渓汰の渓流日記    FLY FISHING     

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:36
  2021年 Report
  花園川
◇茨城県

◇2021/9/29(水)
 曇り時々晴れ
 23℃
◇8:58〜11:59
◇ヤマメ・いわな
 5尾19cm
@10:20
A10:21
B10:23
C10:33
D10:44


 これで2021年度シーズンも終わりなのか?枯れ葉は緩い流れに堆積し始めている。右岸側に大石がでんと座る流れから入ることとなった。土曜日に引き上げた場所からの入 渓だ。もちろんライズのあった地点であった為、入念に流れを攻めるも反応はない。やはり時間帯(何らかの水生昆虫などの動き)によるものなの か?
 大石を回り込むとやたらでかい緑色の芋虫がその石に張り付いていた。この流れの先には以前木造の橋が架けられ、しばらくの間は通行ができな くなっていたが、今はそれもないようだ。ここら辺は、山岳渓流のわりに開けた部分も多く、フライフィッシングにはうってつけだ。少し流れが狭 まり、上には流れが確認できないくらいに木々が覆いかぶさり、多少の段差を超えると扇型に流れは広がっている。右岸側にできた巻きというより ため池の様な動きのない流れに、小さいヤマメがデプテラにライズしている。右岸側の細い流れが本流に合流しようとしている場所で次々とヤマメ がフックアップした。急にだ。
 さらに7ft6inのロッドにWF#3ライン、暗がりでも多少目に付くオレンジ色インジケータのパラシュートなど で釣り上がる。段差の上に 2m程の魚のいそうな緩い流れが見える。上部には木が覆いかぶさり、流れから突き出た石は全て苔むし、樹木でさえも例外ではなく緑色に覆われ ている。白泡は消え去りゆっくり目に流れ、底の様子もよく見える。フライがそこをゆっくり流れるとイワナがフライを食った。食った瞬間はヤマ メとは異なることだけはわかっていたが、ここでイワナと出会えるとは思わなかった。
  花園川
◇茨城県

◇2021/9/25(土)
 曇り時々雨
 21℃
◇8:50〜11:55
◇ヤマメ
 5尾19cm
@9:01
A9:23
B9:31
C9:46
D11:29


 地元では雨は降ってはいな かったようだが、ここ北茨城では結構へ激しめの雨が降り続いた。やっと気温が下がってきたのか、レインジャケットを羽織っての暑苦しさはな い。
 何時ものように車を止めバックドアを開け、花園川に最適だと思っている6ft6in#3グラスロッドを黄色のコーディロイの袋から取り出 し、緑のラインのついたリールを挟みこんだ。普段はここでガイドを通しフライをつけることは少ないが、現場でのトラブル回避の為、#14のテ レストリアルパラシュートをつけた。それは川を目の前にいてもたってもいられなくなる「せっかちトラブル」が起因している。
 少し下流まで歩き川を見下ろすと、底石、底砂を通して移る川の色、木々の緑の織り成す柔らかな覆いなどが、一瞬で「この川」に来たと思わせ てくれる。そして過去の記憶がよみがえる。すぐにヤマメから反応があった。小さめながら、きれいな魚体をくねらせてネットに入った。9月に入 ると、越冬の為か産卵の為か、ヤマメたちはがっぷりとフライに食らいつく。10cm程度のヤマメも食らいつく。小渓流に入るとティペットの長 さが気になる。つまりロングかショートかでだ。短いとキャストはスムーズだがドラッグ回避が難しくなり、長いとティペットが団子だらけにな る。まあどっちにしろトラブルと背中合わせだ。
 10:30頃になるのであろうか、場所を変え 月末まで休館となっている花園もーるに車を止め、前後を釣り上がった。右岸側に背丈より高い 大石がでんと座る場所に出た。「ん!ライズが・・・」ライズがあるではないか。この季節この川でライズを釣ることが出来るとは思ってみなかっ たため、気分は一気に高まった。流れ出しから外して流れているフライに積極的?に出ては食わず、出ては食わず。一流し一尾のヤマメの反応だ。 「何を恐れているのか、一気に食え」心の叫びが・・・。こんな反応・出方は初めてで何が影響しているかよくわからなかった。もちろんフライサ イズ・パターンは変えてはみたが反応は同じだ。流れの払い出しで左右から何度もフライに出てやっとフックアップした。20cm程ではあるが、 うろこの艶がなくなり秋の装いに覆われていた。その後も激しいライズは何度か見られたが、フライに出るが乗らない。結局1尾しか釣れなかっ た。激しい雨でさらに上流への歩みを止めざるを得なかった。気合と根性は既に持ち合わせていないので・・・。
  舘岩川C&R
→湯ノ岐川
舘岩 川C&R
◇ 福島県
◇2021/9/22(水)
 曇り時々晴れ
 27℃
◇10:29〜16:29
◇ヤマメ
 4尾29cm
@10:53
A11:57
B15:57
C16:12


 いきなり29cmヤマメは現れた。ほんの入渓して十数分で・・・。ただ「ぬるっと」として魚体は柔らかい、一言でいうと生気の失せた感じで溶けてしまいそうだ。その流れ はストレートなチャラ背で、普段ならあまり狙わないような場所だ。水量も落ち着いてポイントの少ない今、狙わざるを得ない状況だ。久しぶり登 場の8ft6in、ロッドの重みは手首にかなりの負担を強いるし、金色のスネークガイドは何とも昔の海外製品という感じ。フライは強めのオレ ンジのインジケータのテレストリアルパラシュート#14。ヤマメは底石でうねった頂上のフライを追って出て、食い損ね、すぐさま追って再度食 いついた。流 れの中心は波立ち、フライを食いそこないことが多いが、食い気があれば追い食いをするのかもしれない。
 その後、浅場、緩い流れでウグイの猛攻が凄まじい。ヤマメの反応が薄いまま、しばらく釣り上がると、一尾目と同じようなシチュエーション で、見事なパーマークのヤマメが釣れた。ただ同じなのは腹がパンパンに膨れ、ストマックポンプを入れたら何か恐ろしいものでも出てきそうな感 じだ。
 もう残された日々は少ない。その上先週は台風の影響やらで、釣れる水位・水質にある日は限られてくる。最後の南会津釣行として、まだまだ夏 を引きずるこの暑さに閉口しながらも、舘岩川、湯ノ岐川と場所を転々とする。湯ノ岐川では、湯ノ花温泉 石湯あたりから入渓するも全く反応なし。やはり放流魚頼みのここら辺(家や旅館が立っている場所)では、解禁直後や放流直後しか望みがないのかもしれない。やはり上流を目 指すべきなのかもしれない。
  花園川
◇茨城県

