CATCH&RELEASE
これまで行ったことのあるキャッチ&リリースの河川のご紹介

 FISHING AREA
これまで行ったことのある管理釣り場のご紹介

 INFOMATION 
ライブカメラや川の水位、放射能や漁協のリアルな活動などの情報を!

 茨城県花園川
◇2003/9/28(日) ◇晴/曇 ◇21℃ 
◇ヤマメ ◇総数4尾 ◇最大23cm

 これで最後なのか?今シーズンの釣も・・・。はじめ大北川で2003年のフィナーレを飾ろうとしたが、まったく釣りにならず、あたりも何もない。そのため、花園川に場所を移し、後数時間で終わるかもしれない時をすごした。14:00ごろまでは2度のフライへのアタックがあったのみでさ魚を手にすることはなかった。ひどい肩痛に襲われ、釣に集中することができなくなっていた。2時間ほど車で休み、最後のまづめの一時に願いを賭けた。コカゲロウが幾分飛び始めた。随分先のプールでライズが起こった。0.4号のティペットを継ぎ足し、#20のシャック付きのダンパターンをつけた。硬くなっているゲル状のフローティング材をウイングにつけた。水の中に膝を立ててライズの上を何度か流したがまったく反応がない。ただ、違う水生昆虫にライズを繰返している。左側を細いレンガ色の30cm程のヘビが下っているのを横目で見ながら、#28グリフトナットにフライを交換した。そこら一面にユスリカが飛んでいる。膝を立てながら数十センチにじり寄り、もう一度同じ場所にフライを投げ込む。かなり薄暗いのに小さなウイングなしのフライが良く見える。大きな石の上をそれが通過した時、激しいライズが起こった。”フックアップ”かなりポイントに近づいていたので、後戻りをしてランディング。パーマークの間の赤が大きくなっている.ひれの先も岩魚のように白くなり産卵の時をすぐに迎えられるように感じた。同じ場所で2尾を釣り上げ後、本物のユスリカの量が半端でなくなり、フライへのライズは終わってしまった。もうあたりは暗くなり、こんなにも透明な水の中の様子が見えなくなってきたので車まで引き返し、今日の釣、今年のフライフィッシングが終わりとなった。

 茨城県花園川
◇2003/9/17(水) ◇晴 ◇29℃ 
◇ヤマメ ◇総数4尾 ◇最大25cm

 久しぶりの花園川、川への到着は12:30を過ぎていた。夕まずめまで、木々で覆われた中を釣りあがり、午後5:00ごろに開けたライズをめがけた釣りをと、もくろんでいた。往々にして過度な、自分に都合のいいような目論見は外れることが多く、この日も結果はずれることとなった。木々のトンネルの中ではいるはずのポイントでも反応はなく、狙う場所が絞りきれていなかった。深みではやったことのない、ニンフの釣や流れ込みを遠い場所から#20程度の小さなフライで流したりもした。7’10”のロッドに#16パラシュートフライ、いつもは通り過ぎてしまう川の真中辺に出来上がった陸地の奥の流れに、流し込んだ。ヤマメには似合わないゆっくりとしたフォームでフライを上から押さえつけた。私に横顔を見せつけたヤマメは、結構な力で下流に泳ぎきろうとしている。柔らかなティップは1段下の流れまで彼女を遊ばせてしまい、まだ1尾も釣り上げていない為心境穏やかでなかった。それでもやっとネットに入ったヤマメは、幅広のパーマークのぼやけかけている体だった。

 栃木県日光湯川C&R 
◇2003/9/13(土) ◇晴 ◇31℃ 
◇ブルック ◇総数18尾 ◇最大26cm

 いつものように9:00ごろの非常に遅めの出発となった今日の行き先は「日光湯川」。到着予想時間は12:00、さらに3連休の初日の土曜ということもあり、湯川釣行の釣り人はもちろんのこと、行楽の人たちがあふれていることは容易に推測できた。赤沼茶屋への入り口には「満車」の看板が・・・。

