渓汰の渓流日記    FLY FISHING     
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 2017年 Report
箒川C&R
◇栃木県◇2017/10/6(金)
 曇り
 17℃  
◇ニジマス 
 10尾 
 50cm
◇釣行時間 
10:05〜13:07



   もう10月。一般渓流は完全なる禁漁となったが、特別な場所として虹鱒の川がいまだ釣りができる状態にある。まあ最近この川では、デカドライフライでの釣りを満喫していて、ウェットの釣りはあまり真剣にはやっていない。というよりドライフライでの釣りのほうが釣れるような気がする。これまでは、魚が分散していなく、やる気のある魚はフライをダウンで流し込むような場所にはいなかった。今日はフライマンが3名、ルアーマンが1名、インジケータ、ウェットで皆さん釣れているようだ。
  川へ降りると、魚は瀬やスリットに分散しているようで、ウェットの釣りに最適のようにも思えた。ただ、せっかくドライで釣れる水温であるので、あえて9フィート#4でロングティペットの先には#8カディス系のフライを結んだ。散発にライズのある地点を流すも、夏場のような高活性ではなく、またC&Rのプレッシャーか全く反応はない。しきりに目の前を小さなカゲロウが飛んでいるので#16パラシュートに替えアプローチ。複雑な撚れの中、フライにドラグがかかると「お見事」なまでに無視する。どうしてもうまく流れないので、岩を通過する撚れた流れをまたぐのを避け、下流に移動。アップでキャスト数投後その撚れた流れに乗ったフライが巨大なニジマスに食われた。久しぶりの大物とのやり取りでテンションかけ方が恐る恐るでなかなか寄ってこない。ひれもきれいで引きも強いようだ。
  左岸に大岩の連続する間にポジションを取る。対岸(右岸側)沿いに流れる筋を狙う。あまり緩い流れにはついていなく、狙うは流れの筋のど真ん中。よく見ていると、ライズし捕食しているのが確認できる。ほぼフルキャストで流れにフライを落とす。ピンクのスポットは嫌われているようで、CDCダンやハックルなしの#16のフライを使用。結構波立っている流れの上をフライが流れると、ニジマスが浮上しフライを抑え込む。フルキャストして細いその流れの筋の真上に乗せるのが一苦労。上流にラインを置ければ、さらにヒットの確率が高まる。
 次の大岩の間に陣取る。同じように対岸までキャスト。ドラッグがかかっているのだろう、意外とすっぽ抜けが多い。軽い#3ロッドで渓流のキャスティングをシーズン中繰り返していた為、右腕、右手、指が悲鳴を上げている。
  大北川・花園川
◇茨城県◇2017/9/29(金)
 晴れ
 25℃  
◇ヤマメ
 4尾   
 18cm
◇釣行時間
 8:46〜16:01 




 久しぶりに高萩インターを降り、大北川に向かった。前日の雨の影響も気になるところではあるが、回復の早い川なので確信はないが向かうこととした。 インターを降ると、その道は20年以上前1車線しかなく、対向車が来るたびに徐行するしかなくかなりのストレスだった。その名残の道が鬱蒼とした木々の中に埋もれている。色のついていない鳥居に2羽の山バトがとまっていた。
  車から降りるとヒンヤリとした空気から初秋を肌で感じた。多少濁ってはいるものの勢いを増した流れは岩の脇を石の上を流れている。6ft6in#3のグラスロッドにラインを通し、先週使った撚れたティペットを交換し、#12のパラシュートフライを結んだ。そのまま釣り上がるも反応はない。餌師が岸から竿を振れないあたりから、小さいながらヤマメの反応が出てきた。食い損ねも多いのだが、10cm位のヤマメがやたらフライに食い気上々だ。しかしそれでも20cmを超えるヤマメは釣ることができず、山越えをして花園川に向かった。
 キャンプ場の前や農産物直売所の先からなどほとんど入ったことがない場所から入渓し釣れる場所を探した。実際は前週と同じで小さなヤマメたちが反応するのみ。
 直売所の先から入り、しばらく釣り上がると、中央に「でん」と座る石、その石の左脇のストレートな流れと石を巻くように右脇の流れが合流する辺り、絶対にどう見てもここしかないというポイント。丁度合流した場所でフライの右から黒い影がフライを抑え込み様に・・・、でもフッキングに至らず。フライをエルクヘアカディスに替え、流すとどう見てもさっきのヤマメの一回り小さいヤマメがヒット。こんなもんだ。
 これで私の2017年の一般渓流釣行は終わりとなる。川を上がり、田んぼの周りに張り巡らされた獣避けの電気柵をまたいで畦道を歩くと、まだ刈り取られていない稲穂が風に揺れている。自分が稲穂に近づく度にイナゴが大量に逃げ惑う。かなり日が短くなったと思う以上に山の夕暮れは早い。山に太陽が吸い込まれていくようだ。
  花園川
◇茨城県◇2017/9/21(木)
 晴れ時々曇り
 27℃  
◇ヤマメ
 5尾   
 18cm
◇釣行時間
 9:54〜16:27
 「フライフィッシャー」が7月発売の9月号が、月刊誌の最終号となった。過去の11月号を見ると、「産卵の為遡上する尺ヤマメ」「雨の直後が狙い目」など、大物が目の前を泳いでいるかのように錯覚するが、自分の行く川ではそんなことは起こらない、起こらなかったこれまでも・・・。それも雨のあとなのに・・・。
  茨城の渓もこの釣行で終わりとなるが、全体を通してもあまりぱっとしない1年だった。尺ヤマメ・イワナは釣っていないし、近隣の川では無理があるのかもしれないし、朝マズメ・夕マズメをやらないので機会損出ということか。ただ解せないのは、C&Rのエリアで成魚放流されたヤマメなどはどう見ても9月には尺になっていてもおかしくないのにいないのは何故?  「ここぞ!」という場所にちびヤマメが陣取っている。つまりお兄さんお姉さん達は釣り切られ、針がかりを逃れた弟妹達が、その縄張りを守り、多少餌をついばむようになり、フライにかかったようだ。でも秋晴れのこんな日に誰もいない渓流で、流れの上をフライを流して一喜一憂できること自体楽しいことだ。もちろん禁漁期間のない釣り場というものも必要なのかもしれないが、解禁からの季節の移り変わりと魚たちの好みの変化が限定された期間ならではの緊張感を生み出しているのかもしれない。
  それはそうといつも花園川ではいつも魚がいて、いつも釣れないこの場所へのアプローチの全てを記さなければならない。この場所は上流を向いて、右は3m以上の葦、上は木が覆い、流れ出しでライズがある。今日もあった。ポイントの真下にポジションを移動すると、腰まで入ることとなり、右に大石が突き出て、上に木がある為、逆サイド気味にアプローチ。なかなか流心をフライが流れなかったが、数投思った場所を流れると「バシャ」と出るも乗らなかった。これで終わり。何ともあっさりとしたお別れとなりまた来年のお楽しみを残してしまった。
湯川C&R
◇栃木県◇2017/9/20(水)
 曇り後晴れ
 17℃  
 ◇ブルック、ホンマス
 5尾 
 21cm
◇釣行時間
 9:54〜16:27


  日曜の台風の影響なのか、水量が多い。気温は低く、風が吹くとかなり肌寒い。ここ湯川も今月30日で禁漁となる為、フライマン、ルアーマンが平日の割に多いように感じる。
 ひどく反応が悪く、フライマンのほとんどがニンフを沈めるしか方法がなく悪戦苦闘の様相。自分もウェットフライを結び、ダウンクロスで流し続ける。
 2尾ほど、ウェットの弱点でもあるバラしていた為、このまま釣れないんじゃないかと思っていたら、12時近く1尾がフライを食った。ここは浅めの場所ではあるが、小さな倒木によって流れがさえぎられている場所で、何度も何度も同じ場所を攻め続け、その直前でフライに出た。同じ場所を複数回流したのは、ここで一度フライに出たことを確認していたため。
 フライマンに交じり、ウェーダーを履いてはいるがロッドは持っていない。その代りスーパーの袋を持っている。その中には何やらたくさんのキノコが入っているようだ。なるほど数名のキノコ採りの方が薄茶色のキノコを採っているようだ。
  夕方になっても夏のように、ヒゲナガのハッチはなく、多少何か小さい虫がハッチしているようだが、ブルックたちの活性を上げるほどでもない。それでもドライフライで一尾も釣れないのは空しすぎる為、#14エルクヘアカディスを過去、これまで釣れた場所に浮かべ続けた。すると願いが通じたのか、まさにイワナの好きそうな反転流にそれを浮かべていると、ヒット。疲れた・・・。 秋の湯川はむずかしい。
  余談だが、今年から湯川専用グッズが増えた。これまでも7ft8inのグラスロッドは湯川専用(本来7フィート以下のグラスっぽいグラスを探しているのだが・・・)なのだが、ラバーソールのウェーディングシューズが加わった。フエルトのソールの必要性はないので、歩きやすさ優先というべきか。もう木道にペタペタ、漫画チックな足跡を残さないようになった。
  荒川C&R・鬼怒川
◇栃木県◇2017/9/15(金)
 曇り後晴れ
 27℃  
◇ヤマメ 
 1尾 
 22cm
◇釣行時間
 9:30〜14:15

