CATCH&RELEASE
これまで行ったことのあるキャッチ&リリースの河川のご紹介

 FISHING AREA
これまで行ったことのある管理釣り場のご紹介

 INFOMATION 
ライブカメラや川の水位、放射能や漁協のリアルな活動などの情報を!

 栃木県箒川C&R
◇2011/8/31(水) ◇曇り時々雨 ◇26℃ 
◇レインボー ◇総数6尾 ◇46cm

 台風が北上しているようで、曇り時々雨 時折雷雨のような天気が続いている。厄介なのは釣場の選択で、釣になるのか否かを前提に一応考えてはいるものの、100kmも離れた川の状態を知る余地もない。

 初めの選択は荒川C&R これまでの魚が残っていれば尺ヤマメになっている可能性は非常に高く、釣りやすさ、自宅からの距離からも自分としては有望に思えた。現地へ着くと水量は非常に多く水は茶色になってはいるものの 透明度は残っていることから釣支度を始めた。しかし現実はそう甘くはない。時折雲間から顔を出す太陽は、まさに夏のもので、緩い流れからは手のひらサイズのヤマメが出るのみだった。
見切りをつけ川を上がると、最近草刈りをしたばかりのようで夏の沸き立つ熱気に草の香りが乗っかって周りを漂っている。隠れ場所がなくなったバッタは迷惑そうに倒れた草の上でこちらに背を向けていた。

 30km程で箒川C&Rがあるので、午後をそこで迎えようと思い立ち、車を走らせた。久しく一般道を使ってない為か、以前とあまり変わらぬ光景に懐かしさを感じた。水量は相変わらず多く、虹鱒のでかい体を隠すには好都合なのかもしれない。ここで使用するロッドは8フィート半の#4でフライは緑色のバッタフライで視認性もバッチリ。昼12:00からダウン気味にフライを流しながら下った。水面の盛り上がりでニジマスの鼻先が確認できるも、なかなかフッキングには至らない。やはり活性の高い魚は日陰にいるヤツで、フライが着水後流れていく20cm程先に石のでっぱりが浮かんだようにも見えた。エサを待ちきれずもう浮上してしまったのか?しかしフライはしっかり銜えなかった。40cm程度であればフッキングしても5Xのティペットを信じて、走らせると結構厄介なのでラインは出さずにロッドで耐える。そんなやつが1時間ほどで何尾か釣れたので満足だ。谷合を抜ける風で時折体がスウ〜と冷えるのを感じていたら、家に帰ってバッタやコウロギフライを巻いてみようと早めに釣を切り上げた。

 栃木県湯川
◇2011/7/20(木) ◇雨曇時々晴れ ◇24℃ 
◇ブルック、ホンマス ◇総数7尾 ◇20cm
 
 息子も夏休みに入り、意外と安易に釣の可能な場所ということ、それにいつもの天候不順で川の状態が今一把握できないことも理由の一つで日光湯川への釣行となった。到着すると意外や意外、いつもの濁りはほとんどなく結構川底まで見えるようだ。それが悪い影響であることはわかってはいるものの湯川の澄んだ流れも悪くないような気もしていた。平日ではあるがフライマンも多少出没しているようで、時折出会うこともあった。

 湯滝から入ったので釣り下り、日中雨か曇りかという天気予報ではあったが、実際は晴れ間が時折木々の間から見え隠れして ハッチのない時間帯のドライフライの釣は厳しそうだ。ブルックの超一級ポイントのように言われている壁の土のくぼみや倒木の影などへフライを押し込むが、いつもの反応はなかった。サイズの小さいものであれば、それでも流れの中心部でフライ浮かべると釣れることもあった。また水面に湧いているようにも見える(ユスリカ?よくわからないが)小さな虫たちが、水面上を踊っていると時折ライズが起こった。フライの選択には大変寛容だと思っていたブルックたちも、さすがミッジへのライズには、ずっと流し続けている#11のパラシュートフライには反応が悪いようだ。それでもフライを変える気もほとんどないので、そのままその場所に投げ続けた。こちらも「気が向けば釣れるだろう」程度で、お構いなしなので、ブルックも根負けしたのか10投目位にフライに食いついた。ブルックも「こんなはずじゃなかったのに・・・」と思ったかどうかはわからないが、笑える気がした。

 16:00位には戻り終えそうな湯滝の見える場所まで来てしまった。エサ釣りのオッチャンが飲み込んだ針をブルックから引き離そうと必死になっていた。「死んでしまうな」
湯滝レストハウスのコンクリートの壁を背にして、さっき川の真ん中をじゃぶじゃぶ渡ってきた場所を流すとホンマス4尾ほど釣れた。寛容なのはブルックばかりじゃないと湯川の底知れぬ愛情に感謝した。

 福島県四時川
◇2011/7/7(木) ◇曇時々晴れ ◇28℃ 
◇ヤマメ ◇総数18尾 ◇20cm

 午後1時過ぎ車に戻ってきた。フロントガラスには毛虫のような栗の花が一面に落ちている。以前に降った雨による増水もあり時には山岳渓流を腰まで水につかっての釣行4時間は、結構きついものがあった。しかしそれに見合う いやそれ以上かもしれないが、素晴らしいプロポーションのヤマメたちが流れの中から飛び出した。 この場所はおそらく2度目と思うが記憶はほとんどない。道路から川まで ほとんど踏み跡のない草の間を降りていくと、ある程度水深のある多少蛇行した流れの前に出た。右手は落差のある段々の石の流れで 石と石の間を白泡と轟音が流れている。手始めにあまり変化のない直線的な流れではあるが、その笹濁りの流れから幾分見える沈み石の付近を#13ぶら下がり羽蟻を流してみた。ファーストヒットは数投目にあっけなく訪れ、体高があり、尾びれが大きく開いた25cmほどのヤマメが釣れた。その後も釣れたヤマメはやはり尾びれがしっかりとしたものが多かった。かなり緩い流れには10cmほどのちびヤマメがしっかりと反応をしてくるので、次の世代も温存されているようだ。