 この暑い真昼間、湯滝方面から入ったほうが分があることも予想できたので、湯滝の駐車場へ。さすが410円の駐車料金の為か、がらがらで最も近い場所に駐車することができた。2年ぶりの湯滝からの釣行は、わくわくできた。

 さすがの人出で、ポイントにはフライマンが立ちこみ、テンポ良くルアーマンがその間をルアーを投げ入れては移動を繰返していた。平日釣行がほとんどの私としては、釣り人との距離をある程度とろうと、先まで歩いていると、その先にいた人に会ってしまいウエーダーを水に浸すことができない状態となってしまった。まあ、そんな中釣り人との距離感もつかめてきたので、ちょっとしたたるみにライズするブルックを発見して、フライを投げ入れた。どう見てもユスリカ程度のハッチしか考えられない状況で、グリフツナットの#22でやっとブルックの顔を見ることができた。午後4:00頃ヒゲナガのアダルトが水面に出てきたのが確認できたので、#12にエクステンドボディのエルクヘアカディスを結んだ。小田代橋が見えたので、Uターンし、ドラックフリーで流したり、スケーティングさせたりとブルックの反応を見ながら釣りあがった。ほんのちょっとした流れの肩にフライを流すと25cmのブルックが、同じ場所で3尾、肩ギリギリに流すとさらに2尾、ちょっと上流の倒木が倒れた直後の下流では4尾のブルックが、さらに尺クラスの金色に輝くブルックでラインブレイクしてしまったが、日光湯川に酔ってしまった1時間だった。残暑が厳しい中、ヒゲナガのハッチに影響し、ある一瞬の時間帯だけに至福の時が存在した。

 岩手県葛根田川C&R
2003/8/27(水) ◇曇り/晴 ◇31℃ 
◇イワナ ◇総数4尾 ◇最大25cm

  家族でのキャンプのついでの釣となったが、天候が非常に悪く、大雨が連日止むことがなかった。葛根田川も支流の多い大型河川なので、雨からの濁りの影響は非常に大きい。雨の日は子供メニューの「けんじワールド」(温水プール)、「小岩井農場」に付き合いながら、岩手県盛岡の地を踏むこと4日目にして、やっとかの有名な『葛根田川C&R』釣行となった。天候は快晴とはなったものの、場所によっては釣りにならないほどの濁りが入っていることがあり、さらに増水により流れとポイントが変化している。ついていることに平水の状態がわからないので、その分気分が楽?

 午前中道路から見て、何とか釣りになりそうな場所を発見。その場に下りて釣りあがることとする。これまで21℃程度にしか上がらなかった気温が,今日だけは夏の日差しを取り戻し、親指と人差し指の付け根の部分を焦がしている。ちょうど流れの外側で先に石によって陸が形成されているため流れが緩やかになり、上には張り出した木による木陰と濃い目の偏光グラスではかなり見にくい絶好のイワナポイント。さらに50cm程の木の枝が水中に落ちかけたその前には「絶対にここにはいる」と確信し、ちょっとダウンぎみに#14パラシュートアントを流し込む。フライが木の枝にかかるギリギリで水中に吸い込まれた。25cmのヒレのちゃんとしたきれいな岩魚であった。

 そこからちょっと下流のログハウスのレストランで昼食を取り、さらに下流域を探るものの、水量の多さに圧倒され、午前中の場所に戻った。そこでは杉坂隆久さんにお会いし、お客さんと一緒の釣行であることやいろいろな話を聞くことできた。さらには私のチャレンジ 0.6号ティペット、#20のフライを「ゆら〜」と浮いては食わないイワナを見事にヒットさせてくれた。非常に有意義なひと時を過ごせた。

 その話の中で、宮城県鳴子・鬼頭の「荒雄川C&R」が非常にいいとのことで、帰り際8/28(木)に東北自動車道を急遽途中下車して16:00から17:00の1時間、その場に立った。降りしきる雨の中、大幅に増水中のその川にフライを投げ込むことは幾分気がひけたが、堰堤の上からウエットフライを流し込むと、18cm程度の虹鱒がヒットした。とりあえず、「荒雄川C&R」に行って釣りをして、魚を釣ったという事実は残る。それだけだが・・・。