◇2021/9/11(土)
 曇り時々雨
 26℃
◇9:38〜11:28
◇ヤマメ
 3尾20cm
@10:11
A10:11
B10:57


 FlyFisherでこの花園川が取り上げられたのが、2005年5月号で表紙はホンダのCR-Vと九州の秋丸さんの釣行風景のようで、そこには「サイズこそでなかった ものの、数多くのヤマメと出会えた小さくて穏やかな流れ。解禁当初、気の合う釣友と出掛けたのは、北茨城の渓だった。」島崎さんと東さんが花 園川で釣りをしている。茨城の渓流が紹介されたのは後にも先にもこれっきりだと思う。まあこれによってフライマンを見る機会が増えたとは感じ なかった。この時分は特別放流域として他の大北川水系より入漁券が高かったような気がする。2005年の自分を振り返ると、23回の釣行のう ち10回は大北川・花園川になっていて、当時は茨城県内を中心に釣りをしていたようだ。
 放流日以外ほとんど釣り人の姿を見ないが、今日はそこそこ釣り人がいるようで、道路の上から流れに餌を投げ入れている。
やはり濁りこそないものの水量は多く、本来の流れとはかけ離れている。雨は降ったりしているようだが、さほど気にはならない。それより、まだ 夏の名残で気温は高く、重い渓を押し返す歩数が増すごとにじっとりと汗ばんできた。
 まずは・・・と入渓地点の選択をしようにも、駐車場所が少ないうえに先行者がある為、新たな道の建設により用済みとなった昔の道路にその場 所を見つけた。林業用の轍の薄れた道を、下流に向かい流れに降りた。車を降りた時点で何時もは行う行為であるのだが、今日は渓を目の前に草の 上に静かにリールを置いて、リールからラインを引き出し、ガイド一個一個に通しフライを付けた。
 目の前に橋が見えてきて右岸側が開け空が見える。大石に挟まれ他は白く泡立っているが、そこだけ流れが止まっているようだ。さっき5Xの ティペットを長めにしたため、余裕のドラッグ回避。中盤で#15ピーコックボディのパラシュートフライに出た。それほど大きくはないが「がっ ぷり」とフライに食いつき、20cm程のわりにパーマークの薄いおませなヤマメだ。今日はフライへの食いはいいようだ。それなのにこの釣果で は「魚がいないのでは?」と思ってしまう。
  舘岩川C&R
◇福島県

◇2021/8/28(土)
 晴れ
 29℃
◇7:51〜10:01
◇ヤマメ
 6尾29cm
@8:26
A8:43
B9:08
C9:13
D9:32
E9:41


 



 前日の夜の炊飯器で炊いたご 飯がひどく気に入り、朝から1合のご飯を炊いた。メニューはレトルトカレーをご飯にかけるだけ。それでもすごく裕福 な気持ちにさせるのは、 カップ麺や菓子パンなどで過ごしてきた「車中泊の朝食」と比較してのことなのだ。”あったかいごはん”は日本人の体と気持ちを復活させる。ま たこの夏用として購入したバッテリー内蔵の扇風機。夏の夜エンジンを切ってエアコンなし、扇風機だけで過ごせるかちょっと疑問であったが、結 構快適に過ごせた。違う使い方では、外に向ければ沸騰する湯気、炊飯器の湯気を逃がすも効果あり。
 朝食へのこだわりで、かなり出が遅れた。舘岩川は昨日同様水量は多く、影響はなさそうだが、上流部で河川工事をやっているようだ。昨日の C&Rの流れにフライを落とす。あの29cmに匹敵するヤマメとの出会いを再現するために・・・。だが全く反応はない。そのまま釣り 上がるも20cm程度のヤマメが釣れてくるだけだった。それにしても暑い。太陽光線を遮るものがない状態だと、この南会津でさえも8時でこの 暑さだ。さらに昨日の疲れは足腰を中心に重く感じ、ロッドを握る右手でぐっと握りこぶしを作ると、腫れぼったくもあり痛みも感じた。所有する なかでは軽量な部類のロッド(8ft1in#3)であるが、軽快なキャスティングとはなっていない様だ。フライは#14パラシュート、カーブ フックにティペットが絡むテレストリアル系は面倒なのでこの選択となった。
 9時には移動をした。ただちょっと上流を目指しただけだったが・・・。駐車したとたんデカめのアブが追突してきた。こんな炎天下、活発な活 動を繰り返すアブたち、よっぽど暑さに強いんだろうと思っていたが、車に入り込んだアブは締め切りの車の中で死んでいた。
 川へ降りるとすぐ目の前の左岸側中心の流れが中央に傾き、流れを変えようとしている場所。外側に「ふわあ」と流れが拡散している様な感じ で、底砂が白っぽく輝いていた。あまりヤマメの居場所にはそぐわない感じなので、適当に流していると、小型のヤマメが2尾ほどフライに向かっ て急浮上。その後に一瞬浮かんで、また底に戻ったまあまあのサイズのヤマメを目では捉えた。再度ドラッグに注意してフライを流す。同じ映像を 繰り返すかのように浮上し今度は食った。彼女はすぐさま流心に体を翻し、そのまま下流に落ちた。段々に沿って落ちていくと面倒なので、ロッド の弾力で引き戻し、さっきいた自分の立ち位置の2mほど下流域でネットに入った。ヤマメの体には痛々しいほどの傷がついている。ここら辺は結 構浅場が続くため、鳥に狙われやすいいのであろう。
 メジャーを当てると29cm。最後まで「30」に尾びれが届かない。
  舘岩川C&R
→湯ノ岐川
◇福島県

◇2021/8/27(金)
 晴れ
 29℃
◇9:40〜17:23
◇ヤマメ・いわな
 4尾29cm
@10:00
A10:03
B10:18(ヤマメ29cm)
C12:24(イワナ29cm)

 


 「ALLPOWERS AP-SS-007 ポータブル電源」というものを購入してみた。かねてからほしいとは思っていたが、最適な容量、出力、重さ、充電回数、価格など2年ほどかけて検討しながら、気まぐれで購入 した。もちろん使用目的は「車中泊」が中心で、いざという時(停電)の電源という要素も含まれている。価格も4万円程度で、非常に小さいのに は驚いた。随分前に購入した2合炊き炊飯器を使うのが楽しみだ。
 残暑は厳しく、各地の水量も多めで釣りづらい日々が続いている。ここ舘岩川も非常に水量が多く、通常のポイントは水で覆い隠されてしまっ た。ただ到着後すぐに往年のポイントでまさに同じ流れで、5尾程度の反応があり、楽勝ムードが漂っていた。それが単なる夢物語であることは、 炎天下10m程釣り上がる頃にはうすうす気づいてはいたが・・・。
 流れの中心がは右岸側に寄って、底には白い砂の上に手ごろな石が点在する流れ。中心はひどく早く、その手前をどちらかというと白い砂の上で ゆっくりフライは浮いていた。ロッドは7ft6in#3、久しぶりに使った柔らかめのWFフライラインは、高温時ロッドにまとわりつくのが気 になってはいたが、それでも#15テレストリアル系のフライは思うように流れてくれた。さらに奥の早い流れの際を流すと1尾、2尾と釣れた。 そのちょっと上、大石から砕けた流れの直後から、フライがお道化て見え隠れした後、我に返ったと思ったら、でかめの魚影がひったくっていっ た。どう計ってみてもメジャーの「30」の大文字には至らなかった。
 その後12時ごろ、湯ノ岐川の上流部を目指した。川に降り立つとこれまでになかった「ひんやり」とした空気と車に置き忘れた「熊鈴」が気に なった。どちらかというとフライフィッシングに不向きな大淵が点在し、巻き返しを狙うしかすべはなかった。よくDVDなどで「イワナはチャラ 背のちょっとした場所にも定位している」などと言っているがこの地、この季節にはそんな奇跡はない気がする。
 滑床の岩盤を勢いよく落ちた流れは真っ白に泡立ち、大きく手前に開けた場所を巻いている。よく見るとその流れはさっきの続きの滑床の切り 立った岩盤の際を進んでいるようだ。巻きに乗せると吸い込まれるようにフライは中心の白泡に滑り込んだ。一瞬間を置き、半信半疑で合わせると イワナがヒット。確信こそなかったが、フライが沈んだ時、違和感を与えないように白いインジケータの#12パラシュートに替えていた。またも や「30」に届かなかった。
 さらに下流域に移動し狙ってみたものの、ほとんど反応はなかった。
  大谷川C&R
→小百川
→田川
◇栃木県