 家を出る支度をしていると、家にある3台の携帯電話から、そして屋外にある防災放送のスピーカーから、それぞれに注意喚起すべくボリュームの音とアナウンスが流れた。天候は台風18号が明日から日本を縦断する進路を取り、関東地方は18日(月)に上陸の予定ではあるが、今日は風が強いものの快晴となった。
  鬼怒川漁協の管轄河川の渓流は19日に禁漁を迎える為、あと数日となった。
  荒川に着く。あの解禁の時期のドキドキはまるでなく、「魚は残っているのだろうか」「その魚は釣れるのであろうか」そんな気持ちしかない。行動的にはいつもの場所からいつものように釣り始める。踏み込む足元からウグイの集団が散っていく。ロッドは#3 8ft6in、フライはやや小さめの#16テレストリアル。途中#12などにしてみたが風が強く、コントロールがつかない為小さ目で投射性を重視した形となった。行けどもウグイの反応はあるものの(それでもそれ程ウグイも反応よくない)、全くヤマメの反応はない。新しく護岸された場所に差し掛かった。ここの護岸際の多少水深のある大石によって形成されたこの流れがもっとも期待できるポイントとなる。
 いつも反応のある場所では全くなく、諦めかけていたその時、フライは水面に突き出た大石の裏の流れの止まった場所で食われた。「いたんだ〜」「釣れた〜」なかなかの引きを見せたヤマメはガップリとフライを抑え込み、深く吸い込んでいた。秋晴れの里川、ネットに入れたヤマメの姿、これももう終わりに近づいている。
 午後からは鬼怒川に移動し#4のスイッチロッドでヤマメを攻略????するつもり。この広大な見渡す限りの鬼怒川に釣人は誰もいない。魚もいない(どこかにはいるのだろうが・・・)。捕虫網を持ったおっさんはいたが・・・。
 とにかく青空の下、気持ちよくキャスティングができた。その上湿度が低い為、汗が出ないのか、乾いていくのか、疲れもあまり感じない。
  大谷川C&R
◇栃木県
◇2017/9/7(木)
 曇り時々雨
 26℃  
◇ヤマメ・ニジマス
 6尾   
 21cm
◇釣行時間
 9:13〜13:28