 茨城県大北川 
◇2003/8/22(金) ◇雨/晴 ◇31℃ 
◇ヤマメ・イワナ ◇総数7尾 ◇最大19cm

 今日は久しぶりにカメラを忘れたため、写真がない。いつも家を出る際、何か忘れ物をしているんじゃないかと、思っているが、結局大事なものを忘れてしまった。

 家を出る時には、天気は快晴。やっと昨日から関東地方は暑い夏がやってきた。高萩インターを降りて、川沿いの道を進むと、川がひどく濁っている。集中豪雨があったらしく、木々に覆われたアスファルトは、濡れていた。それでも最上流部に到着する頃には幾分濁りも収まったようだ。
 
 7フィートの竿に0.8号のティペットを結び、#14のパラシュートアントを結び、山岳渓流・夏パターンの出来上がり。川に足を入れてみると、想像以上の水量で、いつものように薄く流れる中、ポイントを狙い撃ちにできるような状況ではなかった。それどころか流れに足を取られることもあり、すぐさま いつもはほとんど流れのない支流に場所を移した。まともに釣りをしたことのないこの川も集中豪雨により水量が増し、ポイントらしきものが、見えてきた。最初の川が直角に曲がり、そこに倒木が重なり、直下の下流部分によどみができている。そこに「ふっと」魚の陰が映ったようにも思えたため、尽かさずフライを落とすとドラッグのかかり始めたフライに、黄色い腹の魚が食いついた。釣り上げてみると18cm程度のイワナであった。何かえらく得をしたような気分になり、キャストに集中できた。ただし、川が狭いことから両サイド,後ろの木々が邪魔になるのはわかってはいたが、杉や桜の倒木がポイントの前後に横たわっていて、非常に釣りづらくなっている。それでもイワナが2尾、ヤマメが5尾とセミの声が降り注ぐ中、いい釣ができたのではないかと思う。陸地でうごめくものには、非常に敏感にならざるを得ない状況の中、横っ腹が赤いヒキガエルに度々驚かされた。午後3時ごろになるとすっかり川の濁りは消え、いつもの大北の流れになっていた。,

 茨城県大北川  
2003/8/7(木) ◇曇/晴 ◇31℃ 
◇ヤマメ ◇総数8尾 ◇最大22cm

 これまで、河川工事や雨の為、釣りにならなく、茨城県の誇る大北川に行くことがなかったが、やっと機会に恵まれこの地でロッドを振っている。現地には11:00の遅い到着。天気は曇り、上流のダムの放流のせいか、ささにごりの状態。ちょうど道路では草刈が大掛かりにされていて、蒸し暑い気温の為 草のにおいが鼻につく。

 プールではウグイの群れが何かを見つけては急浮上して捕食をしているようだ。フライは#16のパラシュートアント、岩と岩の間を狙うのに、ティペットは長めにした。フライラインに引っ張られたフライが、岩と岩の間を横切ると、白いヤマメが途中まで浮上した。今度はできるだけ岩と岩の間にとどめようと、ありったけの技術を駆使して数秒間、そのヤマメはフライを口にした。さらにその奥はフライを流すとティペットが岩の上に乗り、そのまま放置するとフライは岩の奥底に引き込まれてしまうような場所。周りの流れとは逆なのか、フライは後戻りをした瞬間、2尾目のヤマメと対面した。何を食っていたのかポッテリとした腹が印象的な22cmのヤマメだった。

 13:00を過ぎたあたりから、夏の太陽が照りつけ始め、暑さのあまり車に戻り、昼食にした。夕まずめ、もう一度あのプールから岩と岩の間、その後の流れ出しとヤマメが飛び出した地点を丹念に流すが反応なし。あの時間帯、水の状態と水生昆虫・陸生昆虫など それがマッチし、偶然そこにフライを流せたからだったのかもしれない。

