釣れて楽しくないわけがない。

  午後は14:00頃から入ったが、ライズもないし、反応もない。ちょっと日陰の部分で、散発ながらライズを発見。ライズ地点を通り過ぎ遅れ「ボコッ」とヒット。一瞬タイミングをずらされロッドをあおると、リーダーとティペットのつなぎ目から切れてしまった。「ガクッ!!」 新しく7Xのティペットをつなぎ、#16CDCダンをその先につけた。またもやライズ。これまたライズ地点を通り過ぎ、見破られたか!ダメなのか!と思った瞬間、ヒット。これはC&Rで狙い続けられた結果、フライをよく見て反転してしばらくしてから反応しているように感じられる。25cm程の最近放流されたものとは全く違う泳ぎと引きだ。ただ手前でバレた。
  大谷川C&R
◇栃木県
◇2015/4/24(金)
 晴れ時々曇り 
 22℃ 
◇ヤマメ・ニジマス
 8尾 
 21cm
◇釣行時間
 10:11〜15:00


 前回C&Rだと思っていた場所がそうではなかったようだ。堰堤ごとに看板が設置され、ルアーかフライのリリース専用区間であることが明示されている。

  今回もハッチはほとんどなく、ライズもない。11:00〜12:00頃にヒットが続いたため、何かしら流れていて活性が上がったと思われる。ストマックからはほとんど捕食されたものがなかったが、右のようにオオクマか何かのスピナーが多少入っているヤマメもいた。
 
 大谷川の場合、ロッドは8’6”#3を使用。多少の風があっても何とか、釣りになる。フライは#14、釣り上がりながら、堰堤付近の流れ出しやその肩などを中心に流してみた。この時期流れの多少ゆるいところも流すのだが、ちびヤマメの反応しかなく、どちらかというと流れのあるところのほうがいいようだ。
 
 14:00頃から再度釣り上がるも、反応がほとんどない。霧降橋がもうすぐの堰堤。一段水が落ち白泡がその直後に形成されている。それでも流れは導かれていくように2方向に分かれていく。手前の流れは一応流して魚の反応はない。渓流はすべからく静寂なのではなく、特に堰堤続きのこんな川は堰堤の出現の度 水の砕ける音で、耳は何も聞こえなくなる。
 もう一方の流れは十数センチの段差に飲み込まれていく。そんな段差でも、緩い肩が形成され、最も好きなヒットシーンのお膳立てができている。フライが流れに飲み込まれないよう白泡の直後の流れに落とし、肩まで1mほどをドラックフリーで流す。肩に差し掛かると魚体が水を押しのけ、フライにのしかかった。ティペットに余裕がありすぎたのか、のけぞって合わせをくらわすが、不格好そのまま。もちろん直後ヤマメは下流に自由に走られた。それでもネットに収まった魚は、これまでと違う風貌の鼻のとがったヤマメだった。  テンカラのおじさんが言うには、ウの被害でキャッチ&リリースなのに魚が少ないそうだ。今は下流域に移動して次の放流が楽しみだと言っていた。 
  大谷川
◇栃木県  ◇2015/4/16(木)
 晴れ時々曇り 
 20℃ 
◇ヤマメ 
 5尾 
 20cm
◇釣行時間
 9:30〜15:45


 月曜から水曜まで天候が不安定で、昨日の夕方は春雷を伴う土砂降りの雨だった。そんなこともあり、釣り場の状態も気がかりでもあった。高速から見下ろす鬼怒川は増水、濁りがあるようにも見えた為、大谷川に着くと何もなかったようないつもの流れに安心した。

 たまに訪れる大谷川だが、一部C&Rが設定されたということで着てみたが、区間も看板一枚でよくわからないまま釣りを終えた。「C&R」かどうかよくわからないということは、結果それほど魚影が濃いとか判断材料に乏しいということからだ。まあそれはそうと、釣り上がりにふと見上げると、眼前にそびえる 頂を雪で覆い隠した山の連なりがくっきり見えて 爽快な気分になる。