◇2021/8/21(土)
 曇り
 28℃
◇8:27〜11:59



ヤマビル - Wikipedia
   ヤマビルにかまれ、シャツの襟元が血まみれに・・・。
 茨城の渓「花園川」に向かうべく、岩間インターから常磐道へ。するとTVの天気予報から今日は曇りの一日とのこと、だったら栃木へ。”これ が間違いのもとだった”
 大谷川に着くと、コンクリートのなだらかな堰堤を激しく水しぶきを上げ流れは荒れ狂っていた。堰堤下では二人のフライマンが釣りをしていた が、まともに釣りのできる状態ではないことは、明らかだった。釣りの欲求を満たすべく矛先は「小百川」へと向けられ、河原近くに降りる轍の跡 以外は草だらけに分け入った。もちろんかなりの水量の為、まともな釣りはできなかったが、それでもフライを流してはみた。今までは流れは2分 されていたであろう道路側の流れは、土砂崩れで埋まってしまっている。通常中洲のような状態であるべき中央の木々の間を抜け、急流と化した流 れを避けるため、陸地へ上がることを繰り返した。
 何の反応もない為、10:30には釣り支度のまま「田川」を目指した。よく考えればわかりそうなものだが、周りの川がこんななのに「田川」 だけ状態がいいわけないと・・・。ついてびっくり、すごい流れと化していた。万事休すと、着替えて帰る準備をした。昼飯などリンゴ園の近くの 空き地で食べながら、お気楽に映画などを見ていた。何となく首の後ろ、生え際に違和感があり、手で触ってみると指は血だらけになった。これは ヒルかもしれないと、もう一度生え際にヒルがいないか、着替えたシャツにとか調べたがいなかった。ティッシュで傷口を押さえると、押さえただ け血が出てきた。滲むレベルではない。
 
神奈川県HPよりhttps://www.pref.kanagawa.jp/documents/12108/449904.pdf
【ヤマビルの被害の状況】吸血されます。吸血の際に、吸血時の痛みをなくし、血液の凝固を妨げる「ヒルジン」という物質を出すため、本人は吸 血されていることに気づかず、しかも吸血後傷跡からタラタラと出血が続きます。
【吸血されたら】 出血が原因で生命に関わることはありません(やがて出血は止まる)が、ごく稀に傷口から細菌類による感染を起こし、じんましんや発熱などの症状をきたす場合があります。そ の予防のためにも次のことに注意しましょう。吸血しているヒルはすぐに除去する。無理に除去しても構わないが、皮膚を損傷することもあるの で、タバコの火を付けたり塩をかけたりすると、すぐ取れるので、そのようにすると良い。傷口から血を押し出すようにして、血と一緒にヒルジン などの成分を流し出すと治癒が早い。虫さされの際の毒を吸い出す器具(ポイズンリムーバー)を使うと便利。抗ヒスタミン剤(虫さされ用軟膏な ど)を塗布し、バンソウコウなどで傷口をふさぐ。 
  大谷川C&R
◇栃木県

◇2021/8/7(土)
 曇り
 28℃
◇7:43〜11:59
◇ヤマメ・ニジマス
 4尾30cm
@8:05
A8:31
B8:37
C11:07


 実は先週もこの土地を訪れてはいたのだが、荒れ狂う濁流を横目で見てすごすごと帰ることとなる。今週はしばらく晴れが続いたため、濁流はないか。はたまた台風の影響で午 後から雨になる予報のため、曇り空の中釣りができるのではないかと考えた。それでも濁りこそないが、かなりの増水状態・夏真っ盛りということ で釣りはなかなか難しい状態であることは容易に判断できた。
 C&R最下流部、歩行者用橋の下をくぐり、川の状態を確かめようと橋げたの周りにフライを落とす。状況が良ければここで出るはず だ。出ない。風もないのでそれ程アプローチが難しいわけではないが、8ft1in#3ロッドは繰り返しキャストを繰り返すのみだ。1尾目のち びヤマメを釣り上げた後、フライを#12テレストリアルに変更。フライの存在を知らしめる訳だ。雑誌にもそうある。何度も来ている場所ではあ るが、この増水時ポイントがほとんど急流化し、釣れそうな場所の流速からほど遠かった。
 堰堤の掃き出しからさらに一段水が落ち、機能していない魚道のコンクリートの壁が右岸側に張り出している。その真下は抉れ、岸際にもかかわ らず一定の水深を保っている。ヤマメの好きそうな流れの加減ではないがヒットした。20cm程度のヤマメであったが、やっと巡り合えたような 気がした。
 11時頃に、もうあたりは暗くなり雷雨の様相で、時折強い風が吹き始めた。ここは最初に釣り上がった時、フライ毎切れてしまって釣り上げる ことが出来なかったニジマスがいた場所だ。たかが2時間ほどでもう一度フライに出るとは考えずらかったが、2つの大石から流れ出る真ん中 に#12カディス系のフライを落とした。だが一発だった。腰のあるロッドではあるが、グングン上流に泳ぐ魚への制御が難しく、2度目のライン ブレイクの懸念すら感じた。流れの幾分穏やかな場所へ誘導できランディングネットへ収まった魚は、30cm程のニジマスだった。 
  湯ノ岐川→鱒沢川→舘岩川C&R
◇福島県

◇2021/7/24(土)
 晴れ時々曇り
 28℃
◇9:15〜15:11
◇ヤマメ
 2尾23cm
@14:27
A14:24


 湯ノ岐川「しらかば公園」付 近からの入 渓。途中左手のキャンプ場には東京オリンピックにより木曜から4連休となっていることなのか、大盛況のようだ。滑床の映える渓相の裏腹に、 フェルトソールからむき出しのピンの滑りやすさで恐る恐る・・・。逃げる魚影はあるのだが、フライへの反応は今一。一か所フライを4回ほどサ イズダウンして、7回出て最後までかからなかったイワナを見ても、かかりの悪さがうかがえる。
 鱒沢川、様子を見るため舘岩川の合流域から入渓。こちらも同様にイワナの反応はない。入渓直後、私に驚いて過って流れに落ちたのか、競泳男 子平泳ぎ、日本国籍の褐色の選手「ヒキガエル」が、急流に逆らい上流へ必死の泳ぎを披露するが、そのまま下流域へ消えていった。メダルを逃し た要因は、水泳体形の逆三角形に遠く及ばない「なで肩」だったからなのか・・・。
 唯一釣れる可能性のある場所はこの近くにある。「舘岩川C&R」だ。太陽は既に真上を過ぎ、気温は最高値になっている時分、開けた 舘岩川本流は地獄であることは容易に判断はつく。ただ、地元の命を受け、およそ200km3時間の行程を経てここにいるフライフィッシャーマ ンが、このまま釣果ゼロの汚名を着せられたまま帰っていいのだろうか?
 最も移動距離の少ない河原に車を止めた。既に限界にきている体は、一歩一歩進む度にウェーディングシューズのフェルトに染み込む水の量まで 感じられる。定番の急流の脇の流れにフライを投じると、フックアップはしたものの手繰り寄せる中外れた。更にその上流でも・・・。
 こんな暑い中、そして総じて浅い水深、どこに定位しているのかと考えると やはりある程度の深みのある背ではないかとふと思った。フライを エルクヘアカディスに切り替え、背の上を流した。すると待ってましたかのように躍り出たヤマメがフライを銜え、グングン背を上った。ネットに 収まった23cmのヤマメだが、うれしさが込み上げてきた。これで帰れる・・・。
  大北川
◇茨城県