 栃木県日光湯川
◇2003/7/31(木) ◇曇/晴 ◇28℃ 
◇ブルック ◇総数9尾 ◇最大25cm

 口元にイワナの獰猛さ 何と精悍な顔つき。見事なまでの腹一面のオレンジ色と散りばめた星の体。

今日一人のゲストとともに、湯川釣行に望んだ。彼はフライフィッシングが初めてで、もちろんキャスティングなどしたことはない。ただ、湯川の懐の深さとブルックの大らかな気持ちとひたすらなキャスティングから、1尾を釣り上げることができた。 

 いつものように赤沼から、ハイカーを抜き去るように9:00歩き始めた。シモツケの花が咲き乱れ、一面の緑に初夏のアクセントを加えていた。意外とすぐに幸せは訪れ、歩き始めてすぐの場所で、尾びれの残り少ない放流魚をヒットさせた。今日の日の為にひたすら巻いた#20〜26までのグリフィスナットと呼ぶべきか、スラスターミッジと呼ぶべきか、0.4号のティペットの先に結んだ。視認の範囲は50%、流れるべくラインを目で追いながら、ブルックのアタックを待つ。

 青木橋付近ではいつもの倒木の前に2尾、後ろに2尾ついていて,時折ライズを繰り返している。前の1尾は無視、倒木の後ろにそのままフリーで流れるとヒット、ひれピンの22cm、その後ろも連続ヒット。対岸ギリギリのいつものライズの主たちはグリフィスナットと再度継ぎ足したロングティペットで全て釣り上げた。ただ、倒木の前の1尾はそのまま悠々と泳いでいる。今度お会いする日まで。

 栃木県男鹿川
◇2003/7/26(土) ◇曇/雨 ◇26℃ 
◇ヤマメ ◇総数1尾 ◇最大24cm

  今日は写真のヤマメを釣り上げる為に、6時間の時間を費やした。いつになく澄んだ水とかなり減りつつある魚の数によって過酷さを増し、ありとあらゆる釣法と#30までサイズを下げたフライとその膨大な数をもってしても『1尾』という釣果に終わってしまったことが情けない。食いの浅さとフライサイズが小さい為か、3尾を手もとでばらし、これまで使ったことのない0.2号の鮎用のラインを使って、あわせ切れが1尾、出るには出るがフックアップしない魚とたまに流れてくる本物のユスリカをうまい具合に捕食して、私の流すフライは完全無視の魚 大勢。

 帰ってからニュースなどで知ったのだが、地震が多発していたらしい。また今時珍しい突風が吹き荒れ、夕方は厚く覆い被さった雲の隙間から、日が差込み悪魔でも降りてきそうな雰囲気。これら自然の大いなる力が、私のフライと魚との関係に影響したことは言うまでもない?

 茨城県花園川
◇2003/7/16(水) ◇曇 ◇26℃ 
◇ヤマメ ◇総数5尾 ◇最大21cm

 実は12日(土)解禁当初河川工事により無残な状態の大北川の様子を見に行き、主要な工事は終わったようなのだが、雨により濁流のため釣にはならなかった。そこから花園川に移動したところ、釣大会のように川は人・人・人であり、入り込むスペースは残されていないようだった。

 さすが今日は平日 ほとんどいつものように人気がない。いつものようにいつもの場所の橋のたもとから入ろうと思ったら、一面は葦の原と化し前に進むことができなかった。季節は夏になろうとしている。釣り始めて30分もたった頃であろうか、移動しながら落としたフライはちょうど肩の部分をうまい具合に数秒流れた。意図したキャスティングなら次の瞬間への反応も良かったのであろうが、運悪くそれはそうではなかった為、よきサイズのヤマメがフライをくわえたのではあるが外れてしまった。

『出世しない秘訣』という本があるらしく、その中で「世の中は、あなたの能力を見出して偉人や社長や有名人にしようとたくらんでいる。そして、あなたから人生の貴重な時間を奪い去り、すきあらば出世させようとあらゆる場面で待ち構えている。そのわなにはまらぬよう、無能を装い、才能を押し隠し、誰もが期待しない人になってこそ、あなたは本当の自由を勝ち取ることができる。」  つまり、全ての場面で、完璧な釣りをしてしまっては、「岩井渓一郎」のようになってしまい、自由な楽しい釣ができなくなってしまうと思うからこそ、無意識に釣損ねてしまうのではないかと・・・。言い訳が複雑になってしまった花園川釣行。。