 もうすっかり夏はどこかへ行ってしまったのだろうか?いろいろな気象の分析から「残暑が厳しい」という傾向を導き出したのであろうが全般的に関東は厳しくはない。予報は、昼前から雨、夕方雷を伴う激しい雨・・・。実際は午前中は雨で午後からは曇りであった。3日前から雨模様ではあるが、平水で濁りもない。予定は春に通った大谷川の様子を見て、全く反応がなければ、鮎の川と化した「荒川」もしくは「鬼怒川」、また時間がなければどうなったか「田川」あたりで様子を見るつもりだった。
  入渓地点は背丈を優に超える草木の中、雨をしっかり含んだ葉っぱが体を包んだ。まだラインを通していない3番ロッドを立てて進んだ。開けて目の前には、コンクリートの橋げたの流れが見える。春の複雑な流れから出たヤマメを思い出す。
 行けども行けども流れからは全く反応はない。堰堤下、以前は流れが巻いて小さな三角波が発生し、そこへフライを浮かべると反応があった。今そのイメージでフライを浮かべた。同じようにフライへの反応があり、以前のようにフッキングはしない。この場所で5回の反応はあったものの、針がかりは全くしない。堰堤を一つ越え、二つ超え、さらに超えたが反応がない。休憩だ。
 午後からフライのサイズを#14テレストリアルに落とし、ティペットも6Xに変更した。すると流れの筋から15cm程のヤマメが反応しだした。そしてあの堰堤下まで釣り上がり、石の上に陣取って(この場所が悪いのかも知れないが・・・)キャスト。三角波に乗ってフライは奥に吸い込まれ、沈んだ瞬間ヒット。ちょっと色のくすんだヤマメの上顎の突端にフライが刺さっていた。
 その後ちびヤマメに遊ばれながら、釣り上がると、緩い流れからニジマスがヒット。 荒川などは終盤結構サイズが上がり成長の度合いが図れるのだが、ここはいつも同じようなサイズだけが釣れるのは何故だろか?
  箒川C&R
◇栃木県◇2017/8/24(木)
 晴れ時々曇り
 30℃  
◇ニジマス 
 9尾 
 40cm
◇釣行時間
 9:29〜14:09
 ここへきて夏らしくなり、各地で35℃を超える暑さが戻ってきたらしい。ここ塩原もかなり暑いが、日差しが出なければ・・・と思ってはいたが、時々太陽が顔をだし、猛烈な日差しの中で釣りを行う羽目にもなった。ここ箒川のこのエリアで今日は水浴びの子供連れの家族が、非常に多い。あまりお勧めできないような水質であるとは思うのだが、どうなのだろう?
 午前中は晴れていることもあり、ウェットの釣りで始まったが、全く反応がない。シンクティップをタイプ6を2mから3mに変更した。すると当りがないことは変わりないのだが、根がかり頻繁することとなった。大岩の前ではリードフライにジグヘッドのようにアイ側が直角に曲がった先にビーズヘッドを付けたマラブー系のフライを付けると、キール状になるのか全く根がかりがしなくなった。しばらくしてヒット。フックアップしたのはドロッパーではあったが・・・。まあウェットでは期待通りの釣果は得られらなかった。
 午後から天候が曇りになるということなので、前回から絶好調の9フィート#4に#8エルクヘアカディスの箒川スタイルに変更し川へ降りる。大岩を過ぎたあたりから左岸の流れをまたいで、中心部の浅瀬がポイントだ。もちろん左岸側の流心のかけ上がりや大石の前などもニジマスの定位置ではある。
 すぐに浅瀬でヒット。40cmを超えるニジマスがぽっかり浮かんだエルクヘアカディスに浮上し吸い込み、沈む様は胸高まる瞬間だ。そして続けざまに強烈な引き。大鱒の連続する大暴れは、おそらく尾びれの回復が順調に進んだ証として右手から全身に感じる。
  13:00過ぎからは、多少下り大岩の間から対岸を狙うこととした。ドライフライなので流心にぽっかり浮かべても中々反応がないことは簡単に予想がつくので、対岸の流心の脇を狙った。これが結構「あたり」で、フライを置くとかなりの確率でヒットしてくる。こうなる(ドライフライに反応がいい)とフライを沈めることが、結果あまり釣果につながりはしないのであろうか?それとも現在がドライフライに適した季節なのであろうか?疑問は残る・・・。
  箒川C&R
◇栃木県◇2017/8/17(木)
 曇り
 26℃  
◇ニジマス、ヤマメ
 11尾   
 40cm
◇釣行時間
 9:08〜13:39
 東京では17日連続で雨ということで、記録的だという。日照時間不足による野菜や米の成育状態が心配だが、やはり川の状態が最も気になるところだ。水量は倍ぐらいに増えたようではあるが、透明度もあり、以前よりは活性が高いのではないかと感じる。
  フライマンが既に二人程キャストを繰り返している。ドライフライを浮かべての釣りではないようだ。しかし、今回最初に連れてきたのは9フィート#4ファーストアクションで、バリバリ大型ドライフライでの釣りを企んでいる。結果写真の辺りで入れ掛りになって、実質9:11から9:48の間に10尾のまあまあサイズ(その他20cm前後は4尾ほど釣れた)が#8のエルクヘアカディス、#12フォームバッタに食らいついた。時間帯だったのか、場所だったのか・・・。
  いつもは左岸のここから薄茶色の岩床を渡り、中央部に気軽に行けるのだが、かなり水量が多い為、気の抜けない時間が過ぎる。それでもやっとの思いで渡りきると、いつもデカマスがもんどりうってフライに襲い掛かるその場所は激流の中でフライに反応はない。いつもと全く異なる場所、つまり現状の水量で定位する場所の設定が必至だ。
 しかし答えはすぐに出た。すぐその上の水量の少ない背の部分や駆け上がりに沿った流れにフライを置くとほんのり白濁した流れから「ぬっ」と浮上しフライを銜えこむ。多少のドラッグには寛容な今日の箒川ニジマスが、面白いように#8エルクヘアカディスに出る。ヤマメもいつもなら神経質なのだろうが、ニジマスの旺盛な食欲に刺激されてか、#8を食った。気をよくして、#12に巻いたエクテンドボディのフォーム材で作ったバッタ(黒いからコオロギか?)を投げ入れても、反応はしてくる。超大型とは言えないが、#4ロッドのドライフライの釣りには上出来だ。午後からSwitch #4 11fを持ち出しては見たが、2度ほどあたりはあったものの、小型のニジマスがつついただけで終わった。
  湯川C&R
◇栃木県
◇2017/8/10(木)
 曇り時々晴れ
 21℃  
◇ブルック、ホンマス
 12尾 
 26cm
◇釣行時間
 8:49〜13:03
 前日のフィールド状況(奥日光トラウトフィッシングHP)により、前日の状況がよくわかるので、大変便利であり、雨の直後や釣りのできる状態にあるのかないのか他のフィールドでも知りたいものだ。写真の蝶は「アサギマダラ」遠くは沖縄・台湾まで南下するそうで、去年は見ることはできなかったが今年見ることができた。
  川の状態は水量が多少多くなっていて、透明度は普通な濁り方ではある。この頃になると、今年生まれた5cm位のブルックやホンマスがやたら#10のフライにむしゃぶりつく。人間界は学生がほとんどいないため、木道の混雑はなく、無意味な歓声は聞こえない。
 長年ここを訪れ、やっと気づいたことなのだが、どうしても対岸のくぼみや反転流などをテクニカルにフライを流し込むことがここ湯川では有効な手段と考えていた。しかし、手前の浅場を流すと結構な確率で魚が反応するのである。つまり苦労して、フライロスを覚悟の上、必死にフライを流し、手前の流れにラインが引かれないようにメンディングをしたりしなくても、すぐ手前に魚はいるのだ。
 また、日中に出る魚はどうしてもサイズは小さい。いるではあろう尺オーバーをどうしたら釣れるのか今後の課題となる。夕暮れのヒゲナガがハッチする時間帯は尺は意外と釣れるが昼間は釣れない。つまりドライで釣れた魚の下に大物は潜んでいるのであろう。こんな実験をしてみた。#8のヒゲナガタイプのフライをスイングしてみた。何度もドライフライを流して反応がなかった場所で、5m程度のランで4回フライへのアタックがあった(フッキングせず)。14:00周辺は薄暗く、ヒゲナガも1〜2匹程度ハッチしている。つまりもう少し沈めることによって、あるいは止めておくことによってフッキングするのではないだろうか。次回チャレンジしてみよう。
 今日だけであるのかわからないが、ブルックとホンマスの釣果は半々で、ホンマスの勢力は留まることを知らない。反応がよかったフライは#12スパイダー。草の上に結構同サイズがうろうろしているので、流れているのかも・・・。
  花園川
◇茨城県◇2017/8/3(木)
 曇り時々晴れ
 28℃  
◇ヤマメ
 1尾   
 22cm
◇釣行時間
 9:07〜10:04
 ここ数日台風5号が後から発生した台風が消滅している中、太平洋をのろのろとうろついているらしい。その為か天気は曇り気味で過ごし安いはずなのだが、睡眠不足でどうもすっきりしない。それでも常磐高速を走り、花園川のある北茨城インターを目指していた。
  しばらくして水沼ダムが目に入ってくると、水面から上に茶色の赤土の輪が広がり、貯水量は随分下がっているのであろうと判断が付く。いつものアプローチを変えて臨みたいと思う気持ちと裏腹に、同じ場所で停車した。やはりいつものように同じ場所を目指していた。震災前はシイタケ栽培で使用していた金網に囲まれたその場所を過ぎると、川に降りた。
 気が遠くなるような気持に襲われた。クモの巣が赤外線関知システムが作動されたかのような状態で張り巡らされていた。渇水気味の為、葦の勢力が半端でなく、川の大半を埋め尽くそうとしている。それに便乗し、制作上好都合であるが故、クモの巣がこれほどまでになっているのだろう。
 それでも開けた護岸際にフライを落とすと、嫌気の射してきた川歩きに気合を入れなすようなヒット。前回は蜘蛛の巣退治に精魂使い果たし、釣れると思われる場所での適当なアプローチで、自らチャンスを逃していた。今日は蜘蛛の巣のある場所は蜘蛛の巣取だけで釣りをしていない。釣れる場所で集中して、距離を置いてアプローチをしてきた。#14テレストリアルパラシュート(カーブドシャンク)、小さ目のフライは効果がありそうだ。
 堰堤を上り、小さな流れ込みに差し掛かった。ここはいつも魚の反応はあるのだが釣り上げにくい環境にある。具体的には左岸は背の高い葦、上は覆いかぶさる木で以前までは葦がこれほど深くなかったので、左岸側からサイドからのアプローチで事足りてきたが、今はもう狙えない。こうなれば深場に腰まで浸かり、アップで狙うしかない。左サイドからのキャスト、ただしその狙う上流の石の間には突き出た枝が・・・。枝まで届かないようにキャストすると流れ込みの終わりの方にしかフライが流れない。するとフライに出た。・・・がフッキングならず。最後のチャンス、枝の上を超えてキャスト、流れにはうまく乗った。流れ出し中盤に差し掛かると「ゴボっ」とヒット。かなりでかそうだ。しかし枝にリーダーとティペットのつなぎ目にかかったかと思ったらラインブレイク。ラインを回収するとリーダーの先にはクモの糸が白濁して取り巻いていた。 もうやる気がなくなり帰ることとした。
  箒川C&R
◇栃木県
◇2017/7/27(木)
 曇り
 25℃  
◇ニジマス 
 8尾 
 47cm
◇釣行時間
 9:37〜15:16
 ここずっと気温は30度を超え、湿度が高いせいか非常に過ごしにくい環境にあったが、昨日より気温が低下し、今日も30℃にはならない。つまり過ごしやすいし曇りという天気の為、釣り場という点ではいろいろな選択肢が見えてきたし、釣り方もしかりだ。
 そこで何故「箒川」ということではあるが、それは何となく宇都宮インターを超えてしまったので、西那須野インター下車となった。
  いつもの駐車場に車を止めるが、全く車がない。一台もないことは過去にない為、「自由に釣れる」ということより、「釣れないのでは?反応が渋い?」ということが川を見る前の印象となった。まずは目の前の背をSwitch #4 11fで下ることとした。通常下りながら、スリットの魚の有無を確認していくのだが、全く魚影がない。水量は平水でちょっと水は活力を失いかけ臭い。とにかく一流しは全く反応がない状態だった。再度上流へ行き、落ち込みから、ゆっくりフライを流していくと、やっとフライがターンしているかな?と思う場所まで下った時、リードフライの#8ウィットグリーンにヒット。写真を撮る様な岸辺がない為、元の場所まで戻って魚を引き寄せた。その後反応はないものの、対岸ではライズがある。
  また多少上流へ行き、左岸側が流心の為、川を渡って幾分上流からフライを流した。前回の連続ヒットポイント、流しきってリトリーブでヒット。また同じように一歩下って流してリトリーブで#8シャートリュースのドロッパーにヒット。  昼食後 ロッドを8ft4inの#4グラファイトロッドに持ち替え、#8エルクヘアカディスを5Xティペットの先に結んだ。ここをシングルハンドで釣り上がるなんて久しぶりで、何となくドライに反応する様な気がしていた。グリービレッジの橋を目指して途中いつもライズのある場所にフライを浮かべると、そこそこ反応があった。いつも右岸側によじ登るその場所の先にフライが乗り、ほとんど流れないままその場所にいると60cm程のニジマスがフライにゆっくり浮かんで口先で「ちょん」と触った。「ドキッ」として思わず合わせるももちろんロッドに伝わる魚信はない。
 橋の近くまで来て、S字の流れは今までのデットスローなプールの釣りと違って、すごく流しやすい。ここでは連続的に3尾の魚がヒットしてきた。もっと釣れたに違いないが、ロッドが折れた。最後の魚はラインをティペットを手で手繰り寄せた。こんな悲しい結末となったが、今日はまずまず楽しかった。
  花園川
◇茨城県
◇2017/7/20(木)
 晴れ時々曇り
 31℃  
◇ヤマメ 
 6尾 
 21cm
◇釣行時間
 10:27〜15:36
 関東も「梅雨明け」になったようだが、雨があまり降らなかった梅雨により、既にダムの貯水量の地図・一覧が天気予報などで報じられている。局地的な豪雨と災害、そして水不足、最近の地球温暖化などとの関係性があるのだろうか?  しかし既に絶望的に暑い。湿度が高いせいか、あまり汗をかく方ではないのだが、体のいたるところから噴出してくる。速乾性をうたった衣類には申し訳ないが、今日は乾くことはないだろう。
 暑くても、汗が噴き出しても、釣れればそれはもう癒せるのだが、それも今日はなかった。釣果は6尾としたが、20cmを超える魚は1尾だけで、厳しい状況だった。午前中は特に悪く、魚は出るもののフッキングしない。ロッドは#3 6’6”グラス(Bush Master)フライは#14〜16テレルトリアルパターン。今の時期蜘蛛の巣が多く6Xのティペットは切れることが多かった。
  午後一の入渓点が小さな橋の下なのだが、そのポイントも全く反応がないので、その下流部分をダウンクロスでフライを送った。すると木々で覆われた薄暗い水面が割れた。ロッドのせいなのか、下流から上流へ魚を誘導していることからなのか強い引きを感じながらネットへ収めた。パーマークの消えかかった全体にロウでも塗ったかのような魚体だ。近くの赤っぽい石の上に乗せると同化した様にも感じた。カメラにそれを収めると ふと視界に入ったライズ。それはオニヤンマの産卵なのか尻尾を水面に突き刺していただけだった。
 また場所を移動し、釣り上がるも同じパターンで何とも言えないいい場所でも、小さなヤマメが反応するだけだった。あまりに疲れたため、退渓する場所もわからないまま、戻ることが先決で川の上の杉林を歩いた。すごく管理された杉林できれいに間引きされ、ふわふわの枯れ木の上を進んだ。軽自動車の轍を見つけたのでそれに沿って車に戻った。
  荒川C&R
◇栃木県
◇2017/6/28(水)
 曇り
 25℃  
◇ヤマメ 
 13尾 
 25cm
◇釣行時間
 10:19〜14:15
ここ数日梅雨空で、この地で雨がどれくらい降ったか、それによってどれくらいの影響があったのか全く分からなかった。ただ鬼怒川でも・・・と思いながら車を進めたが、既に鮎が解禁となり、そこに割って入るほど鬼怒川にこだわってはいなかったので、荒川に向かった。途中県境では雨が激しく降っていたこともあったが、ここら辺はほとんど降っていないようだ。ここ荒川もそうだが、雨の降り具合というよりは、上流域のダムの放水によって、釣りができるかできないか左右される為、来てみないとわからないことも多い。今日の荒川は、平水で透明度も普段同様であるようだ。
  前回魚の多かったエリアから入るも、どうもパッとしない。ウグイのジャンプはあるものの、ヤマメらしき反応もない。8フィート1インチ#3グラファイトロッドに6Xティペット、フライは#14〜12テレストリアル系のパラシュートで釣り上がる。堰堤下の魚道下に来るといきなりフライにヒット。1尾目ははずれてしまったが、2尾目は中央部の流れのしぼむ直前でヒット。コンクリートにティペットがスレてひやひやしながらネットイン。22〜23cmのいいヤマメだ。成魚放流のヤマメたちも数か月でかなりコンディションが回復している。同じ場所で3尾目も小さいながらヒット。同じ場所で4尾目が浮上するもフライを銜えはしなかった。 さらに上流をめざし、台風により全てを変えられたのがこの場所だ。ところどころにはヤマメの着きそうな幾分深い流れもあり、ほとんど未経験の流れを記憶にとどめながら釣り上がっていった。撚れた6Xティペットを2m程交換し、#16のテレストリアルパラシュートに結び替えた。場所がいいのかフライがマッチしたのか反応が見違えるほど変わった。
 沈み石の前、石は水面20cm程沈んではいるものの石自体が赤い為よく見える。そこは何故か釣れる気がした。過去のイメージによってそう感じたのかもしれないが、ほぼ真横からアプローチ。石の手前を浮上したヤマメがフライを飲み込んだ。このヤマメの「横顔ヒット」が自分の中で最もエキサイティングなシーンの一つである。
 ちょい下流の石にティペットが絡みながらもやっとランディングしたのは、25cm程の体高のある完全復活のヤマメだ。実に満足な釣行であった。川を上がり草刈りをしていただいた(いつも釣人の為に環境の整備をまめに行っていて気持ちがいい釣場の実現がされている)川沿いの道を歩い戻ると、篠竹の中からは鶯とキジの鳴き声が聞こえてきた。
  箒川C&R
◇栃木県
◇2017/6/22(木)
 晴れ時々曇り
 25℃  
◇ニジマス
 12尾(大型1尾)
 43cm
◇釣行時間
 9:33〜16:39
 前日午前中にかなりの大雨が降った為、今日の釣行場所はかなり限られていた。そこで選択したのは「箒川」。到着し川の状況を確認すると、まあまあの増水、水質は白濁の濁りが多少ある感じだ。釣り券購入の時「スタンプカードは?」と聞かれたので「1年間で10個は無理なのでいいいや」というと今年から期限がなくなったということでカードを作った。一回の日釣券購入でスタンプ1個捺印する「ポイントカード」で、10個貯まると次回の利用時に日釣券2,000円と引き換えができるものだ。
 11’#4/5/6 SwitchRodで表層、中層、底付近と丁寧に狙ったつもりだが、20〜30cm前後のニジマスは反応するものの、大型は全く反応しない。濁りがあったため大型魚がどんな感じで定位しているか、なかなか見ることはできなかったが、岩盤の石の上にじっとしている黒くなったニジマスがいた。だれもここを釣り上がった人がいなかったため、一度釣られて動きが悪くなっているわけでないようだ。前日の大雨で何らかの影響があったのかもしれない。
 午後から同じように攻めるも、状況は同じ。プールで幾分ライズが起こってきた16:00頃、その下流部にあたる開きで大きさは小さいものの入れ掛り状態となった。フライは小さ目の#8の黄色いメイフライタイプをリードフライに、#10のシルバーマーチブラウンをドロッパーにスイングさせるとヒットの連続となった。同じように同じフライで流すとこれまでとは明らかに違うニジマスがヒット。これまでと結構引きが違うものの大型魚と呼べる魚はこれだけであった。
  ◎宮城・秋田・山形釣行記 2017年6月12日(月)〜6月15日(木) 
4日間前年に引き続き「釣りの旅」に出た。
■なぜ「この時期(梅雨入り)」なのか? 
 @『季節』 車中泊の為盛夏だと気温の高くてエアコンつけっぱなしになるし、低いと特に朝方寒くて耐え切れなくなる。この時期、エアコンなしで眠りにつけるし、朝方も10℃前後なので寝袋で十分だ。例年梅雨入りは6月10日前後であり、今年も同じではあるが、実際雨はほとんど降っていないし、4〜5日もいれば雨の降る日もあるので気にせず。
 A『川の状態』 東北で雪シロの収まるのが遅くともこの時期。これより後だと朝・夕マズメに魚の高活性は移行するので、今が一番いい季節なのでは?
■川の選択? 
前回と同じように過去の雑誌フライフィッシャーや山と渓谷社の山形県・秋田県の渓流やその他釣り情報誌、WEB情報(フライフィッシング データバンク http://ff-db.jp/)などからフライフィッシング向きの河川で車を止めてから歩かない場所を中心に選択。荒雄川の新設C&Rも一度行ってみたかったため、宮城から秋田の役内川・大役内川、そこから鳥海山を臨む山形の月光川・日向川、以前はC&Rであった最上白川という経路となった。
■衣食住?
特に○寝る場所○温泉 釣場が拠点なので、宿泊場所は周辺の道の駅。かなり整備され、いたるところに道の駅はある為、計画するのにそれほど苦労しない。次に風呂。渓流を巡る旅なので、おのずと温泉もその場所場所に存在する。ただし営業時間と場所を押さえておくと都合がよく、意外と朝早くや夜遅くまでやっているので重宝だ。
 朝食はパンとバナナで道の駅で済ませる。昼食は渓流にいる為、お湯を沸かしカップめんやコーヒーをつくり適当なおかずを食べる。夕食は計画したいが、営業時間がほとんど夕方で終わりの為計画は立てない。いいところがあれば止まって食事もするが、ほとんどは道の駅か温泉、その他はコンビニだ。意外とコンビニでお弁当とサラダなどでバランスのいい食事もできる(食堂の焼肉定食やカツどんなどよりはるかにいいのかもしれない)
 役内川・大役内川には道の駅おがち(0183-52-5500)近くにリフレッシュ交流センターほっと館(0183-52-2101)、月光川・日向川では日本海側に道の駅鳥海(0234-71-7222)八森温泉ゆりんこ(0234-64-2001)、白川の途中 道の駅しょうない、とざわ(0233-72-3303)、少し離れてはいるが尾花沢などがある。 結構今やリタイヤされていると思われる方々がキャンピングカーで道の駅を滞在場所としているようだ。大体3〜4台のキャンピングカー、ワンボックスなどでの車中泊が3〜4台、乗用車でそのまま就寝が10台ほどいる。
 ■熊対策は? 昨今クマやいのししの出現や事故の報道が多くされている。もちろん右の写真以外に「熊鈴」というものは身に着けているものの、あの渓流の水の流れる、水しぶきの音を縫って「熊鈴」の音がクマの耳に届くかは非常に疑問に思うところで、熊対策の強化を別な手段で行っている。まず去年から携帯している「8連発ピストル」昔のように紙で覆われた火薬を1個1個乗せるのではなくプラスティックの8個火薬を装填すれば連発できる。むろん対象年齢7歳以上なのでクリア。これは菱屋の店長さんからのおすすめの品だ。
 今年からはカウンターソルト。あったらなぜか安心する。先日水戸のWILD-1で購入したら、リストに記入した。理由はこれを使った犯罪に購入履歴のある人物から特定しやすいからだと思う。
■車載グッズは? 着替え(寒い場合も多いので、フリースやジャケット1枚は必要)、洗面用具、温泉用一式の入るバック(洗面用具、タオル、バスタオル、コインロッカー用の100円玉)、薬(頭痛薬、胃薬、栄養剤など)など一般的なもの。
●充電用機器・・・車にUSBが2小口、シガレットソケットが一口あるのでフル活用。エンジンをかけている時が充電時間の為携帯電話、DVDプレーヤーを充電。今回ノートパソコンを持参したため、ソケットから偏圧しパソコンを駆動・充電。
●娯楽・・・DVDプレーヤー(バッテリー式:エンジンを止めても稼働)、もちろん見る為のDVD
●寝る・・・エアマット+寒冷地用寝袋(敷き布団替わり+(夏用寝袋+毛布=春夏兼用寝袋でもよかったかもしれない)、アイマスク(窓を覆うものがあれば別だがないのでアイマスクで看板の明かりも朝日もへちゃら、うるさいのが気になるのなら耳栓?)、電池式ランタン
●食べる・・・シングルバーナー+アルミコッヘル(大中小)、椅子(くつろげたほうがいい)、ミニサイズテーブル(通常サイズも持っていたが、出すのが面倒で一度も出さなかった)、コーヒードリップ(コーヒー豆)
●食材・・・好みと必然性の中で決定されるべきだが、必要最小限で十分、コンビニは結構田舎でも存在する。通常していないが、ナビの設定でコンビニ、食堂・レストラン、ガソリンスタンドを表示するようにしたので、事前に走りながら情報を得られた。
●雨・・・雨などが降った場合、濡れたベストやレインジャケットなどを入れる為の防水バックやハンガー
●ロッド&リール・・・ロッド:#3 6’6”(使用せず)、8’1”、8’6”、9’ #4 8’4”(使用せず) リール #3用2個、#4用1個 →できればルーフボックスなどがあると車内の生活環境がよくなるなあ、きっと・・・。
  ◆荒雄川C&R B地区(1日目) ◇2017/6/12(月)
 曇り時々雨 
 17℃
◇ヤマメ・イワナ
 5尾 
 26cm
◇釣行時間
 13:34〜16:49
 前年に引き続き「遠征釣行」の始まり。いつものような時間の起床。いつもの朝食を済ませた後自宅を出発した。天気予報ではずっと曇りであるとのこと・・・。常磐道、磐越道、東北道あたりから大気の具合が悪いのか雨が降り出し、時折ワイパーが激しく動き出す場所もあった。東北道を古川インターで下車、国道47号線まずは荒雄川を目指す。途中しゃれた蕎麦屋に入り、ぶっとい麺の田舎そばの山菜ぶっかけで東北を感じていた。
 荒雄川は今回新設されたC&RでB地区とされている「やまめ・いわな」の渓だ。やっと川沿いの唯一の側道を探し当て(初めての渓では意外と大変)駐車した。黄色い手すり兼階段を下るとフライをおもむろに投げ入れた。ロッドは昨日届いた#3 9フィートのグラファイト。グリップが太いのか多少重いのかどうもしっくりこない。川の雰囲気は大谷川の規模を大きくした感じだ。しばらく釣り上がり、低い堰堤を越えたいたのだが何の反応もない。
 いったん川を上がり、場所を移動。車の腹を擽るかのような草の上を進み、適当な場所からまた川に下りた。堰堤下でライズ発見。はじめての魚との対面を果たし、そこを流すも反応なし。堰堤下の流れを丁寧に白泡の切れ間から流すとヒット。小さめの岩魚だ。初めての一尾に安堵感、手の平サイズなのに時折降り出す雨のため合羽に隠れた背中のネットですくった。
 しばらく行くと、そこは何ともいい感じのめずらしく深瀬が続くエリアでハッチがあればライズがあるのだろうと思えた。その流れの奥のゆるい流れをゆっくり#12エルクヘアカディスが流れると口が開いた。「〜ん」いい引きだ。ヤマメだ。25cm程ではあるのだが、体高がこれでもかというほどせり出しすばらしいの一言だ。
 それでもやはり全体に水深がないので、分がありそうな堰堤がらみに神経を集中した。目の前の水の中を通過したばかりなのに、クロスでフライを置きそのまま流し込むとさっき釣ったものと同じようなサイズのヤマメを釣り上げた。ちらほらメイフライのハッチも見えてきたかもしれないが、白泡から押し出された#12パラシュートフライが1m程下流に流れていくとそいつは出た。「引くな〜」。
  ◆大役内川・役内川(2日目)
◇2017/6/13(火)
 曇り時々晴れ
 22℃
◇イワナ・ヤマメ
 8尾   
 25cm
◇釣行時間
 8:28〜16:17
 