◇2021/7/17(土)
 晴れ
 29℃
◇8:04〜13:14
◇ヤマメ
 3尾18cm
@8:52
A9:59
B10:06


 茨城も含めほとんどの場所で梅雨が明けた様だ。となると一番釣行先として問題となるのは、日差しがそのまま降り注ぐような木々のあまりない渓流で、久しぶりの大北川と なった。せっかくなので最上流部(道がついているところ)まで行ってみた。またそこからは林業の方が使う道なのか、けもの道のような川沿いで はない細い道を進んだ。最近はアウトドアブームの再来で、やたらヒルやらマダニなど危険な虫の紹介が多く、歩いている途中でも気になって仕方 がない。
 ただ道は途絶え、目的の場所まで行くことはできず、川へ降り釣りを始めた。小さな山岳渓流の為、ロッドは6ft6in#3グラスロッド #12のパラシュートフライを結んでいるのは5Xティペット。ほとんどは浅いので、ちょっと深みなる部分やヤマメの好きそうな流速を探して、フライを投げ入れた。ティペッ トの長さがロッドに合わないのか、思った場所にフライが浮かばない。すぐさまティペットを20cm程切ってフライを結びなおした。反応はすぐ にあった。ただしちびヤマメだが・・・。茂みの隙間から差し込んだ眩しい太陽光が流れに落ちると、元気なちびヤマメがフライに浮上する一部始 終ががよく見える。
 右岸側、木々が際まで迫り、根っこがあらわになっている。その手前、角ばった石にさえぎられた流れがその勢いを幾分なくしかけた場所にフラ イを浮かべると、尾びれのとんがったパーマークのボヤっとしたヤマメが釣れた。
 一度戻り、橋の下から入渓した。こちらのほうが反応がいいようだが18cm止まりで、汗だくの労働力に見合った魚とは言えない様だ。また時 間やコストに見合わないものがこれなのだから当然といえば当然なのだが・・・。
 車に戻り後部座席に座って休んでいると、頭から茶色のカメムシが落ちた。
  舘岩川C&R
◇福島県

◇2021/7/10(土)
 晴れ時々曇り
 28℃
◇8:46〜15:16
◇ヤマメ
 8尾22cm
@9:21
A9:28
B10:10
C10:12
D10:20
E11:50
F14:49
G14:59


 何故か梅雨の晴れ間に出くわしたようで、始終晴れの時間が続いた。もちろん水量は半端なく多 く、川幅一面 が流れになることはほとんどないこの本流域は、ポイントが増えたような感じはするが、水圧と水深の上昇で歩くのに一苦労といった感じだ。水の 色は多少濁りが影響しているのか黄色みがかってはいるが、ドライフィッシングに問題はないレベル。今回の課題は前回の魚の反応が良かった場所 がどのような変化をしたのか見てみたかった。特に魚の移動とサイズの変化だ。
 最初はもちろん2面護岸ではあるが大石やコンクリートの障害物が点在し、視線の先は常に山々の緑があふれている場所から。ただ入渓地点まで の道は草や葦で覆われ進むことが出来ず、途中で川に降りた。前回釣れた場所、大石による流れの変化、その緩やかになった流れとある程度の水深 にはやはりいる。ただ水深がさらに深くなりフライに出にくい。やっと釣れたヤマメでもフックは口先にチョンとかかっている状態でバレルことも 多い。また更に流れが緩い場所ではちびヤマメがやたら反応する。2カ月たった後の変化<課題の検証>、エリアの拡大上流への移動はない、サイ ズも同じ?
 次は完全放流地点ではないか?と思われる場所。ほとんど釣れなかったが、稚魚放流したであろうちびヤマメがやたら反応する。残党は水深のあ る場所のほんの小さな緩いスポットに身を潜めているようだ。(浮上してフライを銜えなかったことから)梅雨の晴れ間は夏の日差し、首筋はチリ チリ言っているようだ。<課題の検証>エリアの拡大上流への移動はない、サイズは小さくなった?
 最後は数年前に見たパラダイス。6月後半真昼間、流れにはライズライズライズ、しかし今はもう・・・。ただ18cm程度に成長したヤマメが 反応してくるようになった。<課題の検証>前回釣れていないのでわからない?
 帰途、宇都宮から真岡にかけて土砂降りの雨、スバル自慢のアイサイトは受付不可となり、前のテールランプを追う形となった。北関東道に入 り、その雨は続いたのだが、大政山トンネルを抜け、茨城に入ると雨は一滴も降っていなかった。さらに驚くことに一切路面は濡れていない。 
  大谷川C&R
◇栃木県

◇2021/6/26(土)
 曇り
 23℃
◇9:08〜13:01
◇ヤマメ
 3尾19cm
@9:33
A11:41
B11:56


 この梅雨真っただ中、濁流を除けば何とか釣りになるとはいえ、事前にはほとんどその状況はわからない。ここ大谷川において入渓時、透明度は保っていたようにみえたが、雨 も降っていないのに10:30頃になると濁りが入り始めた。丁度C&R区間の最 終地点で あったため川から出た。最下流部からずっと釣り上がって来たのだが、1尾だけの釣果。それは入渓後すぐで、第一堰堤の下、大石で狭められた流 れが吐き出され、扇型に広がるかなり浅い部分だった。
 濁りが収まるのか、1時間程度車で様子を見ることにした。車内に干したシャツが乾いた感じがしたので、車を降り石積みから遠くの流れを見る と水の色は大丈夫そうだ。また証拠にもなく釣り上がる決心をした。
 今度は魚の反応が良くなり始め、いろいろなポイントからフライに出るようになった。何が要因となっているのかは全くわからないが・・・。そ うはいっても釣り上げているわけでもない。
 いくつかの堰堤を超えたあたり、大石が点在し、流れは3等分され、真ん中の流れはちょっと弱々しい。右岸側から左岸側に立ち位置を変え、流 れの脇をゆっくり流すとヒット。自分の目の前にある大石を乗り越えていくほどの大物でないため、手前までヤマメに降りてきてもらってランディ ング。写真ではなるべく底石とその周りがきれいな場所を選んでいるが、ほとんどはこれまでの濁流の名残の赤茶色の土が堆積している。 8ft8in#3ロッドに6Xティペット、ただフライは#14クリップルタイプを選択し少しでもフッ キングを上げようと考えた。何しろフライ に出るがほとんどフッキングしないので・・・。
  湯川C&R
◇栃木県

◇2021/6/17(木)
 曇り時々雨
 23℃
◇9:36〜14:02
◇ブルック
 10尾28cm
 ニジマス
 2尾38cm
@10:36
A10:42
B11:19
C11:29
D11:42
E11:50
F12:02
G12:05
H13:15
I13:21
J13:31
K13:39


 どうしても雨の日が多い日光湯川釣行。今 日も同じく、土砂降りの雨後多少曇り、また水面に雨粒が・・・。木道は復旧したのか、小学生のハイキングの一団やら一部のハイカーは今日も濡 れた木道を歩いている。水量はかなり多めで、11時以前の時間帯は非常に反応が悪かった。11時過ぎから複合ハッチの様相が顕著になり、モン カゲロウやらヒゲナガやら、メイフライは小さいのから大きいのまでひらひら舞い、水面には小さな虫が飛び交っている。
 湯川は大石や大岩がない為か、それらによる流れの変化はなく、ほとんどは倒木が流れを遮る形で流れの出や入りが変化したり、底が掘れたりポ イントなども形成する。
 対岸に張り出した木の枝葉、流心は真ん中、底石の凹凸の影響をじかに受けたかのように、水面に小さな白い山を連ねて勢いよく流れている。そ の先には去年までなかった右岸から倒れ落ちた木が、流れを正面に遮っている。倒木の直前までいかにフライを流せるかが勝負ともいえる。一尾目 はドライフライが水面に沈んだ直後にヒット。2尾目は倒木ギリギリに出た25cm程のブルック。また同じ場所で3尾目のブルックがフックアウ ト。
 湯滝付近に戻るも、湯ノ湖より落ち流れ出す水量が多く、水面直下で引き返すブルックは多いもののフックアップにまではほとんど無い。橋をく ぐりL字の流れの手前では、ちょっとした深みがあるようで、波立つ水面でライズがある。もちろんタイミングが合えば今括り付けている#12の パラシュートフライでもいいのだが、#18程度のアントなど黒っぽいフライのほうが格段に反応はいい。フライは落ち込みから流していると、波 立つ水面に上下するフライを20cm位のブルックがつかさず食いつく。波立ちから水面が穏やかになり浅くなる手前で25cm以上のブルックが フライを追うように食らいつく。
 その下流域でも巻き返しの流れが、激しく本流へのめりこんでいく場所では、スプラッシュなライズがいたるところで・・・。
  大谷川C&R
◇栃木県