  圧巻は5m程の流れで表層がゆっくり移動しているように見えるその場所で、20cm前後を5尾釣り上げ、8尾ほどはずした。何かヤマメが湧いて出てくるようにも見え、おそらくフライに見向きもしない奴らも大勢いるのだろう。フライは#11パラシュートではあったが、何でもいいことは誰にでも判断できし、雑な釣り方になっていたのでもっと気を使ったアプローチをすれば、ネットに収まる魚も多かっただろうし、そのチャンスも広がったかもしれない。 結構一か所で複数の反応があったためことと流れに足を取られそうになりつつ歩いていたため時間の割に あるいは感じる疲労の割に移動距離は大したことはなかった。

 茨城県花園川
2011/6/29(水) ◇曇時々晴れ ◇24℃ 
◇イワナ、ヤマメ ◇総数4尾 ◇20cm


 水戸インター以北の常磐自動車道は東日本大震災の罹災証明があれば、無料ということで、一般レーンの大渋滞が起こっている。水戸インターから常磐自動車道、磐越自動車道、東北自動車道と進めばあの憧れの東北の渓流にタダで行けるということになる。本来理由としては「被災者支援及び復旧・復興支援のための」ということになっているので不謹慎といえば不謹慎。

 当初大北川の上流部へ向かう予定であったため、高速を降りる際、高萩インターの一般レーンには20〜30台ほどの列があった。下君田あたりから林道へ入ろうとしたが全面通行止めとなっていた。通行量の少ないこのあたりはやっと修繕・工事がはじまったばかりのようで、地割れや落石など普段の生活で忘れかけていた地震の爪痕がいまだ残されている。

 そんなこんなで迂回しながら花園川に移動し、梅雨の晴れ間の暑い日差しの中 釣を始めた。いつもの川な為、いつもの場所からいつものように釣り始めた。ただ、最初はその日の傾向を知るため、流れの脇、瀬、肩、中心部、プール、開きとあらゆる場所を流しかなり進みは遅い。その上蜘蛛の巣の張り具合が尋常でなく、行き手を阻まれ「牛歩」ならぬ 川を歩いているので「水牛歩」とでもいうべき状況。そんな丹念なアプローチにもかかわらず、魚の反応は極めて薄い。時折フライに出るものの、サイズが小さいのかフックアップしない。やっと初めてネットに入ったのはここでは珍しいイワナだった。

 7‘10“の#3ロッドに黄緑色のポストが目立つブナ虫パラシュート、堰堤からの流れ出しで絶対にいると確信した流れの中心部から飛び出した。このフライは5Xのティペットをきらい なかなかアイに入ろうとしなかった。それもそのはずこのフックのアイは縦向き”ガクッ“。昼食の時間と長めの休憩で2時間後、ちょっとそこから上流域を釣り上がった。ここからは木々の影の中に川は入り込み、釣れる可能性は秘めているようにも見えた。

 増水で出現した流れとやはり増水によりあふれた流れの合流地点で、またイワナが釣れた。そのちょっと上流でテレストリアルのクリップルでライズのあった場所からヤマメを釣り上げた。

 栃木県箒川
◇2011/6/23(木) ◇曇時々晴れ時々雨 ◇27℃ 
◇ニジマス、ヤマメ ◇総数11尾 ◇50cm

 今頃の季節になると、晴天では開けた渓(もちろん日中の話だが・・・)では釣りにならないことも多いし、暑くて全身の水分が搾り取られていくようで体がもたないということもある。ただし、水生昆虫のハッチはないものの 開けた場所で長尺の竿を思う存分キャスティングというか、言い換えればままならないキャスティングでもあまりそこら中にフライをひっかけないというか、実に気分はいいもんだ。つまり6月の曇天・雨天は開けた川での最後の釣行の機会ともなりかねない。

 今日は白濁した流れがいつもの岩の間を流れている。気になるほどの濁りではないが、時折晴れ間が顔を覗かせては手の甲が暑くなっていき、開けた場所での釣りが効果的でなくなっているように感じた。苔に覆われた丸石に足を取られながらも最初のうちは、開けた場所も丁寧にフライを流した。フライは#10程度のテレストリアルでいいのかなと多少#3より重みを感じる8‘4“の#4ロッドで何度も投げ入れた。何も変化のないまま木陰になった右岸の流れと流れの間の小さなよどみにフライを浮かべると、50cm程のニジマスが浮上し咥えようとして濁りに消えた。「なるほど、開けた場所にはほとんどいないな」と感じ木陰の奥までフライを投げ入れると30cm程のニジマスが釣れた。その後似たような対岸の細い流れでも、いきなり強大なレインボーが浮上しフライを咥えた。ヤマメ慣れしている「合せ」は巨大なニジマス釣りには、実に不合理で見えるからなのであろうか どうしても魚体がゆっくり浮上した時に合わせてしまう。不合理なのは合わせばかりでなく、ロングティペットも取り込む際には実にやり取りに不利だ。木陰の草むらに足を踏み入れると、無数のガガンボなどの水生昆虫が休みを返上して、空中に舞い上がる。そんなこんなの事情の中、強大なレインボーも釣れ、前回の箒川釣行に引き続き満足する結果となった。