 栃木県日光湯川
◇2003/6/26(木) ◇晴後曇り後雨 ◇21℃ 
◇ブルック ◇総数11尾 ◇最大23cm

 すでに解禁を迎え4ヶ月が終わろうとしているが、今年は何と思い出に残る釣りが少なかったのであろうか?それは全てが安閑として、自分に課すものが少なかったことがその原因となっているのだろうか?趣味は趣味なので、楽しめればそれは問題のないことで、何かの腹癒せにやることでもないし、これに限っては誰かのご機嫌を取るためやっていることでもない。ただ、自分自身に課題を持って望まないと、出てきた結果に少なからず満足が行かない場合も多い。

 今回、日光湯川という憧れの地へおもむく事で、暗澹として混沌とした迷路から抜け出し、明るく開けたフライフィッシングライフの道が広がるような気がした。簡単な話、ちょっとも早起きして、ちょっと遠くの場所に行って、期待からアドネラリンの分泌を高めることが今は重要な気もした。

 さて状況はというと、歩き始めに足に豆ができ、足を引きづりながらの釣行となり、天候は晴れ⇒曇り⇒雨とめまぐるしく変わり、釣れてくる魚たちは、胸鰭のない痛々しい養殖魚ばかり。まあ、ハッチもまばらな昼間の時間帯、元気にライズするのは養殖魚の特権なので致し方ないが、それでも釣れる事は楽しいし、でもそんなに簡単には釣れてくれないのは憎らしい限りだ。

 <左の写真>朽ちかけた木を腰かけに昼食のおにぎりを食べていると、人慣れしたブルックが自分の手の届くような場所にやってきた。米粒の集まりを投げてみるとうまそうに食べた。「えっ!」また投げるとまた食べた。養殖場の友人らしきブルックもやってきて そいつも米粒を食べた。彼らは川べりを少しづつ上りある程度までいくと一気に下流域まで行き、また川べりを上ってくる。つまり、昼食の時間の間、幾度となく目の前を行ったり来たりしている。もちろん米もたらふく食べている。心配してしまうのは、私が立ち去った後、別のフライマンが、考えを尽くして選択したフライを、彼らの前に投げ入れ、あたかもフライがマッチしたかのようにヒットしたブルックをネットですくい上げる。おもむろにベストから出したストマックポンプで胃の内容物を見てみると、『ご飯』が出てきた時だ。

 茨城県大北川
◇2003/5/28(水) ◇晴 ◇24℃ 
◇ヤマメ ◇総数6尾 ◇最大18cm

 久しぶりの好天気に恵まれ、都心では3週間ぶりの夏日となった。高萩の鬱蒼とした森の中にも、日差しが入り込んで緑が輝いていた。水生昆虫も数多く出現しているようで、日陰の水面には細かいのが飛び交っていて、川を釣りあがり木下をくぐろうとすると黒に白い筋の入ったカディスが一斉に飛び立った。

 7フィートのロッドに#14パラシュートフライをつけて、丹念に探っていくと15cmに満たないヤマメがフライにアタックするものの、フックアップとはいかないことが8回ほど続いた。さすがここまで魚を目の前にして釣れないと さっきまで「自然繁殖したヤマメたち、今年も大きくなれよ!ハッハッハ」なんて思っていたことも、すっかり忘れてしまった。ワンサイズ細いティペットを1mほど継ぎ足して、フライも#18コンパラダンに変更し、いたいけな子供ヤマメにナチュラルドリフトを披露してしまった。散々てこずりながらも数尾のヤマメに出会えて本当よかった。この場所は側道がない為、来た川の中を戻らなくてはならない。結構釣りあがったので、帰り道はさすがに足が重い。もしかして児童福祉法違反の足かせでは???