◇2021/6/12(土)
 曇り時々晴れ
 26℃
◇9:32〜14:33
◇ヤマメ
 6尾19cm
@9:41
A10:19
B10:34
C11:37
D13:43
E14:03


 大谷川堰堤下の巻き返しが熱い。堰堤ごとにそのパターンは異なるが、堰堤直下の流れ出しと左右からの流れの筋が流れ込む部分は、よく魚の付き場のように言われるバブルラ インが生まれる。また、全く異なる流れが合流する部分は、小規模なる三角波が発生し、合わせにくいが魚は定位している。また掃き出し部分から の大きな巻き返しも、堰堤下の特徴の一つだ。つ まり自然界では起こりえないような、捻じ曲げられた複雑な流れの中で、大谷川のヤ マメたちは餌をとる為、身を守る為ここに定位する。
 何とも「ここはパラダイス」の様な言いようだが、複雑な流れによるドラッグと波立ちからのフライの上下の動きの為ほとんどフッキングしない し、掛りが浅くバレる。ただ、フライには出るから面白くはある。
 今日はC&R下から上まで釣り上がってみると、何故か全ての流域でまんべんなく魚が反応する。ただ成魚放流の20cm未満のヤマメ たちは釣れるのだが、たまに顔だけは見せるいいサイズのヤマメはなかなかセレクティブだし、ニジマスも機嫌が悪いようだ。天候は月曜から晴れ の日が続き、30度の気温を超える地域が多発しているようで水量は幾分減少気味かもしれない。ともかく魚は結構散らばって、いい場所には必ず 入っているので、丁寧にフライを流せば必ず反応がある状態だ。午前おそらくフックアップしなかったりバラしたのは20尾程度あったのではない かという感覚が残る。
 相変わらず、8ft8in#3ロッドに6Xティペット使用ではあるが、時折吹く強風に負け気味で、ティップにフライが絡まる事態多発。フラ イは#12の選択ではあったが、あまりにフッキングしないので、いろいろ変更(サイズダウン、カーブフックなど)したが何をやっても変わりは しなかった。
  荒川C&R
◇栃木県

◇2021/5/29(土)
 晴れ 
 27℃
◇9:44〜12:52
◇ヤマメ
 1尾 22cm
 @9:51


 5月5日に沖縄と奄美で、11日に九州南部、15日に九州北部、四国、中国、16日に近畿、東海で梅雨入りを発表。いずれも平年より早い梅雨入りで、四国と近畿では統計 史上最も早い、九州南部、九州北部、中国、東海では統計史上二番目に早い梅雨入りではあるが、関東の梅雨入りはまだ先のようだ。ただその影響 で連日雨の降る日も多く、川の水量も多く、幾分濁っている。ただ今日は梅雨前線は太平洋側に押し下げられ、梅雨の晴れ間のような状態で気温上 昇。
 ここ荒川は水量が多いと、いるとは分かっていてもドライには反応が鈍くなり、かなり釣りづらいのが例年だ。それでも通うのは、もうじきあの 「アユ解禁」という忌まわしいイベントが始まる為だ。なのでもちろん釣り人は自分一人だ。先週も一人きりだ。
 唯一ヤマメを釣り上げられた場所は、先週針が外れヤマメを逃した場所で、全く同じだ。唯一違うのは今日はライズはなかった・・・。
 8ft8in#3ロッドに6Xティペット、フライはちょっと夏めいて、2枚のウィング付きのテレストリアル#11。体は堰堤の端っこで、ほ ぼ横にキャスト1m程流すとフライは堰堤から落ちて、白泡にもまれる羽目になる。勿体ぶって手前も何度か流し、核心のその奥のV字に流れる中 心にフライを落とす。全く同じ場所でヒット。やはり魚は堰堤から落ち、下での格闘。自分から見える堰堤下は意外と深く恐る恐るそこへ降りた。 結構引きを感じた割にあまりサイズは良くない。それでも釣り始めてすぐの景気づけと思っていたが、振り返ると後は続かなかった。
 その後、すぐ上の流れの穏やかな場所で外し、更にその上でも流心の奥の流れを流すとヒット後、フライが切れた。
 急流を押して進んだ後遺症から、足に疲れが・・・。早めに川から上がると蛍光黄緑「ヒメヤママユ」の幼虫が大量に木の幹に・・・。成虫にな るとこんならしい
  荒川C&R
◇栃木県

◇2021/5/22(土)
 小雨
 22℃
◇9:57〜13:00
◇ヤマメ
 1尾 26cm
 @10:15

 「ん、ライズ?」しとしと 雨の中、水 量は多めで多少濁り気味。4月なら水面の穏やかな手前であるはずのライズが、奥のさざ波だった最後で起こった。護岸の濡れた石に足をかけなが ら、一歩一歩下って川に降り立ってすぐの出来事。
 試しと手前にフライを落とし、ドラッグのかかり具合を確かめた後、いざ本命のちょっと上流へフライを投げ入れた。曇りの時の水面に一段と映 えるピンクのインジケータ#14パラシュートフライ。ボディは茶色だったと思う。「ヒット!!」黄色気味の体をくねらせ、低い堰堤の下へ流れ 落ちる。外れた!針が・・・。
 風もほとんどない為か、8ft8in#3ロッド から繰り出すロングティペット・リーダーはすこぶる効果的に見える。長年のキャスティングすら疑う要因ともなっていたウィンドノットはこれまで皆無だ。
 ただそれっきり反応はない。中規模の堰堤を超え、さらに小さな堰堤を越えた。さらに堰堤を越える手前、荒瀬から幾筋もの流れを形成し、丁度 その一つの中央の流れ出しにフライを投げ入れた。中途半端な形で中間にフライは落ち、それなのに途端ヤマメがフライを食った。フライラインは 手繰り寄せたためトップガイドから先にほとんどない状態で、右に回ったヤマメの動きが認識できず四苦八苦。それでも下流側から引き寄せたヤマ メはネットの中に・・・。まあまあの大きさだ。メジャーを当てると26cm今シーズン最大だ。
  舘岩川C&R@

◇2021/5/14(金)
 晴れ時々曇り
 25℃
◇11:05〜16:02
◇ヤマメ
 7尾22cm
@12:08
A12:58
B14:40
C14:45
D14:53
E15:05
F15:22