 昼ごろからまたポツポツと雨が降り始め、グリーンビレッジ横の深いプールに落ちる前の背を釣ってみた。ここはもちろんそそり立つ壁の流れで日陰となっているが、中央の強い流れにラインがとられるため、ロングティペット+メンディングということになる。ただし午後から持ち出したインスタネットを使う程の大型レインボーは釣れたことはないが、いいサイズのヤマメが釣れる。今日も奥の石の間を縫うようにフライを流すと「ピシッ」と忘れかけていたヤマメっぽい反応があり、かなりぽってりとしたヤマメが4尾程釣れた。もちろん手頃なレインボーも釣れることは釣れる。

 栃木県荒川
2011/6/19(日) ◇曇時々晴れ ◇27℃ 
◇ヤマメ ◇総数4尾 ◇24cm


 まあ曇っているなら釣になるだろうと、息子と連れだって荒川に来てみた。「高速道路どこまで行っても1,000円」も今日で終わりということで、鳴り物入りで導入された民主党の人気取り政策もあっけなく終わりとなった。 ちょっとでも日差しがあると遮るものがないせいか真夏な感じ、湿気は梅雨のままで非常に環境的には最悪の状態。水量はかなり多く落差のあり流れが細く集中している場所では歩くのに骨が折れ、天候と相まって汗が噴き出してくる。 フライは#11ちょっと細身のテレストリアルを付けて釣り上がる。前回の釣行で ある程度魚のついている場所はわかっているつもりだったが、前回より付き場の範囲が狭まったようだ。つまり釣れないということだ

 栃木県男鹿川
◇2011/6/16(木) ◇曇り ◇19℃ 
◇ヤマメ ◇総数2尾 ◇23cm

 釣り始めて、幾分すると背後がどうもざわざわしている。「こんな平日に、釣り人が駐車スペースからおりてきたのかな?」と思いつつも、あまりあからさまに振り返るのもどうかと思ったのでそのまましているとどうも様子が違うようだ。「何気なく」を装って後ろを見るとぞろぞろとサルの群れが、小さいのやら、大きいのやら、子供を抱くものやらこちらを気にするでなく歩いている。こうしてフライフィッシングをしていることで、猿や鹿や蛇などいつも暮らしている平地の生活であまり見ることのない動物たちに出会うことも多いが、それでも珍しさも手伝ってサルの一挙手一投足を見えなくなるまで見ていた。まあ襲ってきた時の逃げるタイミングを見失わないためというのもあるが・・・。

 今日はやけに風が強く気温も低いため、長そでシャツ1枚では幾分寒く感じる。木がオーバーハングしたプールには、白く映るヤマメの姿が見える。ライズこそ散発だが、流れの中心の延長線上で何尾かのヤマメが何かを捕食しているようだ。先頭の方のヤマメに手こずってそのまま流れ着いたフライに最後尾のヤマメが食いついた。フライはグレーのボディの#18クリップルダン。ストマックは陸生昆虫やらいろいろで何でも釣れるはずなのに・・・。でも釣れない?きっと流し方がダメなのだろうが、ダウンで流すと手前が流れないので、ティペット分だけフリーに流れすぐドラッグ。アップでも同じなのだが、さらに下流からの強い風で魚の真上にティペットが降りてしまってダメなようだ。

 気を取り直して、例年背では魚の反応が良かったので、あまり場所を限らず流してみたが全く反応なし。魚の数なのか、水温等の影響なのかよく分からないが、背での反応は全くないし、プールでの魚影も去年に比べるとかなり少ないのではないかと感じた。

 釣れなすぎて途方に暮れたわけではないが、周りを見渡すと結構手頃な格好のよさそうな流木が落ちている(流れ着いているというべきか)。せっかくなので持てるだけの流木を指の間に挟み込んだ。黒ずくめの服でも着ようものなら、シザーハンズならぬ 流木(driftwood)ハンズのように見えたかもしれない。

 栃木県荒川
2011/6/9(木) ◇曇り ◇23℃ 
◇ヤマメ ◇総数8尾 ◇25cm


 夕まづめに釣りをしたくない(早朝もしないが・・・)私にとって、このどんよりとした梅雨の曇り空は何ともウェットフライを流してみたくなる天候で、鬼怒川を目指した。すると「おとり鮎」ののぼりがあちこちに立って、鮎師の立ち込む姿があちらこちらにあり とてもフライを流すような場所も雰囲気でもなさそうだ。もう10:30を過ぎてしまいこれからどこへ?・・・一番近そうな荒川に行き先と一緒に、ドライフライの釣りに心づもりも簡単に切り替えられた。こういう状況と開けた釣り場そして6月 あまり期待をしてはいなかったのだが、ところが・・・。

 あの解禁当初の極小の水生昆虫のハッチとそれへのライズ 凍える手でフライを結んだあの時期の記憶しかないため、頭を切り替えとともに魚の付き場とフライの選択が早急の課題となった。手始めに#18程度の小さめの陸生昆虫をモチーフにしたフライで、水面からボディがぶら下がるような感じがフライの選択。場所はライズがないため広範囲に狙うこととした。特にC&Rのように魚がある程度ストックされている場合、思わぬ場所(こんなところにいたらだれにでも狙われてしまうような場所)にもいるかもしれない。そうは思いつつも今回4回ばかり、そんな場所でのかけそこないをしてしまった。やっぱり「この場所にいる?」というような頭の片隅に疑いの気持ちがあるとどうしても流しきらないうちにピックアップをしてしまったり、適当なメンディングでドラッグのかかり際で魚が出たりした。