 茨城県花園川
◇2003/5/20(火) ◇雨・雷 ◇20℃ 
◇ヤマメ ◇総数6尾 ◇最大23cm

 遅出の私を待っていてくれたのは、軒下で黒いカディス?にライズする無数の波紋だった。今日の予報は午後から50%を超える降水確率。自分自身は雨の中ロッドを振ることにあまり抵抗はない。しかし、この日は耐えられる状況ではなかった。山で雷にあった方は知っていると思うが、鳴り出したらすぐそこなので、すごい雷鳴がとどろき、右手に持った8フィートの避雷針が非常に危険なものと感じる。到着後11:00ライズを目の前に大粒の雨が水面をたたき、「すぐやむのでは?」と高をくくった雨宿りの大きな広葉樹の真上で、雷鳴がなった。とりあえず、車に非難して、早めの昼食のコンビニのざるそばを食べ、周りを見ていると、小降りになってきた。

 さっきまでのライズは、雨と木々から落ちる滴の波紋でよくわからない。ただコカゲロウ、フタスジモンカゲロウなどハッチが激しくなってき為、釣れる予感を途切れさせることはなかった。面倒なので8’3”のロッドに、釣上がり用の#16のソラックスダンをつけてプールも流れも、それで釣った。それでも短い距離の中で何尾かのきれいなヤマメに出会えた。また、1個所に3つのライズ。体の全てをさらけだし、空中を踊るようにライズするヤマメに、フライを流すとそれとは打って変わって 吸い込むように口先だけでフライをくわえた。2尾目のライズを狙っていると、またまた大粒の雨、つかさず真上に聞こえる雷鳴。さすがに避難する場所もない為、ロッドを2つに分けて上の道路に這い上がった。今日はこれで終わり まだ午後12:30なのに。。

 栃木県男鹿川
◇2003/5/14(水) ◇曇 ◇23℃ 
◇ヤマメ・イワナ ◇総数7尾 ◇最大31cm

 いつものように、遅出の9:00出発。男鹿川到着予想時刻11:30。約130kmの道のりで一般道主体。宇都宮から日光有料道路へのアクセスがよくなり、私にとってはとても待ち望んだ道路のひとつ。

 現地へ到着し、川の中はいつものように比較的大きなの魚の姿が見える。昨年まではこんな状態ではなかったのだが、水中の石は緑の藻に覆われて、水生昆虫にとってはあまりいい環境があるとは思えない。今日は開けた川ということもあり、8’6”の#3ロッドでプールでは、#26程度のミッジでの釣りがメインとなった。去年もそうだったが、ほとんどが黒い#30位のミッジラーバがメインディッシュで目で見るほどアダルトの捕食はない。イワナは瞬間的にフライが落下すると、食いに来ることもあったが、ヤマメはまったく無視で、ヤマメ攻略に時間を費やした。その上、魚のほとんどが定位していなく、1mほどの範囲を動き、さらにどこからともなく吹く風が、フライの着水場所の予測を大きく狂わせていた。

 転んでしまった。川の中ではないが、自分の歩いている足の軌道が、自分の意識の中と大きく狂い始めているようだ。悲しいかな おそらく老化現象の一つとも言えるだろう。

 茨城県花園川
◇2003/5/1(水) ◇晴 ◇23℃ 
◇ヤマメ ◇総数9尾 ◇最大24cm

 1月ぶりの釣行で、外の様子もかなり変わっている。高速道路では真昼間であるにもかかわらずフロントウィンドウに無数の虫が、激突しては死んでいく。今から降り立つ川原にも水生昆虫の数え切れぬ躍動を期待しているのは、考え過ぎか?哀れみの情のなさ過ぎか?