 道の駅を後に12,3km先の大役内川に向かった。集落を過ぎると道はオフロードと化しわだちに沿って車を進めた。
  前日の雨で水量は多く感じるも濁りはない。車は川から見えるそんないかにもという場所なのだが、目の前の流れの奥のゆっくり流れる流れフライを置くといきなりヒット。その岩魚は流れを横切る時に外れてしまったが、幸先がいい。 大淵を見ると釣れないと思いつつもキャストをせずにはいられない。奥の奥は複雑に流れが入り込みごみが回っては沈み、浮いては奥に吸い込まれている。そこにフライを浮かべると、「バシャ」とヒット。急深の川底に滑り込まんとばかりにロッドを引き込む。浮いてきた魚体を見て納得の胴体針がかりであった。それでもすばらしい魚体で体高のあるパーマークが細長いりりしいヤマメだ。イワナではなかったが、全体としてはイワナとヤマメが半々位の釣れ方であった。途中ルアーマンにであった。小さなヤマメをネットに収めているとき話を聞くと「先日ここへ来た時には反応もよく、チェイスも多くあった」という。やはりちょっと水量が多くなり、流れの圧が高まり、定位できる場所が少なくなっているのかもしれない。
 午後からは役内川を目指すも、あまりに反応がなく、いけどもいけどもまったくフライを無視され続け、再度大役内川に戻った。大役内川は林道を進むと、釣りのできる流れは広く、釣り人と思われる人に数人とすれ違った。同じ流れに戻ると午前中と打って変わったかのように晴天となり、気持ちのいい釣りとなった。  
  ◆月光川・日向川(3日目)
◇2017/6/14(水)
 晴れ時々曇り
 23℃
◇ヤマメ・イワナ
 7尾   
 26cm
◇釣行時間
 10:19〜15:16  
 