 緩やかな背はウグイの占領下にあるようだが、堰堤の下には、25cmを超えるヤマメが多数いるようで、#14アントのパラシュートフライによく反応してくれた。釣れればサイズがいいので、引き味も楽しめ、被写体がいいので写真家の腕は悪いが写真写りも非常にいい。午後からは石積みのなだらかな堰堤の石の間をしつこくフライを流したりして、ピンポイントで何度もフライを流してみた。私の釣りをしたくない時間帯(朝まづめ、夕まづめ)には堰堤下でライズの嵐なんていうことがありそうな雰囲気を持っている。ぜひ一度は来てみたいものだ。

 栃木県湯川
2011/6/2(木) ◇雨 ◇10℃ 
◇ブルック ◇総数22尾 ◇22cm
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 早々の梅雨入りとともに、気温もあまり上がらない状況で、今日この地では10℃程度の気温。雨雲レーダーの推移ではもしかして雨が降らないかも?などという甘い予想とは裏腹に、1日中結構しっかりとした雨が降り続いた。こんな雨にもかかわらずというか予定が変更できない事情というか、小学生の一団が観光バスから降りてきて、木道をひた歩く。ここ最近出会う小学生たちの「右側通行」もモラルは伝えられていないのか、徹底されていないのか私の歩く目の前によく小学生たちが立ちはだかる。それを嫌がり木道を降りると、「釣れますかぁ」「何が釣れるんですかぁ」と聞いてどうするつもりもないことが明白な質問が後頭部に突き刺さる。そういえば中学の修学旅行の際、京都の町中にいる外人に「WHAT  TIME IS IT NOW?」と何人もの同級生が覚えたての英語の質問をしたので、その外人は嫌気がさしたのか腕時計のついている左腕を無言で差し出したのを思い出した。

 まず小滝に向かった。濁りはいつもと変わらないが、かなり水の量は多く、ポイントも変わりそうだ。10:00頃には雨も降り出し、葉っぱの先から伝い落ちる滴が、一面ライズのように水面をたたく。それでも小さなカゲロウなのかハッチもあるようで、いつもは浅くて魚がいそうもない場所でライズが所々である。まずは#16クリップルダンで様子を見る。ダウンクロス気味でアプローチを試みるが、フライがあっていないのかすっぽ抜けが2度続いた。それでも付近で10尾以上の釣果があり、特に薄いハックルにより水中に沈んだフライに3尾程釣れたので、ここらへんがキーポイントなのかもしれない。小田代まで下りたのだが、倒木の枝の間の提灯釣りで1尾を追加しただけであったので小滝付近まで戻った。たださっきと状況は一変しているようで反応は今一。
15:00頃には湯滝付近をうろつき、巻き返しのこれぞ岩魚のポイントという場所で反応が良かった。特に巻き返しをフライがドラッグフリーで2周ほどしたら絶対釣れる可能性があるものの、未熟者の流すフライは 半周ほどで流されていくティペットにその運命を委ねてしまう。その後も新しく出現した魚がいそうな流れ(わかるようでわからない?)には魚が一列に並んでいるように釣れることが多かった。特にブルックの好んで潜んでいそうな障害物の際での反応はなかった

 栃木県大谷川&田川
2011/5/21(土) ◇晴れ ◇28℃ 
◇ヤマメ ◇総数3尾 ◇25cm

 久しぶりの親子釣行ということで、この鬼門の5月、釣れることが条件で場所を選定したが、それほど多くの選択肢はないようで、過去の釣行記からすると「大谷川」などは比較的いいのかと思い、比較的上流部を目指した。しかし、気温は30度に限りなく近づき、ハッチのない状況においてなかなか釣れる魚はいないようで、私はスレ掛りで2尾のヤマメを引っかけてはみたが、息子には出なかったようだ。

 大谷川河川敷の整備されたスペースで、テーブル、いすをルーフボックスから下ろして昼食をとった。気温は高かったが、時折吹く風がやはり真夏のものとは違いすがすがしくも感じた。

 その後息子のたっての願いでもあった「釣れなかったら田川へ」を実行すべく、宇都宮方面に向かった。いつもの場所ではやはりライズはあった。私は釣り具を持たず、見物人兼カメラマン兼指導者となり、それを見ていた。状況としては田川なので川幅はそれほどなく水深も膝下、ただその場所は結構すれていて、微妙なドラッグでさえも絶対に許してくれない状態。その上、下流に向かい左に折れているため外側で頻繁にライズする流れにフライを置くと真横に立ってもドラッグはすぐさまかかり放題。彼のロッドは#3、'9"3、フライは#14スパークリングダン、ティペットを継ぎ足して、メンディングをレクチャーしなおしてアプローチ開始。すると、ティペットが伸びきったあたりでヒット。私が「やった〜」と言ったが、「ウグイだ」とヒットした瞬間黄色い腹が見えたらしい。再度キャストをすると、またしてもウグイ。「竿を貸してみろ、ヤマメはこう釣るんだ」と言って、ヒットしたのはまたしてもウグイ。二人で大笑いをした。それでもこれで帰ろうとリールを巻き上げているとヒゲナガが倒れかけた竹の下からスゥーと現れた。さっき激しくライズしたのはもしかしてヒゲナガ?すぐさまフライをエルクヘアカディス#10に換え、岸際から竹の下へ送り込み、「スー」と動かしてみたらヒット。これぞ必殺ヒゲナガスケーィング、ゲームの裏技でも見せたかのように、流れに似つかわしくない25cm程の立派なヤマメが釣れた。