  10:00頃より入渓したが、ほとんど反応はなく、車で暇つぶしの後、再度12:00より釣り上がった。風の影響は百も承知だが、なかなかフライのコントロールには気を使うこととなった。ハッチもほとんどないため、ライズらしきものもほとんどなかった。大谷川といえば堰堤だが、13:00ほんの小規模な堰堤でクライマックスを迎えた。どういう意図で設置してあるのかは不明だが、緩やかに下る斜面に四角いコンクリートが敷き詰められている。それからの多少の段差から2〜3mほどでまた段差を迎えるその間で、2尾をキャッチし、4尾を逃した。
 キャッチしたヤマメは小さいものの、肩の部分でフックアップしなかったヤマメ、リーダーとティペット部分で切れたヤマメは25cm程度あったと思われる。

  鬼怒川漁協によると「霧降大橋より下流300mの区間はC&R」とあるが、河川両岸とも非常に整備され、駐車スペースは限りなく広く、川を上がってからの歩道も非常に歩きやすいため、C&Rとして利用価値が非常に高く、エリア拡大を望みたいところだ。近くの住民の方も、散り始めたサクラの中、ウォーキングや犬の散歩でこれらのスペースを利用されているようだ。  
  荒川C&R
◇栃木県
◇2015/4/9(木)
 晴れ時々曇り 
 12℃ 
◇ヤマメ 
 3尾 
 19cm
◇釣行時間
 9:57〜15:17  


 北関東道に入ると路面一帯は凍結防止剤で白くなっている。季節はずれの雪が前日降り非常に寒い一日だった。まだ、畑のところどころに雪が残っている。その影響があるのかないのかは別にして、水位や濁りへの影響だけが心配だ。

  10:40頃から、ガガンボやら小さな水生昆虫が空中に浮かんでいる。それに伴いプールの手前の浅いラインでライズが起こった。それは散発だが数か所に及ぶ。#14の黄色いCDCダンには全く反応なし、30分ほどするとさらに中心部からのライズもある。フライを#20までサイズダウンするもフライに反応はするもののフッキングには至らない。そのライズも11:30頃には全くなくなった。

  12:30頃からは幾分下流から釣りあがることとした。太陽の日差しはあるものの、吹く風は冷たい。下流側から吹き上がる風でロングティペットも空しく、ドラッグがかかる。結構流れが強いので、形式的にフライを落とし、流し始めたら「モアッ」と水面が盛り上がる。再度流すもそれからは反応なし。その上の同じような流れに#14CDCダンを流すと今日の初ヒット。慎重にやり取り、その後ネットに収まったのは成魚放流にしては尾びれがピンとしたヤマメ。ストマックを調べると、やはりメインはガガンボ。リリースするとフライを#18のCDCダンに変更。その上でもフライへ出たがフッキングせず、さらに上で15cmほどのヤマメがヒット。この一連の流れの反応がいい。

  14:30には再度最初の場所に戻るも、ライズはなし。浮かぶ水生昆虫もなし。しょうがないので流れ出しの部分にフライを投げ入れるとヒット。こんな場所にいるの?というような場所。もう上がろうと川の中を下っていくと、葦際の流れの緩いところに、稚魚が群れていた。向かいの川岸のへりを上手にイタチが走っては立ち止まって、また走った。帰り道アスファルトに立つオスのキジをひきそうになった。自然は動き始めている。   
  箒川C&R
◇栃木県
◇2015/4/2(木)
 晴れ時々曇り 
 17℃ 
◇ニジマス
 4尾 
 52cm
◇釣行時間
 10:47〜15:56  


 実は今シーズン3回目の釣行で、前回荒川に行ったが、10:45頃からガガンボのハッチもありライズはどこかな?と思いきや・・・。全く反応なし。あまりに疲れたため、日記を書く気にもなれなかった。毎年そうだが、こんな時(釣れない時)この箒川に逃げ込むことにしている。
 気温は20℃を数日間維持しているようで、そこら中のサクラの木にはピンク色の花が満開となっている。例年より数日早いそうだ。
  到着後いきなり 11’#4/5/6 Switch Rodがひん曲がってくれた。石の上に定位していたそのニジマスが左に体をくねらせたときに、竿をあおった。久しぶりに魚の重みを感じた。こんなロッドでさえも絞り込んでいくその魚体はとにかくいい感じだ。ただその後は全くといいほど反応がなく、初めに考えていたほどいい状況ではないことをうすうす感じ始めた。
 水面にはガガンボやら小さな黒いストーンフライやらいろいろいるようで、たまにライズがある。もちろんライズの釣りをしていないので、無視してダウンクロスで流している。ライズの主は、かなり小さなサイズのようで、近くのライズ狙いのフライマンも苦労をしているようだ。  昼食をとろうと車に戻ると、放流のトラックや漁協の軽自動車やらが5〜6台終結していた。温泉街の解禁の為の放流のようだ。土浦ナンバーの自分の車を見つけ、日立太田(大宮?)から何十年もこの箒川の放流をしているということだ。今週末温泉街の箒川の解禁のお祭り騒ぎが始まろうとしている。