 もうすでに11:00を大きく過ぎている。新緑に覆われた木々のドームに吸い込まれるように、水沼橋から入渓すると、サーモンピンクのウィングのソラックスダン#16を流れに落とした。さすがGWの真っ只中 先行者もいたのであろう反応はいまいち。その後すぐさま川は濁り出した。周りの田んぼでは田植えの準備、田んぼの水が川に流れ出しているのだろう。さらに上流の花沼橋に車で移動。堰堤上の開けた流れを釣りあがってみると プール上の水面には時折ライズがある。アップストリームの位置で適当に流すと ライズはその場で消えてしまった。意外とシビヤ。全体的に水深がある流れでは、午後の時間帯 必要にフライを流してみると 何度かめにフライに飛び出した。その後。川のすぐ横の道路で記念撮影をしているカップルに気を取られていると(何せ被写体の背景には確実に自分の姿が入っていると思われる状況で・・・)、「でかい」と思えたヤマメをかけ損ねた。。

 茨城県花園川
◇2003/4/2(水) ◇雨 ◇11℃ 
◇ヤマメ ◇総数17尾 ◇最大23cm

 4/1に茨城県も解禁となり、常磐自動車道で大北川へ直行。着いてみて「びっくり」いつもの場所に、いつもの川の中に、黄色の馬鹿でかいショベルカーが・・・。「何やってんだあ〜」

 しょうがないので隣の川まで一山を越えて、花園川に。背とプールが交互にあるお気に入りの場所から入り釣りあがってみたが、反応がない。12:00頃になると、幾分コカゲロウのハッチがあるようだが、前日との気温差がマイナス7〜8℃と大量のハッチは見込めないのか。ロッドは’8”6 #3、釣りあがりに#18サーモンピンクのウイングのソラックスダン。さっきから降り出した雨が、川岸の木の枝を伝い大粒の滴になって川に落ちてくる。たとえライズがあってもわからない。小さな堰堤まで釣りあがったが、それまでに15cm程度のヤマメが2尾、プールではCDCダンと そこまで気を使ったことがなかったこの川で、できる限りの悪あがきをした。

 一度車に戻り、先ほどの堰堤まで車で向かった。舗装道路沿いの開けたその場所は、道路から降りる場所がない。意外といいかも・・・。落ち込みのかたに、何気なく落として、しっかりドラッグかかった状態に、いい型のライズ、予想通りの針はずれ。しかし今までとは、何かが違う。・・・喜ぶべきものなのか、恐らくヤマメの放流地点のような気がする・・・ 同じ流れから2尾目が釣れた。それからは、お決まりのヤマメの定位する場所には必ず、いるといった感じで、流れるフライに魚体を躍らせていることがうれしくなってきた。しかし、あわせ切れやかかった後にラインが切れてしまう。よく周りを見てみると、その川にある石の全てはどこからか運ばれたもので、全てがザラザラで角張っていた。ちょっとラインがすれるだけで、きれいに切れてしまう。釣れた後はもちろん、フライを流すときも気を抜けない。そんなこんなで体は降りしきる雨の中で 冷え切ってしまった。もう帰ろう。

 栃木県箒川・内川
◇2003/3/26(水) ◇晴 ◇16℃ 
◇ヤマメ ◇総数2尾 ◇最大15cm

 栃木県一部特別地区を残し、全面解禁を迎え 自分のフライフィッシングはここから始まり、繰り返し釣行をしたとも言える栃木県箒川での釣行となった。到着した午前11:00 大岩の下のプールにはユスリカが湧き出していた。たまの谷を通り抜けていく風に全てのユスリカが吹き飛ばされたのも、つかの間すぐそこには同じようにユスリカが円を描いて飛んでいる。ただそこに魚のライズはまったくない、押し黙ったように水面は風に波立つのみであった。付近を釣り上がるも、魚の反応はない。時折 コカゲロウやマダラもユスリカの仲間に加わった。まだ、ライズはない。近くの沢に分け入ってフライを落とすが、それも意味のないことになった。

 内川に移動し、堰堤下のプールをのぞくとライズ発見。#16ソラックスダンを流すと派手な出方で、それをくわえてくれた。今日宇都宮では最高気温18℃にまで上昇したらしい。昨日は10℃程度。三寒四温、水も次第にぬくもり始めている。川原に1本だけ出ていたフキノトウを見つけた。それはすでに頭を取られてまわりの葉っぱだけがのっこっている状態だった。たったそれだけなのだが、自分の中では、春が1歩 遠のいた気もした。