 茨城県花園川
◇2011/5/19(木) ◇晴れ ◇25℃ 
◇ヤマメ ◇総数3尾 ◇20cm

 8日にはじめて両親を連れ家族全員で「あしかがフラワーパーク」という場所に行ってきた。そこの藤は「日本一の規模と美しさを誇る」とまで言われ いつかは行こうとは思っていたが、その聞きしに勝る情景と人の多さは他を圧倒していたと感じた。自然の中でも藤は棚の代わりに、杉の木など他の樹木に巻きついて紫の花房を垂れている。今年はよく目につくような気がする。

 かなり水量は多く、過去にもそんな状況ではあまりいい思いをしたことはないが、花園川なのでどうにかなるとこの時点では思っていた。ただ悲しいかな放流に左右されることが多いため、震災後放流はどのようになっているのか心配でもある。

 いつものように釣り上がるが、ここぞという場所でも手のひらサイズのヤマメがたまに陣取っている程度。右足のウェーダーから水が漏れだして足の指先から伝わる何とも言えない靴下の水没感に気にとられながら釣り上がっていく。いつもライズの釣りを楽しんでいる場所では過去に必ず釣れた実績からか、あるいは釣れると思いこんでいる為 繊細なしつこいアプローチがその結果を導き出しているのかわからないが釣れる気がする。そこではダウンクロスに立ち位置を変え(他にはあまりそんな場所はない)後ろの葦の背丈を気にしながら#16 茶系のクリップルを流れに乗せる。お粗末なメンディングからドラッグが早めにかかりそうなのでピックアップしようとしたら、そのフライにあわてて出たヤマメが途中針から外れた。すぐさまその付近の外側にフライを流すとヒット。20cm程のヤマメが釣れた。これ以上やっても結果は見えているし、水没気味の右足の指先が何とも不安で滞在時間2時間ほどでこの地を去った。

 栃木県湯川C&R
2011/5/18(水) ◇晴れ ◇18℃ 
◇ブルック ◇総数0尾 ◇?cm

 赤沼茶屋が休業ということもあり、湯ノ湖の管理事務所まで釣り券を買いに行ったが、湯ノ湖の解禁は日からで通常の年より遅れているようだ。

 これまで湯川への釣行で、釣れなかった時はなかったと記憶しているが、結果全く釣れなかった。それはハッチもほとんどなく、最悪の状況であった。湯滝から入ることの選択のほうが正し方のかもしれないが、この場所の初春を一足一足踏みしめ、景観を楽しみ、鳥の声に耳を傾けられたことに感謝しつつここを後にした。しかし、ここへ来る途中、中禅寺湖は平日にもかかわらず、多くの人がスペイキャスティングにより湖岸は賑わっていた。きっと釣れるのだろう。

 栃木県鬼怒川
◇2011/5/16(月) ◇晴れ ◇25℃ 
◇大ヤマメ ◇総数0尾 ◇?cm

 ダブルハンドを鬼怒川で振ることは、一応年中行事で5月に何度かやっている。あの広大な川に対して、年に1度か2度の釣行で結果を残すことは皆無に等しいことであるし、もしその程度で魚が釣れているのであれば、通い詰めている方に対しての冒涜の感も否めない。また、石が滑ることに対しての神経や体力の消耗は、この年になると非常にきついこともある為、なにか他の方法を考える必要があるのかもしれない。

ところでこの日もキャンスティング練習としては実践さながら(実践か?)でそれなりの経験を積むことができたし、モンカゲロウのハッチがそこら中で見られ、自然観察という点でも成果はあった。ただそれだけなのだが・・・。

 栃木県箒川C&R
◇2011/4/21(木) ◇曇り時々晴れ ◇13℃ 
◇ニジマス・ヤマメ ◇総数13尾 ◇56cm

 「すばらしい」 釣りの満足度としては頂点に達したとも言える感じだ。去年も何度か訪れたが、ヒレの丸い痛々しい状態のニジマスを、またニンフを沈めて釣った様な気がするが、今回はそれらの状況とは随分違った印象を持って帰宅できた。

 気温は前日からの急激な気温の低下(雪も降ったらしい)から、マフラーに手袋と3月初めのいでたち。始めはキャンプ場前から釣り始め、上流に向かうと淵の流れの泡の上では「パシッ」といった小さめの魚のライズ。一応8’3”#4ロッドとニジマスを意識した選択から、岩の上からそこまでは届くのだが、取り立てて楽しい感じはしない。その上の瀬の手前ではやはりライズ。それはそれで釣れるのだが、スーパーレインボーの意識の中での20cm前後のヤマメが釣れ上がるのは納得のいくものではない。それではと思い、瀬の向こう側にフライを投げ入れる。「メンディング」などと声を出しながらロッドをあおるものの、言い終わらぬ内にフライは「ツツー」と引っ張られるのが落ちなのは分っているが、チャレンジはしてみる価値はある。偶然にも私のフライを食った40cm位のヒレピンニジマスが 瀬を走り回っている。背中についているネットは以外に小さいと「ニヤニヤ」しながらその魚をランディングする。瀬の向こうには、そんなニジマスとライズを繰り返すヤマメがたくさんいるようなのだが、ドラックがかかっているのだろうヤマメはことごとく釣れない。虫のハッチも随分激しくなってきたようだ。茶色のマダラカゲロウが水面を流れている。