 もう平地では新緑に包まれた桜の木々も、ここ南会津では時間を逆戻りしたかのように、まだ花びらを付けている。そして車を止めた脇の歩道にはワラビを摘みに来た方が自転 車を止めた。今日から2日間福島「舘岩川水系」の釣りを楽しもうと思っている。
 何時も最初に訪れる場所だが、崩れ落ちた護岸もやっときれいになったようで、工事車両の行き来の為か道路も整備・拡張(元に戻ったのか?) され、この通行止めが解除されれば通行しやすそう。ただ、魚がいない。しばらく釣り上がるも小さなヤマメ一匹のみで、支流に入る。20cm程 度の腹のでっぷりしたヤマメが反応するも連続するような状態ではなく、戻ろうかと対岸に目を落とすとイノシシらしき死体が見えた。
 そこからしばらく車で下流へ向かった。ちょうどC&Rが設定された頃、この場所で釣った記憶があるが、新たに左岸側からのルートを 探した。偶然にも出くわしたその場所から、幾分下流に枯れ葦の倒れた上を歩くと水量豊富な石のゴロゴロしたエリアに到着した。田んぼの取水な のか濁りが幾分入っているが、問題ない程度だ。落差のある流れの激しい場所の上の緩やかで深みのある流れでは、すぐに反応があった。
 さらに上流に行くと多少左岸側に寄るフラットな流れがそこにあった。言わばヤマメの好きそうな流れが・・・。手前は一筋の白い底、おそらく 砂利なのであろう。その奥は多少水深があり、底石も多い。遠目からサイドキャスト。最後のほうの底石の茶色が目立つ手前でヒット。今日一番の ヤマメがヒットした。8ft1inグラファイトに何故か多少縮れた6Xティペットには#14パラシュート、それが下あごにしっかりかかってい て、いきなり右に奥に最後の抵抗とば かり泳ぐ。ネットに収まりたがらないヤマメはパーマークはいびつだったが、側線の周りにはほんのりオレン ジがにじんでいる。多少風の強い中、キャストを繰り返したためか、薬指のもとに肉刺の様なものができたが、水でふやけた。
  舘岩川C&RA
◇2021/5 /15(土)
 曇り時々晴れ
 24℃
◇7:25〜11:52
◇ヤマメ
 7尾23cm
@7:44
A7:50
B7:55
C9:05
D9:11
E10:03
F10:13


 アウトバックから初めてのフォレスタ―での車中泊。荷台のスペースは縮まりはしたものの、幾分かの高さが増したことで、大きく環境は改善された。初めて車内でミニガスコ ンロでお湯を沸かしてみたがいい感じだ。ハッ チバックから流れ込む風は、始まったばかりの南会津の春を感じさせる。
 一度は支流の様子を・・・と鱒沢まで言ってみたが、どうせなら護岸工事で入れなかったC&Rを確認することから車をUターンさせ た。すっかり道路も護岸も見違えるようだ。自分にとっては、ただ魚がいれば、回復していればと願っていた。
 すぐ答えは出た。川へ降りた一投目でヒット。こんな場所で一投目からといえば、「放流場所」なのであろうが、いつも釣りしている鬼怒川漁協 直轄の河川のヤマメと違いひれがピンとして、肌つやがよくてサイズもいいので満足だ。朝から水生昆虫のハッチも多くライズも始まった。
 やたら反応がいいのは、左岸からの流れが段々で落ちてきて、流れは斜めに横切り、細い流れが数々合流しているそんな場所だ。その流れは右岸 ぎりぎりの流れに合流している。そんな荒れた表面が2分する間の穏やかな流れから、23cmのヤマメは出た。魚体に比べ幾分尾びれが大きいの が特徴でもある。水生昆虫の流下が激しくなった頃には、特に小さめなヤマメがそこらじゅうでライズしていてる。ただ小さいのは針にかからず、 大きいのが針がかりする理想的なパターンとなった。上流まで歩みを進めたが、そびえ立つコンクリート護岸と登る箇所が全くないさまにたじろぎ 戻ることとした。
  
  大谷川C&R
◇栃木県

◇2021/5/8(土)
 曇り時々晴れ
 25℃
◇9:16〜14:56
◇ヤマメ
 7尾20cm
 ニジマス
 2尾25cm
@9:53
A10:03
B10:08
C10:14
D10:38ニジマス
E11:31ニジマス
F13:20
G13:28
H13:33


 ここ大谷川日光地区に行く場合、宇都宮市内の走行を避けるため、上三川インターから鹿沼経由で行くことが多い。今年は藤の花の当たり年なのか、大房の垂れさがる様が多く 見られる。またここ鹿沼を抜ける道の両脇には杉の巨木が立ち、その根元には名も知れぬ(自分が知らないだけだが・・・)薄紫の可憐な花が揺れ ている。
 先週に引き続き大谷川C&R。地元では夜、結構な雨が降ったので気になっていたが、ここ大谷川は先週より水位が低い。ロッドも同様 8ft8in#3  6Xティペットに#14パラシュートフライ。下流から吹き上げる風が強いときがあるが、誰もいないし快適だ。最下流部からの入渓となったが反応がないため、C&R 上流部まで歩道を歩く。しばらく歩き、踏みしだかれた芝から護岸の石積みそしてやぶの中へ。やがて流れが目の前に。
 先週のようなやたら活性が高く、フライに出まくりの状態ではないが、流れの最後や肩の部分には小さいながらヤマメが反応する。時間が早いの かちょっと強めの流れでは、浮上する魚影は確認できるがフライに食らいつくまでの勇気は持っていない様だ。5/2(日)は放流日と漁協の方に 聞いていたので、反応の変化を期待していたが、それほど変化はない。ただそれを聞きつけてであろう餌釣り区間では餌釣り師が多く見える。た だ、先週まで反応のなかった(いなかったのか)ニジマスが釣れたということは、ここら辺にニジマスを放流したのか?
 C&R最後の堰堤を登りさらに上流の堰堤からの流れの主は右岸側を行く。あまりに開けているのでどうしてもサイドから狙いたいが、 水中の状態(流れの変化)がよくわからない。それでも遠くからキャスト、メンディングできる格好の場所なのでそのスタイルを通してみた。折り 返して流れの最後、この後は堰堤から落ちるしかない絶体絶命の定位場所にこのニジマスはいた。釣れた瞬間、まあまあのヤマメと思っていたので 多少がっかり感はぬぐえない。しなびた放流ヤマメとは確実に引きは異なるようだ。
  大谷川C&R
※午前はC&R外
◇栃木県

◇2021/5/1(土)
 曇り午後時々雨
 23℃
◇9:16〜15:16
◇イワナ
 1尾21cm
 @10:33
 ヤマメ
 23尾 22cm
 A11:25
 B12:06
 C13:07D24
E31F35G36
H41I45J52
K58
 L14:02M04
N06O08P10
Q11R13S16
?18?29?31
?34


 環境や気温など河川の状態の何が悪いでもなく、今年はどうもパッとしない釣果が続いている。また巷ではコロナ下のGWということで、StayHomeとか言っているよう だが効果がなく、繁華街や観光地には大勢が繰り出しているようだ。
 フライフィッシングにおいては密になりようがなく、今日も漁協の方が話しかけてこなかったら、誰ともしゃべることもなかったし、車を降りた のは日光サービスエリアでトイレに行っただけ。
 何時ものC&R最下流部から入渓、いくつかの堰堤を上り、釣り上がるも反応なし、霧降橋手前にフライマンがいた為エスケープ、 C&Rが終わる橋の手前で再度入渓した。ゲートボール場を左手に、先のほうには真新しい傾斜を緩やかに設計された堰堤が見える。逆V の激しい流れの間にフライを入れるとヒット。ラインを手繰らずフリーに流していたため、のけ反り合わせで無様なランディング。それでも久しぶ りのイワナとの出会い。普段ヤマメしか釣れない場所で別な魚が釣れると一種別な感動がある。
 その後、帰り際に取水された流れを小高い場所から覗いているとライズ発見。このまま見過ごすわけにはいかないと降りてみるとかなりのフラッ ト。これまでの6Xのティペット、#14ピンクのインジケータのパラシュートフライでは太刀打ちできないことは容易に想像できた。ティペット は7Xを一ヒロ追加し、フライは#18CDCダン、たまに#20グリフトナット。結果、それでも2尾のちびヤマメであったが、ライズフィッシ ングを楽しめた。
 一度車に戻り昼食、その後釣り上がるも反応なし。漁協の方が明日が放流日ということを言っていたので仕方がないのか?と思っていたら、 C&Rが終わろうとする最後の区間でやたら反応があるではないか。”なるほど午前中のフライマンがこの区間にずっと居座っていたの は、これが理由か・・・” 
 いくつかの大岩がでんと座り、その間から白泡を立てて流れるストレートに、右側から回り込んで大きく流れ込む。その流れ同士が反発して流れ が止まる、盛り上がる、渦を巻く。そこにフライを入れると連続ヒット。しばらく楽しんだ後、少し歩みを進めると、普通ならほとんどありえない 堰堤の落ち込みの流れ出しでこれまた連続ヒット。見えることと安定を優先でフライは#12パラシュートに変更。さらに体力温存、石によりかか りキャスティング、管釣り状態。流れるフライの水面直下で、フライをめがけてひらを打ち、銀色が煌き、あげくに食いついた。それでも流れる距 離が長いほどヒットの確率は上がるようだ。
 前人未到?と言いたくなるようなC&Rの2往復は疲れた。とぼとぼ帰りしな、派手な色した雉が目の前に現れる。また周りに車が行き かうこんな場所にも鹿の足跡はしっかりあるのだ。
  荒川C&R
◇栃木県