 月光川は降りる場所すら見あたらなく、橋から見下ろすと荒れた何故かどす黒い川に見えてきた。特に見えている2面護岸の川の周りは木々に覆われ足を踏み入れる場所もないように感じた。
 次の予定は日向川、日光川に入渓せずそこへ向かった。ナビ通りに進むととんでもないルートで、最終「前面通行止」の看板が・・・。遅れを取り戻そうと同じ道を戻り砂利道の手前の堰堤あたりについた。堰堤下ではカモシカが自分を出迎えてくれたかの様にゆっくりとした足取りで水の中をこちらに向かって進んできた。時折こちらを見ながら・・・。するともう一頭が出てきて、2頭で鼻を合わせていた。しばらく釣り上げるもまったくあたりすらなく、魚影も見当たらない。それでも流れの筋の脇で黒い影が・・・。尽かさずフライを投げ入れると、ヒット。初お目見えの日向岩魚がネットに収まった。 その後女郎沢の合流地点まで林道を5km程走った。砂利道ではあるが比較的道路の幅が一般の林道に比べると広い。その為か、軽トラックのおっちゃんがたびたび通る。到着すると久しぶりに見た豪快な渓流という感じで、虫のハッチでもあれば、すごいことになりそうな流れだ。フライを流しては見たものの、水深のある背や大きく渦を巻く反転流やかなり効き目のあるような肩では反応がない。やはり石と石の間のゆっくりとした流れを中心に25cm前後の岩魚が釣れる。
 これ以上行ったら戻るのが大変という場所に差し掛かるも、えらく長いフラットが眼前に・・・。石を乗り越え乗り越え肩の手前に入るとライズ発見。水深のある背、右の木を避けるように頭越しのキャスト。ドラッグがかかりそうな場所まで追って口を上に向けたが、針掛りせず。段々の大石と結構な水量に押されながら、オーバヘッドキャストができる位置まで左に移動した。大きくティペットをカーブさせ、#14パラシュートフライは最初のライズの場所へ・・・。思い通りなうれしさ倍増ヒット。引く引く・引く引く。何かまともなライズを取ったのは久しぶりな気がする。右岸側は石だらけだが、水に入ることなく引き返すことができるので楽に戻れた。
 入渓点まで戻るとはじめに見た対岸の反転流。すると木々の陰の渦ぐらい場所でライズらしき物を発見。尽かさずラインを引き出した。見ると撚れた三日月型の逆の流れ(岸壁沿いに反転している訳でなく、下流側の反転流に押されて通常の岸壁際の流れが押し戻されできた縒れ)どうしても流れない30投位したであろうか、すると何度か同じ流れには乗ったであろうが、魚がフライにでかかった。そのままフライが引かれるとそのままヒット。うれしい。  
  ◆最上白川(4日目)
◇2017/6/15(木)
 晴れ時々曇り 
 22℃
◇ヤマメ・イワナ
 15尾   
 25cm
◇釣行時間
 7:44〜12:06  



 
 今日が最終日。さすが4日目ともなると別に1週間釣りを続けてもいいのだが、疲れてくる。もちろん「釣り疲れ」もあるのだが、車中泊により、「バランスのとれた食事、ゆっくりした眠り、トイレなど」普段の何気ない生活のリズムが崩れ去っていることも「4日間」程度が限界かもしれない。
 法田橋から右岸側の堤防上の砂利道を進み、アルミの階段を降り入渓。主流は深くとうとうと流れ、これこそハッチがあれば最高のシュチエーションなのだが・・・。それでも手前の薄暗い流れにフライを投げるとイワナがヒット。そこから先行くと疲れそうなので戻り、さらにその上の堰堤まで移動した。そこはコンクリートの階段があり、入渓は楽なのだが、とにかく歩きずらい。流れが重く、比較的深いということもあるのだが、小砂利や砂地が全くなく、川底がゴロゴロしていて本当にこけそうだ。前の流れにフライをのせるといとも簡単にヤマメがヒット。
 その上の葦のこんもりとした障害物で流れがV字になったゆっくりな真ん中を流すと、3尾連続ヒット。
 その上の流れでも、ブラインドなのに入れ食い状態。「今日はヤマメ祭りだ!!」と息巻くが、それはそれで飽きてくるのは贅沢な話。上流大又沢に向かう。 一本の橋の上から川を覗いたらこれまで見たことのないような光景が目に入ってきた。おそらくここが以前流れではなかったのであろう立ち枯れの杉が何本も立ち、大木が流れを遮り、流れを捻じ曲げ・急深のえぐれを形成している。それでいての静寂感、釣行一番の獣の気配を感じ、100均拳銃が火を噴いた。
 大木で遮られた流れがその下から湧き上っている場所にフライを投げ入れた。フライが湧き出している流れにゆっくり浮き上がるように移動し元に戻った瞬間、「バシッ」とヒット。引きがおかしい。「ここならイワナ?」という固定観念を根底から覆された感じでヤマメが釣れた。「すばらしい」。その後もボチボチ釣れるものの神秘的な光景とは裏腹にサイズも小さ目だ。
 今年は尺にとどくサイズの魚を釣り上げることはできなかったが、東北は素晴らしい。初めて来た人間に、こんな釣果をもたらして、ほんとの自然を与えてくれて・・・。  
  荒川C&R
◇栃木県  ◇2017/6/8(木)
 曇り
 25℃  
 ◇ヤマメ 
 10尾 
 28cm
◇釣行時間
 9:35〜13:48  
 
 関東地方も平年並みの梅雨入りが宣言された。ただ梅雨前線が停滞しているような状況ではなく、明日からは晴れて気温が上昇するのことだ。
 久しぶりに荒川を訪れた。C&Rの最下流部から釣り上がるも、全く反応はない。C&Rなのに、これ程まで魚の反応がないということはどういうことなのだろうか?1つ目の堰堤を釣り上がり2つ目を上がろうとすると、漁協の方が、石などに挟まったごみを取り除いたり、釣には邪魔になりそうな葦を抜いていた。非常にありがたい。話を聞くと「ここから上州屋のテンカラ教室で放流したからやってみたら・・・」という。そういえば前年もGWの終わり頃にやっていて偶然荒川に釣りに来た為、非常に邪魔だった覚えがある。ただしその上にその情報を聞きつけた、ルアーマン・フライマンが結構押し寄せ、初心者のテンカラマンを尻目に次々と魚を釣り上げていた。 するとすぐさま反応が・・・。石の手前で幾分ブレーキがかかったフライに初ヤマメが・・・。じっくり釣りをしたかったが、まだ川の中の清掃が終わっていないらしく、上流へ移った。堰堤下右岸際の魚道前をエルクヘアカディス#12を浮かべるとサクラマスのような今日一のヤマメが釣れた。銀鱗の幾分剥げ落ちた口元の「しゅっ」とした感じが印象的だ。幾分水量が多い為、ポイントが絞り込めないまま釣り上がってはいたが、あまり深くない瀬の幾分流速が緩い場所で反応はあった。
  二人程いたフライマンも姿はなく、午後からは清掃後の区間をじっくり攻めた。逃げ出したヤマメも定位置に戻ってきたのでは?と思い・・・。すると堰堤上の際で2尾、左岸側のほとんど水深のない場所で4尾の反応があり2尾をキャッチ。入渓した場所から5mも上流に進んでいないのに・・・。午後からは午前よりさらに浅い数10cm程の瀬で反応あり。深瀬ではいそうな雰囲気はあるのだが反応はない。今日のタックルは8ft6inのグラファイト、フライはいろいろ試したが、最終的には#14ブラウンボディのパラシュートの出番が多かった。午前中は水面が銀色に化したため、ブラックポストのパラシュートを久しぶりに引っ張り出してみた。  
  湯川C&R
◇栃木県
◇2017/6/2(金)
土砂降りの雨後晴れ夕方また土砂降りの雨 強風
9℃  
 ◇ブルック、ニジマス 
 11尾 
 22cm
◇釣行時間
 10:13〜15:30  
 