 昼食後その場から瀬を下ることとした。土日だったらごった返すこの場所も、朝から一人の釣り人も見ていないので釣れる確立は非常に高いとは思うのだが、それにしても40cm以上のニジマスが瀬のちょっとした深みには確実にいるようで それがまた何匹も釣れてしまう。ロッドは#4、ティペットは5X、フライは茶色のボディの#14クリップルダン。50cmを越すものをヒットさせた時には、瀬を下っていく魚を止められず、一緒に瀬を下りるような どっかで見た海外の釣りビデオのようになってしまった。意外にも浅い場所にいるのだが、石を覆う緑のコケと同じ色のレインボーの背中が保護色になってサイトフィシング不可能な状態。だからフライに食らい付こうとニジマスの大口が開く瞬間、何度も「ドキッ」としてしまう。その後最初に逃したニジマスのいる深みにもう一度フライを流してみた。するとそのニジマスは、一度沈黙し川底にへばりついていたのだが、急激に浮上しフライを食った。30cmをちょっと超えるようなサイズなのだが、小気味いい引きがロッドから伝わる。ちょっと長めのリーダー・ティペットなのでガイドにそれらが入るとちょっと不安な感じもする。ネットに収まった魚は稚魚からこの川で育ったような、そんな気にさせるようなうろこの細かい、エラブタに赤みの少ないにニジマスで、何とも精悍なイメージがした。

 栃木県大芦川
2011/4/15(金) ◇晴れ ◇24℃ 
◇ヤマメ・イワナ  ◇総数9尾 ◇20cm

 はじめ一度も行ったこともない黒川初釣行ということで、その場所までいったが、よく知らないこともありまた、川の規模が小さいこともあり移動した。移動場所だが隣の川ということで再び「大芦川」へ林道を超え向かった。昨日程の人出はないがそれでもちらほら餌釣りの方はいるようだし、フライマンも1、2人いるようだ。

 前日と左程違いもなく、同じような場所をイクラのプラスティックケースを避けながら釣り上がった。今更2日目にしてやっと気づいたのだが水量がない為か、釣れる場所限られてしまうようだ。虫も昨日ほどは出ていないようだが、それでも#14位のメイフライのダンパターンにはすこぶる反応はいい。コンクリートの壁際の切れ間にできた幾分深い流れに、壁に沿うようにフライを流すとヤマメが出た。そこからちょっと上流に流すとまたヤマメが出る。ほんの5、6mほどなのだがかなり長居をしながらも楽しんだ。

 昼飯も30分ほどで済ませ、早々に早春の昼前後の釣のピークに合わせるかのようにサイドミラーに立てかけてあったロッドを手にして川に降りた。超えるに苦労した石の先で、ほんの小さなスポットにフライを入れようと力んだ挙句、ロングティペットが仇になり こちらからまったく見えない石の裏の流れにフライが浮いたようだ。もう一度やり直しとロッドをあおるが、フライは宙に浮いては来ない。「こんな場所でまた引っかかったか」とガックリ・・・。するとティペットの先には何と魚が・・・。この川で一度も見たことのない「イワナ」が釣れてしまった。こんな偶然があるのだろうか。それからというものイワナの好きそうな流れにフライを浮かべたが、イワナの反応はその一度きりのようだった。

 栃木県大芦川
2011/4/14(木) ◇晴れ ◇23℃ 
◇ヤマメ  ◇総数11尾 ◇21cm

前回の大谷川・田川釣行では午後2時過ぎの地震により、北関東自動車道が桜川から通行止め、常磐自動車道も千代田まで通行止めとなり宇都宮から乗った東北自動車道も1区間の鹿沼で降りてしまった。こんなことがあったからなのか、違うのかわからないが鹿沼市を流れる「大芦川」に行くことにした。

 平日なのだが、人が多い。川へ降りられそうな場所には必ずと言っていいほど、車が駐車され西側の支流から入ることとした。日釣り券はいつもの「理容しばた」で、とにかくご主人が丁寧な対応で、散髪の途中の2人をそのままにして今日の状況を説明してくれ、お決まりの「今日は釣れる」と言ってくれたことがことさらうれしい。

 川に降り立つとすごい数の水生昆虫の成虫がそこらを飛び回っている。10:00頃は黒っぽいカワゲラのようなものが多く、その後マダラカゲロウ ボディがこげ茶色っぽいものが多く飛んでいた。成魚放流が多いこともあり人工建造物の水深のある場所、コンクリートの壁の脇などに魚は多くストックされているようだ。それでも元気のいいやつは石周りの小さな淀みにいることもあり、しつこく石ぎりぎりを流すとヒットすることがあり結構楽しめる。特に一部始終がドラマティックに映し出されるように、緑がかった水色の水深のある渕から、落としたフライめがけて「ス〜」と浮上し、「パクッ」と食べた瞬間は何とも言えない感動がある。入れ替わりたち替わり餌釣りの人たちが入っている割には、魚の多さと狙っている魚の水生昆虫のハッチによる食性の違いなのか釣れる感じがする。

 栃木県大谷川・田川
◇2011/4/12(火) ◇晴れ(強風) ◇13℃ 
◇ヤマメ  ◇総数5尾 ◇20cm

「どうしても大谷川で釣りがしたかった。」と何故か呪縛に捕らわれたかのように、車を走らせた。おそらく去年までの釣行の想い出 あるいは前回の濁りによる撤退等のいろいろな思いがそうさせたのかもしれない。 しかし、そんな「どうしても・・・」といったわりには、今回は強風により簡単に田川に移動した。

 前回も苦労に苦労を重ね、(※フライマンの言う早春の「苦労」とは、フライをとっかえひっかえ、ラインを細くしたり、ドリフトに最善を尽くしたりといったものだが・・・)やっと手にしたヤマメの釣れた場所でのチャレンジだ。この日は気温も高かったのだが、水生昆虫のハッチはそれほどでもなく、それでもいつものようにライズは時折あった。一度大谷川に行っていたため既に時間は12:00を過ぎていた。おそらく前回も同じように最善を尽くしアプローチをしていたが、フライに魚は口を使わなかった。唯一異なるのは前回のヒットフライ グリフトナット(もちろんその後作った8個ほどグリフトナットがフライボックスに入っている)を最初に結んだ点だが、その砦が崩れた後何をすればいいのか途方に暮れた。