◇2021/4/17(土)
 雨時々曇り
 14℃
◇9:51〜13:09
◇ヤマメ
 2尾 21cm
 @10:29
 A10:55
  
 



 新コロナウィルスの脅威は2020年度から続き、変異種なるものが感染力を増してはいるものの、去年のように県外への移動が制限されているような雰囲気はない。ただ、こ の自然下においてもマスク着用など、釣り人によってはマナーとして行われているようだ。
 またここ荒川に来ている。その理由は最も距離が近いということもあるが、魚はいることが、これまでのライズにより確認されている。もちろん 釣れるか釣れないかは、腕次第ということなのだが・・・。今日はパラパラと時折雨が降り、夕方にかけてはかなりの降りになるらしい。多少水量 は多くなっていて、幾分濁りが入っている。ただこの天気状況を反映してか釣り人は誰もいない。
 まずは駐車場前の場所で、今の魚の状態を知りたかった。それはブラインドで反応があるのか、ライズはあるのかという点だ。その結果ライズは なく、過去のライズ地点を流してもフライへの反応はない。であればC&R最下流部からの釣り上がりで時間をかけて、状況が変わるのを 待ちたい。
 2つ目の堰堤を上ると、見渡す限りのフラットで水深は20cm前後。でもライズがあった。沈み石で流れが逆V字に縒れているその上を#14 白ボディのパラシュート(#20程度の白っぽいメイフライがたまに飛んでいるので)落とすとフックアップ。
 3つ目の堰堤を上がるのだが、流れ出し付近でよくライズがあり何気に上がり、ポイントを潰しかねないため左側に回り込み、8ft8in#3 ロッド(BraggArtというサインが見えるが意味は自慢屋,大言を吐く人だそうだ)をサイド気味のキャストからドリフト。一投目に不用意 に流したフライに出てしまった。少し時間を空けるとライズは始まり、再度チャレンジ。今度はフッキング、そのまま堰堤を魚は流れ落ち、自分も 堰堤を降りた。するとラインクリッパーをつけているフォルダーが水中に落下、慌てて川に手を入れ救出すると、ラインがキャップにすれて、拡大 鏡が落下、またもや肘まで川に手を入れた。もちろん魚も無事ランディング。しばらく肘を伸ばし、袖から滴り落ちる水を眺めた。
 前回の「オレンジ色の憎い鴨」が再度登場。飛ぶより歩くをモットーにしているようだ。
  大谷川
→荒川C&R

◇栃木県

◇2021/4/14(水)
 雨時々曇り
 14℃
◇10:05〜11:25 
 11:57〜15:17
◇ヤマメ
 2尾 21cm
 @12:11
 A13:55


 昨日の夜から雨が降り、今日の午前中まで雨模様の予報。そろそろ大谷川の状況も好転しているであろうという希望のもとに、ここを訪れた。途中土砂降りの雨が結構続き、川 の状態も気にはなっていたのだが、透明度、水量ともあまり平常を変わらない感じだ。雨が止まない上にかなり寒いが、11時頃には支度をして雨 に濡れた石の上を滑らぬよう駆け下りた。「虫は流れていないぞ」「ライズもないぞ」しばらく釣り上がったが、ブラインドでも何の反応もない。 この状況で長居をすることは、非常にリスクを伴うと判断し(もちろん釣果の話だが・・・)、ここから30km程の荒川に移動を決断。
 さすが平日、釣り人と確認できるのは一人。釣り放題?
かなりの時間のロスをしたため、手早に8ft6inを後ろから引き出してゆっくり土手を降りた。何時もの場所は散発ながらライズがあり、先週 の土曜日と変わらない。雨は小雨ながら降り続き、合羽にネットを括り付けた。
 フライサイズが最低条件で、ドラッグフリーをどう演出するかだ。流れる距離は短くてもいいが、レーンは数センチ違っても反応なし。かなりの スレ具合で、ライズして一発目で決めないとフックアップしない様だ。50分ほど、この場所でそれができたのが結果3尾(内2尾はばれる)
 「楽しいのか?」そんなやり取りから抜け出そうと下流域からの釣り上がりを開始。フラットで頭を出した石の影響で、流れが縒れて魚の付き場 を形成し、ここでも数か所でライズを発見。そこでもやっと1尾を釣り上げた。
 堰堤の左側を上る時、右側にはオレンジ色の足が魅力的なカルガモに「お先に・・・」と言ってみた。
  荒川C&R
◇栃木県

◇2021/4/10(土)
 曇り時々晴れ
 15℃
◇9:17〜15:08
◇ヤマメ
 3尾 20cm
 @11:14
 A11:55
 B14:51
 


 やっと自 分の春が来た。既に桜の花は散り、新芽がその花に変わりつつある時に・・・。
 ここ荒川は先週の土曜日の4/3にC&Rのみ追加放流があったようで、その恩恵にあずかろうと考えたうえでの釣行となった。そ して何故か花粉症が癒えて反応しなくなったようで、薬の服用・目薬なしの夢のような生活になっている。
 早めの到着で、C&R最下流部からとりあえずライズを見つけながら、釣り上がった。一つ目の低い堰堤を上り切ると友人のSさん が土手から降りてきた。先週の釣れた場所やライズの場所など教えていただいていたら、目の前でライズ発見。もちろんフライを投げ入れる。 先週のままのティペットでちょっと短めなのか、ドラグがかかる。#14のパラシュートフライには一瞬出たかに見えたが、口に入れてはいな い。おそらくフライが全く合っていない様だ。目に見えるようなダンは流れてはいないので、水面を流れているのであればミッジ系であろう。 そいつが移動してライズしているのか、他の魚なのかさっきより左側でライズ。こうなると最終釣れないままライズが終わる可能性が高 い。・・・で終わった。
 本命の場所、おそらく最下流部から3つ目の堰堤を上がったところだと思うが、右岸側の石積みの護岸のすぐわきのちょっとしたスペースか ら見ると、もじりのようなライズが頻繁に見られる。#20(自分にとって最小パターン)のCDCピューパを投げ入れ、十数投目にやっと ヒット。初荒川ヤマメだ。もちろん放流魚であることは確かなのだが感激だ。
 その後、エリアを行ったり来たりし、2つ目の堰堤上の右岸側の浅瀬でライズを発見。20cm程の水深をライズし移動している魚に翻弄さ れあえなく自分自身が移動の羽目に・・・。
 またもや3つ目の堰堤上を左岸側からあがり2個の大石の間から見ると、その先にライズ発見。そのままライズに対して真横からキャスティ ング。もちろんティペットの先には#20CDCのミッジ系。数投でヒット。
 午後からも散発にはライズはあり、特にその堰堤のすぐ上のプール上のスペースでライズする魚には全く歯が立たず、下から横から上からど うやってもフライに出ることはなかった。多少上流に上がると流れの筋でライズがあり、2尾ほどヒットしばらし30分後にやっとライズが再 開した。ダウンクロス気味のキャストに風に耐えながらのメンディング、そしてヒット。
  大谷川C&R
◇栃木県