 いろは坂を登りつめると気圧の状態が不安定である兆しのような流れゆく雲と気温計は11度を表示していた。つい先日まで平地では夏日だの言っていたのにだ。それでもいつものように小学生を山盛りの大型バスは既に湯滝駐車場に止まっている。釣人が車から這い出してくる姿はほとんどがフライマンで、平日なのに結構な人数(5〜6名)である。
  雨の降る前の午前中は小さ目のメイフライやストーンフライのハッチがあり活性は高そうだった。水量は幾分多めで、定番というべき濁りが全体に流れている。20cm弱のブルックが何匹か釣れ、これからという時 土砂降りの雨。もちろん寒くて着るものがない為、最初からカッパ姿であるのでそのまま釣り続けてはいるが、水面にいた魚はいなくなっていた。同時に多少あったライズもなくなった。
 雨も治まり、小滝から橋をくぐりその下の流れをもう一度見てみると、左岸側の反転流に魚影が・・・。#14パラシュートフライを送り込むとフライを食った・かに見えたがはずれた。その後同じフライを5回ほど流すも今度は全く反応なし。フライを#12に変更、直後フッキング。体長はそれ程でもないが、体高があり結構な引きを見せてくれた。
 ハッチが安定しないせいか、瀬に入り込む魚はほとんどいなかった。反転流も水深がある場所にはいるようだが、「ふ〜」と浮かぶだけであったし、浅い反転流にはいないようだ。深めの筋をドライフライで流しきり、水中をリトリーブの最中?(ピックアップ中)にフックアップしたブルックが4尾ほどいた。
 フライは#10陸生昆虫系のフライでも何尾か釣れたが、8カディス系(実際ヒゲナガはほとんどハッチしていない)のフライではニジマスが釣れた。
 湯滝レアウトハウスの白い壁が見え始めると時計は15:00になっていた。すると強風とともに雨が降り始め、気温は下がり始めた。何か沈んだ障害物で流れが歪んでいる部分にライズを発見。何度も何度も流し込み不用意にもフライが沈んだ時、フッキング。釣れた実感もなくネットに入ったブルックではあったが・・・。雨に濡れた手が凍える。車に戻ると気温は7℃しかなかった。  
  鬼怒川
◇栃木県◇2017/5/24(水)
 曇り 
 21℃  
◇ヤマメ
 12尾  
 21cm
◇釣行時間
 9:47〜16:36  

 
 毎年恒例の鬼怒川本流特設漁場開設された。日時:平成29年5月21日(日)〜5月28日(日) 釣方:21日(日)〜26日(金)ルアー・フライのみ 持ち帰り尾数制限5尾   27日(土)、28日(日) ルアー・フライ・エサ釣り 持ち帰り尾数制限なし場所:上平橋下流200mから上流の高間木緑水公園間(塩谷郡塩谷町地内)
  毎年この時期、この鬼怒川でスイッチロッドの存在価値を改めて確かめる日となっているのだが、漁協の方とお話をして愕然とした。前年は大型のサクラマスの為、「釣れなかった」との批判があり、小さ目のヤマメを中心に放流したらしい。同じ重量の魚を放流するのであれば、サイズを小さくすれば、数は多くなるためより多くの人により多くの魚を提供できる、とのこと。いきなりスイッチロッドを小脇に抱える姿は幾分大げさ、滑稽であると思えてきた。
  川の中心部に入り、ダウンクロスに投げ入れフライをスイング。全く当りなし・・・・よく見るとライズが・・・するとそこでもここでも・・。フライサイズも#12程度にサイズダウン、ティペットも細くした。ただ当りはあるもののフッキングはしない。水圧にもがき苦しみ前進しやっとの思いで車にたどり着き、徐に#3ロッドを継いだ。もう一度その場所に戻り6Xのティペットに#14パラシュート、やっと一尾手にすることができた。
 昼食後、捨てきれないウェットフライの思いで上平橋手前の左岸側、全ての流れが集約されたその場所にそれを投げ入れた。流れ込みの筋にシンクティップを乗せ、手手前の流れが緩く落ち着いた辺りでヒット。その後左岸際をリトリーブしていると2尾目が釣れた。まあ#4のスイッチロッドとはいえ、ウェットでの釣りの限界であることは魚のサイズが小さいので気づいてはいた。やはりここはシングル3番に変更するしか対応策はないと・・・。 全体の状況は、朝から水面に浮かぶ姿が判断できないほどの大きさの虫を散発で捕食。推測するに水面下では20cm前後のヤマメがうじゃうじゃいるに違いない。
 コンクリートブロックの残骸が見え隠れするその場所の周辺でも、時折ライズ。ちょうど下流5mでライズをした魚に、#16のブラックのウィングのカディスパターンをゆっくり流し込むとヒット。30cm弱の銀毛したサクラマス(養殖)がフックアップされたフライを中心に切れのいい泳ぎを披露した後手中に収まった。その後対岸に移り、ドライフライでで対応するも反応がない。しかしブラックウィングのカディスを水面下で泳がせると(ウェットフライのように)ヒットしたり、当りが出る。
 これは?・・・と思い#16のパートリッジ型のフライ(ボディはフラッシャブー)に変えた。すると見違えるように当りが出はじめた。後ろを振り返ると小さな一筋の流れ、時折ライズがあったなと思い上流側に移動すると、「意外と釣れそう」それは今つけているウェットフライを流すにもってこいの規模と水深のように思えたからに違いない。そこからは1〜3キャスト1ヒットと面白いように釣れた。しかしもう時間は16:30だ。体力は限界にきている。車まで戻らなければ・・・。
 こんな先輩の話がある・・・以前若いころダイビングが好きでよくやっていたが最近やっていなかった。久しぶりに・・と思い近くの海に岸から入った。するとすごく海がきれいで楽しくて、昔のようにどんどん自然に誘導されるがまま距離を泳いだ。しかし泳力・体力の限界に気づかなかった。気づいたその時点から泳ぐことが不可能となり、海底を這いながら岸までたどり着いたという。十分な酸素はあったため死ぬことはなかったが、非常に恐ろしい事態になったということだ。それに近いことが渓流では起こりうるかもしれない・・・。  
  川治C&R
(鬼怒川・男鹿川)
◇栃木県
◇2017/5/17(水)
 曇り時々雨(この時期にあるまじき寒さ) 
 14℃  
◇ヤマメ・にじます
 9尾   
 50cm
◇釣行時間
 10:01〜17:04  
 
 今回の予定は川治C&Rの鬼怒川をスイッチロッドで大型レインボー、もしだめだったら川治温泉街の男鹿川をドライで、さらに翌日は三依地区でヤマメをと考えていた。ただ久しく訪れていないこの場所の情報はほとんどない為、状況により予定は変わるのであろう。
 まずはいつものように「アメリカン理容うすい」に遊漁券購入の為立ち寄った。すでに釣り客ではなく、理容客でもない2人のご老人がソファーで日本茶をすすりながら、TVを見ていた。「今日は朝から眞子さまの話ばっかりだな・・・」 消防署を曲がり、「薬師の湯」方面に道を進むと河原に降りられる駐車場がある。ぱらぱらと雨が降っている。上流部に移動し流れ出しの横にフライを流し込んだ。ロッドはSwitch #4 11f、リーダーとしてタイプ6を2m。いきなり3投目位にヒット。難なく50cm程のレインボーをキャッチ。これからすごいことになるんじゃないかと期待をしていたが、その後まったくアタリすらなく男鹿川の合流点まで来た時点で午前の部は終わった。
  午後からは川治温泉街国道沿いトイレの横の駐車場に車を移動した。長い階段を下りる途中、眼下にプールが広がり魚の位置や魚種・サイズがよくわかる。ただこのオープンで誰でもわかりうる情報と誰もここで釣りをしていない状況を考えると非常に釣りとしては困難な答えしか見つからない。ここでは60cmのニジマスの登場も考えてロッドは8ft4inの#4、ただし流下の見えない餌に時折ライズを繰り返す状況からティペットは7X、フライはまず#22ミッジピューパを選択してみた。流れきる際でヒット。何度か釣られているのか口切れをしているのが痛々しいが、魚体はまっとうで40cm程だ。その後フライカラーをミッジピューパの黒から白に変え少し反応がよくなりつつあった時、ヤマメがヒット。
 上流側に移動すると、岸壁際から流れる浮遊物の中を餌をついばみながらクルージングするヤマメの一群を発見。目の前にフライを落としてもフライを見に来ることはあってもなかなかヒットしない。それならばと、浮遊物に紛れてフライを落とし しばらく置いておく、するとどこからともなくヤマメが浮上しフライを食べる、『ほっとけメソッド』(30年くらい前のバス釣り用語で、はやっていた?)炸裂。意外と効果があるようで、30cmを超えるやせ型のヤマメが釣れ始めた。もう一つ効果があるのは、#20程度のグリフトナットやカディスのフライ(水面下でも虫らしい形状を保っているもの)を浮かべ、魚の目の前で水面下に沈める。『急沈下メソッド』(今考えた名前だが・・・)、結構すれた魚に効果があるようだ。まあこうなるとマッチザハッチとかあまり関係なくなるようだが、全く反応がない魚にはやってみる価値はありそうだ。
 川からあがると左足が冷たい。ウェーダーの水漏れ。明日の釣行は無理と判断して帰宅した。  
  荒川C&R
◇栃木県  ◇2017/5/11(木)
 曇り(強風)午前中一時雨 
 25℃  
 ◇ヤマメ 
 1尾 
 22cm
◇釣行時間
 9:24〜12:57  
 