 他の場所でのライズを探していると、堰堤の下の多少流れが平坦になったあたりで2か所程度のライズ発見。下流から手前のライズにアプローチするもフライが直接真上に着水したため、その後ライズは消えた。その奥のライズはティペットも適当な位置に乗ったためヒット。今日初めての魚を手に取ることができた。

 再び、先ほどのライズの場所に戻りよく状況を考えてみたら、次のことが分かった。これまでは二―ブーツの為 川に入って釣ることはなかった→つまり、どんなにドラッグを回避しようと試みた策が実を結んでなくドラッグがかかっていたのかもしれない。この結果私は、川上に立ってダウンでフライを流した。するとほとんどのライズは取れた。それもフライは#14のパラシュートで・・・。何故ここに気づかなかったのか、今までの「苦労」は・・・しばらく茫然とした。

 栃木県大谷川・荒川
◇2011/4/7(木) ◇晴れ ◇19℃ 
◇ヤマメ  ◇総数5尾 ◇21cm

今回の東日本大震災の影響で、高速道路も速度制限や北関東自動車道では、片側の補修工事が上下線とも行われている。道路から見下ろす家々の瓦の落ちた屋根には、痛々しくもブルーシートが急場しのぎの雨漏り対策を施されている。フライフィッシングような趣味の世界観から日本経済の先行きなど語るつもりはないが、普段の生活、これまでやっていたことをこれまで通り実施することが、少しならずも消費や経済循環の停滞に対する歯止めになるのであれば、大いにこれまで通りフライフィッシングをやる方がいいのでは・・・と勝手に思うのだが・・・。

 大谷川の解禁直後というとどうしても「しびれるような冷たい風の吹く中、雪に覆われた日光の山々を見ながら釣りをする」というような心身ともに冷えて込んでいくような感覚がある。今回は程よく暖かくなり春めいてきた為、大谷川に行ってみた。コンクリートの壁伝いの流れのちょっと上流で10:00頃にはライズはなかったものの、コガゲロウクリップルダンにちびヤマメが反応した。その直後これからという時に、理由はよくわからないが次第に水が濁り始め、すぐに改善するような流れでもないので、荒川に移動した。

C&Rの最下流部から釣り上がるとやたらウグイが元気なようだ。前年もそうだったが、ウグイのライズだと諦めずに、フライを流していると何故かヤマメが顔を出すというパターンもあるので、細かく流れにフライを乗せた。鳶が低空で近くを通り過ぎ、少なくともここら辺の生態系の頂点に立つ者の威厳を見せびらかしているようだ。かなり緩やかな流れにフライを乗せると何度となく、ウグイが反応するそんなちょっと上流を流すとちびヤマメが連続ヒット。まともなサイズは1尾しか釣れなかったが、まあこんなもんだろうと今日は暖かな春の日差しに感謝しつつ帰路についた。

 栃木県田川
◇2011/4/2(土) ◇晴れ ◇13℃ 
◇ヤマメ  ◇総数2尾 ◇23cm

先々日の状況では、気温が低くハッチも・・・。というような感じだったが、今日は一転して暖かく、安定したハッチがあるのでは、あるいは状況が早まるのでは・・・。なんていう非常に短絡的な考えの下 10:00に到着した田川の状況を予測していた。しかし、自然はそうたやすく私などの予想を受け入れてはくれず、あの一昨日の9:30頃よりあったライズなどは全くない。上空はユスリカなどが浮遊していて、カゲロウ類も飛んでいるのも見える為「虫っ気」というのかそういうものは感じられるので、水面を凝視し、ライズの音を聴き逃すまいと思う感覚だけが先行し疲れるばかり。

 やっと11:15頃よりライズが始まった。見える限りでは水面を流れるものは確認できていない。上空はコカゲロウやらもっと大型のカゲロウ、あるいは小型のカディスもいるようで、そでには黒いストーンフライもお目見えした。私は一昨日のコカゲロウ中心の捕食物から判断して、コカゲロウクリップルを流すもほとんど反応なし。こうなると経験の浅い私の思考からはコカゲロウ中心のフライローテーションが始まり、幾度となくコカゲロウに戻ってしまう。これが原因で14:00まである程度まで続いていたライズを取れたのが15cm程のちびヤマメ1尾。

 14:10を過ぎるあたりでライズは散発となり、その終焉を迎えていることがはっきり分かった。同じ場所でフライをとっかえひっかえ、ティペットの細さや長さを幾度となく調整しているうちに、あせりだけが大きく迫り出してきた。黒いボディのミッジピューパ#22は試してみたものの反応はいまいちで、ユスリカのパターンは考えていなかったが、しょうがなく#24グリフトナットを流すと何もなかった水面が盛り上がった。あまりに見づらいためちょっとCDCをつけたグリフトナットに替え、対岸すれすれの障害物のずぐ前に落とすとヤマメがヒット。10:00頃1尾を釣り上げた息子が近寄って来て、やっと昼飯を食えるかといった安堵の笑顔が見て取れた。

 その後大谷川に移動し釣り上がるも、ちびヤマメが反応するだけでピーク時の状況は分からなかったものの最初に大谷川に向かっていれば・・・などとも思った。

 栃木県田川
◇2011/3/31(木) ◇晴れ時々曇り雨 ◇11℃ 
◇ヤマメ  ◇総数3尾 ◇21cm

 今日のスケジュールはハッチの時間の早そうな田川を10時頃から攻めて、その後大谷川の様子をうかがおうと思っては見たが、全ての思いの中には、魚が釣れることがすでに条件の中に入っている為、釣れない場合 計画は満たされない。