 群馬県神流川
◇2003/3/15・16(土・日) ◇雪後曇り、晴の地曇 ◇3℃ 
◇ヤマメ ◇総数15尾(2日間) ◇最大21cm

 連休があったら、ぜひとも3月の神流川釣行と・・・決めていたところ、その機会に恵まれ、15・16日決行となった。数日前の天気予報では、連日曇りだが春の陽気(13〜14℃)ということで、幸先のいい展開となったはずだったが・・・。

 約220kmほどの行程(常磐道・環状線・関越)で、高速を降りてからのダム周り・山道による50kmが結構疲れることは、昨年の釣行からわかってはいる点ではあったが、高速道路も渋滞が断続的に続き、意外と時間がかかってしまった。さらに、中里村に差し掛かるとそれまでの雨が、雪と変わってしまった。付近の山肌や路側の雪は以前に積もったものとは判断できるが、今降っている雪が今の時期でさえ それほど珍しいものではないらしい。

 雪が霙・雨と変貌を遂げつつある中、役場前でかじかむ手を温めながら ロッドを振っていた。周りでもドライの釣りは成立しないのか、インジケータでの釣りがほとんどではあったが、ユスリカがふっと水面を滑り出したとたん、ライズが目の前で起こった。#30のユスリカフローティングピューパを流れに入れた。キャスティングの場所が高いので、メンディングの際に右からの風に乗ってラインが空中を大きく踊ってしまい、偉く期待外れの流れに乗った。それでも岩盤脇の深みを通り抜けると別の魚がフライを食った。出るときはこんなものと・笑ってしまったが、やっときた渓流解禁がロッドを伝ってきたような気がした。

 次の日は、別な場所を回るが、まったく反応なし。午後1時より放流があるとの放送が流れると、餌師たちが場所取りをはじめた。青い箱に詰められたヤマメ達が、酸素ボンベを積んだトラックに乗せられて放流地点に到着すると、待ってましたかのように釣られていくのだろうか・・・?

 こうなれば実績の役場前、かなりの賑わいで釣る場所もないが、岸際の水溜りのような深みにライズを発見。釣り上げてストマックを見てみると、ほとんどがベージュ色のミッジラーバ、ピューパがちょっと、それよりはるかに小さいニンフが数匹、インジケータにミッジラーバの釣りが最適なのか?それでも18〜20cm程度のヤマメをドライで釣り上げ、場所を移動。前日と同じ場所を見るとユスリカのアダルトと数10cm下流に移動して、ずっと見定めた後垂直にライズするヤマメを発見、手ごわそうだ。その後はユスリカのハッチにも助けられ、数尾のヤマメを釣り上げることができた。とても満足の行く日々だった。

 群馬県渡良瀬川
◇2003/3/5(水) ◇晴 ◇9℃ 
◇ヤマメ ◇総数0尾 ◇最大?cm

 やっとシーズンイン!近況の中では 栃木県鬼怒川水系の一部が3/1に解禁になったことを知り、渡良瀬にしようか 迷うところではあったが、やはり3月の初めての釣行は、渡良瀬に決めた。

 今日は非常に風が強く、ロッドを振れる状況ではなく、もちろん風裏になるようなところも存在しないので、ウエットフライでの釣り下りとなった。赤城おろしのためユスリカのハッチも無く、ボウズの言い訳はすでに出来たので、なまった足のリハビリと太陽光線を久しぶりに浴びることを第一の目的として歩き始めた。やたら河川工事が多く、立ち入り禁止エリアが多く、特に相川橋から河川沿いにある道はまったく通れず、そのため大駐車場が完備されていた。その他、両毛線の鉄橋下も入れず、錦桜橋付近も工事の真っ最中だった。ライズもないし、当たりもないし、釣れてもいないので、入渓地点を明記してもしょうがないが、とりあえず、渡良瀬団地裏で2時間ほど、川を眺めていた。毎年、恒例になりすぎた観もある「初釣行+渡良瀬川+ぼうず」 この図式が崩壊するときは、とりあえず、来年以降となった。CAROLのベストアルバムでも聞いて帰ろう。


 毎年 あまり進歩のない釣行を続けています。
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