 5月に入っても状況はよくならない。やはり前年の大洪水とそれの復旧としての河川工事により、水生昆虫の絶対数が回復していないのかもしれない。時折モンカゲロウのハッチがあるようだが、ライズを誘発するような規模のものではない。唯一ランディングしたヤマメのストマックには何も入っていなかった。
  今年のあまり報われない釣果(貧果)により、記録するものがほとんどなく、それは1日の釣りの移動時間と距離を拡大させる。つまり「疲れる割には釣れない」という結果となる。ここ荒川は近い時期に放流をして鵜などの被害を軽減するためか、キラキラひもがなびいているし、荒目のネットも配置されている。それはそれ程釣りにくくはないが、気持ち的にはマイナスであることは確かだ。そんな状況を皆さん知っているのか、釣人の姿はない。
  午前中、ブラインドで幾分反応はあった。フッキングはしたものの途中はずれてしまい。25cm程度あったものが2尾、20cm程のものが2尾ほど。水量は幾分多めで、濁り気味ではある。ロッドは8フィート1インチ#3グラファイト、フライは#14〜#12パラシュート。幾分深い流れの脇や深瀬ではあった。
 午後ずっと丁寧に釣り上がってきたとは思うが反応はなく、頭の中の午後の行程の2/3は過ぎたあたりで「ゼロ」の予感もよぎった。ここは堰堤下左岸寄り、この堰堤の流れ出しでは最も深い場所で、直後流速が遅くなる。手前から順に奥側にフライを流すとヤマメの好みそうな流速ではあった。最も左岸よりには石があり流れがよれている。ゆっくり石伝いにフライが流れると、待望のヤマメ。この時はやたら丁寧にネットで魚をすくった。2週間ぶりの釣りということもあって疲れた・・・。もちろん残り1/3行程を釣り上がるが、ダメなようだ。
  田んぼはすっかり田植えが済んでいるようだ。もうカエルが鳴いている。植えたばかりの苗の横で小さなオタマジャクシがよーく捏ねられた土の上に数百匹でうごめいている。どのタイミングで遅れたのか、隣の田んぼではカエルの卵がもうじきと孵らんばかりに固まっている。  
  大谷川C&R
、小百川

◇栃木県◇2017/4/27(木)
 曇り(小百川強風) 
 18℃  
◇ヤマメ 
 3尾 
 20cm
◇釣行時間
 9:59〜11:37
12:39〜14:51  
 
 宇都宮日光有料道路の今市を過ぎるとき、鼓膜が気圧の変化を感じとったようで耳の奥が鳴った。もうすぐ大谷川C&R。朝方雨が降っていたので、濁りが心配だったが、全く影響がないのか、雨すら降っていなかったのか澄んだ流れが迎えてくれた。先週まで飛んでいなかったツバメ数羽も見事な急速コーナーリングを披露してくれた。
  ライズを誘発するようなハッチもないようで、これまで実績のある場所などを中心にしつこい位にフライを流した。8ft6inの#3ロッドに#14のパラシュート。まあ自分のスタンダードな形でのスタートとなった。結果大谷川での釣果は2尾で4月も終わるというのにそれほど活性は上がらず、ハッチもほとんどない。ただ「そんな場所で?」と思うような堰堤下での流れが巻いてぶつかり、小さな三角波の中では、不思議といつも反応がある。悲しいかな、フライが上下しているので、魚体が垂直に伸びて反応しているのに、フッキングをしていない。 ただそれでもここは歩きやすいほうだし、キャスティングでの障害もほとんどない。疲労や痛みを足や腰に感じる年ごろにはうれしい限りだ。
  午後からは前週なかなか素晴らしい情景と魚の反応に魅せられた小百川に向かった。もちろん大谷川より距離も近い為 移動にストレスは感じない。ただ今日はしばらく歩くも今一反応がよくなく、ここぞと思う場所でも魚は留守のようだ。反応がないまま釣り上がると、流れは二手に分かれた。傾斜の少ない右の流れを選択し流れ込みの脇の流れのほとんどない場所でフライを浮かべていると、「すー」と黄色い魚体がフライを食った。「こんな場所にイワナがいるんだよな」というフライを投げ入れたときの思いが先入観となって、その時は完全にイワナと思っていた。しかしそれは黄色身を帯びたヤマメだった。#16黄色のパラシュートフライがヒットフライで、たまにはらはらと黄色のストーンフライが飛んでいたためセレクトしたものだ。
 山側から覆いかぶさる木の枝にフライを取られながら、幾分長めのロッドに嫌気がさしてきたころ、もちろん釣り上がりで前を行く釣り人はいないはずだが、人影?が視界に入る。それも一人?ではない。よく見ると猿だ。前方に数十頭の猿が河原を物色している。あまり人を見たことがないのか、警戒してかなり距離をおいているようだ。(慣れすぎてこちらに興味のあるほうが敬遠したいところだが・・・)別の流れの筋を釣り下り反応がないまま、入渓場所に戻った。  
  大谷川上流、大谷川C&R、小百川
◇栃木県◇2017/4/19(水)
 曇り時々晴れ 強風 
 23℃  
◇ヤマメ
 1尾   
 21cm
◇釣行時間
 9:32〜14:32  
 
 関東では今日で4日間夏日が続き観測史上はじめという。宇都宮日光有料道路を走ると、両脇の桜の木から花びらが千切れて飛んでいる。もう木々の先には新芽が出始め赤紫になりつつある。
  久しぶりに東照宮を過ぎたあたりの大谷川を目指した。なかなか釣れそうな雰囲気のある場所ではあるが、全く反応はない。去年馬返し付近にあった大量の藻がここら辺まで繁殖してしまっているようで、石などをティペットやフライが触れると藻の団子になって戻ってくる。
 早めに切り上げようとすると、こんな奥まで入り込んでいた外人カップルが近付いてきて、地図をもってこの茨城県民に場所を聞こうとしている。なるほどここら辺は日光東照宮の近くで世界的な観光地ではある。ガイドブックの「shinkyo(神橋)」を指さすので、これなら知っていると車で送ってあげた。車内は彼らのきついオーデコロンと自分についた川の生臭さが入り混じった。
  近くのC&Rも寄ってはみたものの、前日までの雨で白濁した流れが続いている。ルアーマンに話を聞くと1尾だけ釣れたそうだ。この濁りの中ルアーは釣れるのかと思って、ニンフフィッシング試してみた。試しただけなので釣れてはいない。私の中にはこの渓流の釣りに一つの希望がある。それは「透き通るような水で釣りをしたい」というものだ。20代にはバスフィッシングなどに興じて、霞ケ浦を縦横無尽に走り回り、30cm先も見えない透明度の中釣りをしてきた。つまりこんな汚い水で釣りはしたくないのである。
 そうはいっても何もせず、今日を「ぼうず」で終わらせることは・・・。そういえば近くに小百川という川があったのでは?ナビに登録した小百川を指定し進んだ。降り口が少ないので、大堰堤の上から入渓。下流から吹き上げる強風が堰堤から落ちる水を押し上げ雨となって頭の上から落ちてきた。さすがに耐え切れず上流を目指す。瀬に入っていたヤマメが釣れた。成魚放流の魚とは異なり「美しい」見とれてしまった。時折日差しが差し込み魚体がキラキラ輝いた。ロッドは8ft8inの#3 久しぶりの#3はやっぱり軽い。その後も結構いい場所で4尾ほど反応があり、針がかりもしたが、ネットに入れることはできなかった。開けた山岳渓流という感じではあるが、流木(大木)が多く釣りづらい場面も多かった。ただ今日はあの1尾が気に入ったので気持ち的には満足できた。  
  木の芽沢、荒川C&R
◇栃木県◇2017/4/13(木)
 曇り時々晴れ 強風 
 16℃
◇ヤマメ 
 1尾 
 19cm
◇釣行時間
 10:02〜16:03   
 雨などで前々日まで気温が低下し、最高気温10℃前後まで下がった。前日は晴れたものの朝晩の冷え込みはきつく、強風も吹いていた。その影響がどのように出るかが今日の最大のポイントではあるが、勝手に小渓にも春はやってきていると思い込んでいた。新調したブッシュマスター 6ft.6in.#3で軽快に釣り上がろうと考えていたが、全く反応はなく今だに冬のようだった。11時頃まで費やした時間を取り戻そうと、すぐさま荒川C&Rに向かった。
  強風吹き荒れ、フリースを着込んでやっと冷えを遮れるほど気温の低く、体感温度も低い。水生昆虫のハッチも絶望的とも思えたが、風が止めばと・・・かすかな期待も車中で感じていた。フライマンらしき方々が数名川に入りロッドを振り込んでいた。それを横目に昼食をとり、13:30頃までシートを倒したまま「すべらない話」を見るわけでもなく聞いていた。
 シートを元通りに戻すと道路わきに止まっていた3台ほどあった車は消えていた。葉っぱのない枝までも強風に揺れている。するといつもの散歩コースであるのか老人が車の後ろを軽快に歩いて行った。
 そんな中ベストを背負い込んで、川に立つ。随分水量も多くなり、幾分濁りも入っている。いきなりやたら藻のついた平石に足を取られてこけそうになり、左手が水没し、出ばなをくじかれた形となった。そのまま釣りを続けるには冷たすぎて、一度戻って違うフリースを着て戻った。かなりしつこくフライを流し、何度か堰堤を超えたが反応はなく、堤防の上を戻った。傍から見れば「とぼとぼ」といった感じなのだろうが・・・。
 すでに14:00となり別な場所への移動は無理そうで、15:00まで待って、また同じ流れを釣り上がった。いまだ風がやむ気配がない。もちろんライズもない。
 周りから見るとちょっと深い流れに、大石が配置され、なかなか有望そうに見える。その流れの真横に立ち、石と石の間をフライがゆっくり流れると、「出た」。一瞬フッキングした感じはしたが、即座に針が外れたようだ。今の状況から判断するとラストチャンスとも思えたが、「あの一発をものにできなかった」という悔しさがこみあげてきた。 幾分釣り上がり堰堤下のポイントでここを最後と決めていたので、流れの筋の両側を丹念にフライを流した。すると「ピシャ」とヤマメがフッキング。諦めかけていただけにうれしいの一語。フライは#16のスペント(グレーのウイング、サーモンピンクのインジケータ)、ロッドはいつもの8ft4inの#4(風がある日はこれでないと無理)、ティペットは風にあおられる為幾分短め。   
  大谷川+大谷川C&R
◇栃木県◇2017/4/6(木)
 晴れ後曇り
 19℃
◇ヤマメ・ニジマス
 12尾   
 23cm
◇釣行時間
 9:52〜14:50  
 