◇2021/4/3(土)
 曇り
 19℃
◇10:04〜14:45
◇ヤマメ
 1尾 15cm
 @13:23
 
 既に解禁を迎えてから、1尾の渓魚との出会いもない。ウグイが渓魚の範疇であれば2尾ほど釣っているが・・・。
 今日は4月1日に解禁を迎えた大谷川日光地区へやってきた。前 日納車となったフォレスタ―と共に春の恵みを受けようとも考えていた。また、この場所へは 数多くのフライマン、ルアーマンが駆けつけたのは、私と同じ期待が大きかったのかもしれない。ただ、水生昆虫のハッチもなく、もちろんライズ もないため、魚の反応も期待できなかった。どうしてなのだろう今年は、水生昆虫のハッチ 特に水生昆虫が水面を流れている姿は一度も見たこと がない。そして誰もが釣れないと言っていた。
 11時ごろより、いつもの駐車場からのエリアをいそうな場所をたたきながら釣り上がった。もちろん丹念に・・・。一つ目の堰堤を上り、また 釣り上がった。また二つ目の堰堤も上り切り釣り上がった。そんな時、友人よりメールが入った。荒川C&Rで午前中よりライズがかなり あり、その場所で釣っていた方は5尾ほど釣り上げていたそうだ。「そっちかあ〜」
 気を取り直して、更に釣り上がり、空しくもまたその流れを引き返した。ここ数日5月のような気温が続いていたが、今日から幾分寒の戻りがあ るようで、シャツ一枚ではちょっと寒い。どうしても釣りたかったので、支流へ入り込んだ。それは今のティペットを半分ほど切り詰めたほうがい いような流れだが、入ってすぐさま反応があった。小さいながられっきとした「ヤマメ」がネットにいた。#14のパラシュートフライをほおばっ ているかのように見えるのは、魚が小さいからだ。何度も言うようだが「ヤマメ」ではある。
  内川・荒川C&R
◇栃木県

◇2021/3/20(土)
 曇り
 13℃
◇9:48〜15:40
◇ヤマメ
 0尾 
 


 ハッチを期待しライズを待っていては、今シーズンの幕開けはほど遠いのではないか。と思い始め小渓流に足を運んだ。毎年どんな時でも、小さいながら美形のヤマメに出会わ せてくれたのだが、全く反応がない。6ft6in#3 グラスロッドはこんな川に最適で、小さなスポットにも的確にフライは落ちる のだがただ流れるだけだ。
 荒川に戻り、ライズを待つがこれまた全くない。幾分黒カワゲラ、ガガンボなどが飛んでいるが、ぱらぱらと舞うだけだ。
 さすがに解決の糸口も見つけられないまま、C&R区間を離れ、落合橋パーキングにほど近い場所から川へ降りた。増水したら。と ても歩けそうにもない流れの強さを感じながら足を進める。流れ出しから1m程手前にフライが流れると「パシャ」と出た。しかしフックアッ プはしなかった。これで終わりだ。
  荒川C&R
◇栃木県

◇2021/3/18(木)
 晴れ
 18℃
◇10:29〜15:08
◇ヤマメ
 0尾 
 


 今日もまたいい天気で、桜の開花は早めに進んでいるようだ。
ただし、魚は一向に釣れる気配はない。というのも、水生昆虫のハッチは少なく、ライズは全くない。もちろん、しびれを切らして釣り上がりも決 行したが、この時分の空しい抵抗でその効果はない。
 一度だけ東北釣行で使用した9ft #3ロッドを出してみた。強風に強いかなと思って・・・。
 11時過ぎより、幾分コカゲロウ、ガガンボ、ユスリカ、黒カワゲラなど下流域から上空を飛んでいる姿をたまに見かける。その後12時過ぎよ り、水面をほんの少しの個体が羽ばたいて流れる。15時ごろまで全体を見て回ったがライズの個所は見つけられなかった。風は幾分強く吹くとき はあるが、ハッチに影響を及ぼすような強風でもない。何人かのフライマンと話すがもちろん釣果の話はない。
 漁協の方に刈られ、焼かれることから免れた、枯れた葦の一群が風で一斉になびいている。「葦」はもともと本来の呼び名はアシであったが、 「悪し」に通じるため、「ヨシ」と言い換えられたものだというが、「ぼうず」というような悪しき習慣にならねばと考える。

荒川→大谷川
◇栃木県

◇2021/3/14(日)
 晴れ
 強風
 17℃
◇10:00〜14:13
◇ヤマメ
 0尾 
 


 いつもの土曜釣行が大雨の為、日曜日に延期としたものの、その内容・釣果は変わらずゼロだ。はじめ荒川に行ったものの、強風の為無理と判断、釣り支度もせずに大谷川に移 動した。荒川はどうゆう訳か、川に降り立つ前は大した風が吹いていないのに、川へ降り立つと護岸を抜けて風が強風になり、ハッチはもちろんだ が竿すらまともに振れない。
 大谷川はいつものように雪の積もる山々を前に、身が引き締まる。いくら待てどハッチはなく、もちろんライズもない。餌釣り師やルアーマンが 何度か訪れ去っていく。彼らがライズ待ちのフライマンを見てどう思っているのか、一度聞いて弁解したい。駐車場の看板には「放流場所」と書い てあった。

荒川C&R
◇栃木県

◇2021/3/6(土)
 晴れ時々曇り
 午後より強風
 18℃
◇10:12〜14:20
◇ヤマメ
 0尾 
 


 とうとう2021年度が始まった。釣りは始まったのだが、釣れてはいないので始まりを告げるに多少困惑している。また声高らかに宣言じみたことは実に恥ずかしい。
 ともかく9時ごろ到着して、しばらくするとライズらしきものが単発で発生している。さっそく着替えて川に降りると、目の前を黒カワゲラが飛 んでいる。ただライズの主はミッジを捕食しているように見える。というのも捕食対象物が見えないので、勝手に極端に小さいものと判断した。
 駐車スペースから右岸側に降りると、目の前でライズ。繰り返しはかなり期間は長く、さらに場所も幾分変化している。さっきのはらはらと飛ぶ 黒カワゲラを模した#18パラシュートを投げ入れ、もらったと思ったが全く反応なし。あろうことか、枯れ葦に継ぎ足したばかりの7Xティペッ トが絡みつき1.5mを取り替える。更にサイズダウンがより良い選択と感じ、自分にとって最小の#22CDCミッジピューパをルーペ越しに通 す。フロータントスプレーをCDCだけに吹きかける。さっきライズした場所に投げ入れると、フライは完全無視で横を流れる何かをヤマメが浮上 し捕食した。かなり近いのでヤマメのパーマークすら確認できる距離で・・・。
 午後からはかなりの強風が、川面を通り抜けていき、長めのティペットではフライが浮上して水面に落ちてこない。その風の合間にライズはある ものの、間隔は更に広がった。そして、午前中のライズポイントとは違う場所だ。もちろん釣りにならず撤退だ。
 川から上がれば1年越しに再開を果たしたフライマンとの会話も弾む。バス釣りをしていたころ、ボートプールの小屋で有名バスフィッシャーが 「バス釣りはいい。どんなに若くても、長年やってきたものも同じように会話が弾む」と言っっていた。いくら若くても毎日釣りをやっていたら、 週に1回釣をやっているベテランよりはるかに経験値も高い。また釣りというもの感性や妄想、知識など年齢に左右されないことも、その理由に なっているのかもしれない。