  昼食後、多少上流部を狙ってみた。去年もここに20〜30cmほどのニジマスが溜まっていたところがあったので、流してみるとやはりかなりの数がいるようだ。小さいためがフッキングにはいたらないが、ゴツンゴツン当りがある。一瞬抑え込む様な当りがあり、合わせたがジャンプでばれた。少し距離を取って、再度同じ場所を流すとフックアップ。40cmほどの引きのいいニジマスだ。その後も小さなニジマスがゴンと度々当りはあるものの、釣れたり釣れなかったり。

  最後の一流し。ゆっくりフライを流した。いつもは白い石の上に定位しているニジマスが確認できるのに、今日はほとんどいない。つまり定位していても釣れないのに、いないのに釣れるわけがないとは思っているものの、流し続けた。シューティングヘッドとランニングラインが真っ直ぐに流れをゆっくり横切り、フライラインの中間あたりでライズをする無礼な小ニジマスに気を取られていると、ゴンという当りとともにニジマスが水面を割った。それほど大きくはないが、諦めながらの一流しで釣れたことで非常にうれしく感じた。  
  田川
◇栃木県
◇2015/3/5(木)
 曇り時々晴れ 風強
 13℃ 
◇ヤマメ
 2尾 
 18cm
◇釣行時間
 9:53〜14:08  


 やっと今シーズンの始まり。待ちに待ったといえばそうなのだが、この3月初めの寒さと魚のシビヤな反応は気がめいることもある。青くなった「鬼怒川の年券」を括り付け、新しく購入した8’1”のグラファイトロッドの調子を見る余裕もなく、強風の中キャストを繰り返した。
  今回は荒川に初めに立ち寄ったが、10:00〜11:00の段階でのライズはなく、すぐさま田川に移動した。荒川には一人の釣り人もいなかったが、田川には餌釣りをはじめ、ルアー、フライと多くの釣り人でにぎわっていた。  しばらくするとガガンボ、コカゲロウのハッチが幾分出てきた。前日は20度近くの気温上昇もありライズの期待も大きかったが、今日は全くなかった。
 12:30堰堤下から上がってきた餌釣り師に状況を聞くと全く釣れないとのこと。その堰堤下でライズを発見。すぐさまそこに降り立ち見るとライズの間隔は非常に長いのだが、ライズが始まると3〜4か所で連続して起こる状況。コカゲロウのダンが流れてもまったく無視しているようなので、選択したフライは#20ミッジピューパ。ことごとく無視されたのでおそらく選択は違うのだろうが、1尾のちびヤマメがこらえきれずにヒット。それでも今シーズンのはじめの一尾。
 風が吹き付け、対岸の枯れ草が震える。その度に水面はキラキラと輝いている。堰堤下は流れ落ちる水の音で頭がボーっとしてきて、長くそこに身を置くと静寂さがほしくなる。ヒットフライを見つけることなく#18グルフナットに変更。意外と反応があり2尾目をヒットさせた。今度はまともなサイズのようで、ひきも楽しめた。その後風がさらに強くなり、ハッチもなくなりライズもなくなった。

  場所移動でいつもなら人気のその場所も、釣れないので釣り人が川に降りては上がり、また来ては帰って行った。印象深き餌釣りのオッチャンも「イクラで底を流しても1匹も釣れない」ので、魚はいないと結論づけていた。印象深かったのは、ほとんど歯がないからなのか、風が強いことからなのか非常に内容が聞き取りにくかったことだ。ただそれでも一生懸命この状況を説明してくれた。ありがとう。