 宇都宮日光有料道路を走り、降り口の日光ICに近づくと、眼前に5割方雪に覆われた山が迫りつつあるが、巷ではソメイヨシノの開花が進み、春本番を迎えようとしている。4月より大谷川の水郷橋上流部の日光地区が解禁となり、これまで荒川中心の釣りから別な場所へ移動してみた。もちろん一般の大谷川で釣果が思わしくない場合、C&Rという駆け込み寺も用意されている為、釣果は保証されているも同然だ。「・・・本当?」まあそう思いながらの大谷川だ。
 荒川のC&Rでもそうなのだが、C&Rの手前ぎりぎりのエリアに餌を打ち込む餌釣り師の姿、非常に悲しい。魚をリリースするとかしないとか、釣りのスタイルがどうのこうのとかでなく、「おこぼれ頂戴」の形がどうもさもしさを感じてしまう。そんなこと言って、フライエリアが選定されていてその先がパラダイスでフライマンが立ち入ることができなかったら、ぎりぎり手前をしつこく攻めていたりして・・・。
  まあそれはそうと、一般エリアではちょっと早めの時間帯だったのか、あまり反応がよくなく1尾の釣果。その後、風が強い為こんな時用の8ft4inの#4グラファイトロッドを右手に、C&Rエリアに突入。
 魚が反応する・する。まだ水生昆虫の流れがあまりなかったのであろう、出るには出るがフッキングしない状況がしばらく続いた。それでも同じような場所から何度もチェイスがある為、楽しくないわけがなく、フライをとっかえひっかえ、ドラグのかかり具合を回避したりしていた。それでも#16パラシュートに小ぶりのヤマメやいたいけなニジマスなどが釣れあがり楽しめた。
  午後からは再度同じ場所に入り、フライを投げ入れると午前中と反応が異なり、やけに反応がいい。釣れた魚のストマックを調べると、ちょっと大型のメイフライのスピナーらしきものが入っているので、フライを茶色の#14に変更。成魚放流の魚がまだ分散していないようで、一か所に固まっているようだ。
 「恐るべし」C&Rエリア・ともかくフッキングしなかった魚は数えきれず、特に意外と速い流れのちょっと脇の流れについていて、普段よくフライを流すような早春のゆっくりとした流れにはあまりいないようだ。フライマンも既に2〜3人ほどいるようで経験の少ないフライマンにも釣果が期待できるのかもしれない。ただ、14:00を過ぎるとほとんど反応がなくなり終焉を迎え帰路に着いた。  
  荒川C&R
◇栃木県◇2017/3/30(木)
 晴れ時々曇り
 17℃
◇ヤマメ
 1尾  
 19cm
◇釣行時間
 9:59〜15:10  
 
 実は先週も荒川→鬼怒川に来ている。もちろん釣果がない為書く気にもなれないのが原因で、釣行記への空白が生まれた。鬼怒川ではウェットフライを流し込むも何も起こらず、荒川では霙交じりの雨に見舞われ、戦意喪失。もちろんハッチもほとんど起こらずライズもなかった。
  月曜日までは、気温は急低下し、雪が山沿いで雪が降り、那須町湯本の那須温泉ファミリースキー場で雪崩が起き、高校生や教員が巻き込まれる事故が起こってしまった。火曜日より天気は回復し気温は上昇し、今日は気温は高く、安定したハッチも起こるのではないかと期待していた。・・・が、そう自然はこっちの都合通りの反応は見せてくれないようで14:00頃まではほとんどハッチがない。それでも元気なヤマメが散発ながらライズをすることもあり、久しぶりの高テンションとなる。「針がかりをするがすぐはずれる」この時期よくあるロングティペットによるフックアップのタイミングの遅れが原因でもあるようだ。一度見切られたり、フックアップし損ねたりした場所では、しばらく時間をおいても何の反応もしなくなる。
 唯一河原に駐車できるその前のプールでライズ発見。いいフォームのライズの為、これまでやったことのないストーキング プラス腰をかがめてのキャスト。うまくレーンに乗ったのだが、合わせが遅れた。型のよさそうなヤマメで、かろうじてフックアップはしたものの手前の枯れ葦にティペットが絡まりはずれてしまった。実に惜しいことをした。
  その後、C&R最下流部から入り、左岸側のちょっと見えずらい流れでライズ発見。このライズは左岸際でなく、石との間の流れの石際で起こったものなので、完全アップでキャスト。かなり左から右に強い風が吹いている為、なかなかレーンに乗らない。それでも数投後、#16ガガンボパラシュートにちびヤマメがヒット。15:00頃になるとガガンボがハッチし石周りについているし、棒のような黒いストーンフライも袖を這っている。かなりの量と思うが、ライズには至らないのが3月なのか。またまた4月に入るのだが土曜日には雪の予報も出ている。  
  荒川C&R→鬼怒川→田川
◇栃木県◇2017/3/16(木)
 晴れ後曇り
 14℃
◇釣行時間
 10:00〜15:30  
 
 やはり3月は前日の天候に大きく左右されることを念頭におくべきと考える。前日が雪を伴うような「冬に逆戻り」の天気であり、朝の冷え込みもかなりのものであった。こういう場合当日いくら気温が上昇しても非常に虫のハッチが少なく、ライズもないことが多い。それが『今日』である。
 荒川には10時頃から水面をしきりに覗き込むが、一向にハッチはない。14:30まで一切ない為、ライズもない。数名のフライマンがスタンバッてはいたものの厳しい状況は変わらないと思われる。
 そのまま移動し15:00頃 鬼怒川は、「上平橋」「緑化公園」付近ではハッチはないよいうだ。午前中も見て回ったのだが、その時いたフライマンも今はいないようだ。 
 そこから田川に移動。いつものどぶ臭さの中、ライズを探すも全くなし、下流に移動するとはじめての散発ライズ。フラットな流れにほんのたまにライズがある。ただし複数個所でそれは発生している。すり足でライズに近寄り、ひきずるフエルトで泥が舞い上がる。荒川のように風が吹き抜けることはない為、風の影響は少ない。
 ただし、何をしようが反応はなく、撃沈。つまり今シーズンはじめてボウズとなった。  
  荒川C&R
◇栃木県◇2017/3/9(木)
 晴れ後曇り 
 10℃
◇ヤマメ
 1尾   
 18cm
◇釣行時間
 10:01〜15:17  
 
 解禁した平日に所要で川へ降り立つことができず、日曜出撃となった。年券購入の為 加藤釣具店への一時立ち寄りから、さてどこへ行こうか!去年は大雨による影響でどこの河川でも解禁当初から改修工事で大型重機の黄色や青色が配置されていた。当時ポイントがなくなったという生易しいものではなく、釣ができるのかどうかもわからない状況だった。今年解禁してから初めての釣行に選んだ「荒川」も壊滅的だった。よくライズのあることで人気の場所も完全に土砂がえぐられてしまったようで、ユンボが土砂を持ち上げるたび濁流が下流域におよび、釣りにならないことも多かった。また漁協の放流も控えられていたようで、釣り人も少なかった。
 日曜釣行のせいなのか、解禁5日目のせいなのか、放流を聞きつけたのか、ルアーマン、フライマンが大勢いた。入渓直後川に変化もなく、#16コカゲロウのスペントフライを流しながら釣り上がった。ここで、解禁直後のフライを集めた小さ目のフライボックスを落として紛失。痛恨の失態。
 しばらくしてから深みのあるプール上の場所からルアーマンが立ち去り、自然とその場所に入るとそこら中のライズ。風が強く7Xのティペットがクチャクチャになったので6Xにチェンジ。フライは#16コカゲロウスペント。全く反応なし。それはそうだ、どう見てもガガンボもコカゲロウも流れていない。#20ミッジアダルトに変更。
 流心にいる奴は既にフライの洗礼を受けているのか、浮上するもフライを食おうとはしない。手前の浅瀬の奴と奥の流れのあまりない場所でライズする奴は何とかフックアップ。手前に強風が吹くためなかなかうまいところにフライが落ちない、またティペットが置けない。そんな状況だがとても面白かった。
  息子が下流域で釣りをしていたが釣れていないということで応援に向かうとすさまじいライズ。石周りにはユスリカのアダルトがうじゃうじゃいてクラスター状態で流れている。1m四方で5尾くらいライズしている感じ。それも頭をほとんど水面に出して貪り食っている。自分が今まで「いい場所で釣りができてラッキー」と思っていたらそんなレベルではないライズの嵐。水面が光ってフライの場所が全く分からず、基本枯れ葦際でライズが多い為核心を流せない。でも#20ユスリカアダルトなどにフライを変更すると何尾かヒットし一安心といったところ。
 しかし、今年の荒川はすごい量のヤマメが入っているのか、ライズだらけの場所が結構あるようで、フライマンは一か所で動こうとしない。その間をルアーマンがルアーを投げ入れるのだが、ルアーには一向に反応していないようだ。