 常磐道石岡スマートインターチェンジが新設されたことから、新物好きの私としてはそこから高速に乗ることは必然でもあった。その時間短縮の影響か9:30には田川に着いてしまった為、余計な暇つぶしをしなくてはならない破目となった。落ち着いた大人のフライフィッシャーマンであれば、その時間であれ有意義に、コーヒーでも沸かしながら・・・なんていう過ごし方もできるのであろうが、魚のいる川が目の前を流れていると分っていて、何もせず時を過ごせというのは自分にとっては結構難しい。そのままの格好でポケットに手を突っ込みながら川面を見て、ライズでもあろうものなら、すぐさま振り返り「ライスだ・ライズ」などと呟きながら 車に戻りあのフライマンの制服に着替えるみたいな話もあるが・・・・。それが今日の9:30に起こった。

 単発なライズだが、かなりフラットな数箇所で起こっている。普通に考えて、#22ユスリカピューパ系のフライを結んで、メンディングをしながら送り込んだ。3尾のヤマメをかけたつもりだが、手元のネットには入らなかった。それ以来ライズは止まった。付近をうろついてその場所に11:00頃戻ってみると、違う場所でもライズがあった。#18のガガンボクリップルを投げ入れると見事にヒット。そのストマックには小さめのコカゲロウが捕食されているようだ。するとにわかに空は暗雲に被い尽され、かなり強い雨が降り始めた。見る見るうちに大粒になり、白い固まりも混じり車に非難することを余儀なくされた。30分ほど昼食をとりながら雨の上がるのを待ち その場に戻ってみるとそこら中にライズ、それでも2尾ほどしか釣れなかったが、とりあえずは満足。その後、大谷川、荒川と移動をしたが、強風吹きすさび・・・沈黙の水面を眺めながら、帰ることとなった。

 栃木県荒川
◇2011/3/24(木) ◇曇り時々晴れ ◇6℃ 
◇ヤマメ  ◇総数4尾 ◇22cm

 震災後初釣行ということで、「遊び」という後ろめたさとガソリンの潤沢な供給がなされていないこの状況下で調達先の確保の中、またさらに余震による帰路の遮断あるいは直接の被災等いろいろ考えさせられた。

 特に被害の大きかった東北各県にいおいては、釣りやらキャンプやらでお世話になってきたので、心からお見舞いを申し上げると共に、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。我が家においてはその被害はほとんどなかったのだが、経験のない3日間の断水、停電ですら日頃の文明というのか当たり前の生活が崩れたとき、なすすべのないことに気付かされた。それでも、キャンプ使用の水のポリタンクやガスランタン、乾電池式ランタン、クマ除けのラジオなど非常に役立った。あの時「コールマンのLEDのランタン買っておけば・・・」などとも思ったが・・・。

 いつもは 上河内SAから出るのだが、閉鎖ということからで宇都宮インターより出て荒川に向かった。10:00頃着いたので、もちろんハッチもなく、ライズもない。何度水面を見返してもその変化見て取れない。川沿いをひと歩きしてみると、C&Rらしく釣り人に釣りやすく河原が整備されたようで、また小さな堰堤の下も石を敷き詰めて全体が浅くはなったのかもしれないが、魚の行き来や人の行き来はスムーズになった。途中フライマンと話していると、計画されていた放流は延期されているようで直前の放流はされていないようだ。それでも枯れ葦の先のほうの茂みから、ウグイスの鳴き声が聞こえ、冬のように寒い今日を和らげてくれているようだ。

 早めの昼食後、本格的ハッチを期待していたのだが、一向にその気配はなく、14:00頃、プールで釣りをした息子からここらへんでライズがあったという。散発であるため同じ場所を見ていても、水面を殴るように通り過ぎる風に隠れてしまったのかよくわからない。それでも同じ場所からフライを流しているとライズは確認できたが、この時期といえば「ユスリカのピューパ」#20 #28とサイズを落としてみるもヒットしない。たまに水面をシロハラコカゲロウも流れているのでそれらしき#18を流すとヒット。これはと思い息子に「#18位の黄色っぽいボディの・・・」と言いながらストマックを調べるとガガンボラーバ、ガガンボのユスリカなどがメインで偶然のヒットであったことが素早く判明された。それでも今後のハッチの量の拡大を期待して、ガガンボクリップルに変更し何尾か釣りあげることができた。またすぐ手前でライズするフライに直前回避するツワモノには#32のユスリカを流すとヒット。厳しい寒さの中とりあえず上出来な一日であったのかもしれない。

 栃木県田川
◇2011/3/10(木) ◇晴れ ◇6℃ 
◇ヤマメ  ◇総数5尾 ◇20cm

 前回に引き続き息子にとっての2011年解禁!!そのでやはり頼みは 田川ということで、10:00に到着。しかし早すぎる。ユスリカのハッチも何もないため、一通りうろうろしたものの、車でDVDの鑑賞会となった。1時間ほどダイジェストで見ていたら、もうお帰りになったのか餌釣りの方の自転車がなくなっていた。

 堤防の上からライズ探し、特に流れの緩やかな今の時期いそうな場所を覗き込んだ。例年より水量も少なめで、水も澄んでいるような気もする。竹林の下で日陰になっている護岸の際にライズ発見。天候は晴れなのだが気温はいまだ低く、日陰はまだまだ寒い。指先の開いた手袋から突き出た部分に風がしみこんで来る。
 
息子を手招きしてライズの場所を教える。準備に手間どっているので、枯れ草の上から自分がキャスト。一投目でヒット。それも#14のクリップルダン。これにヒットするのであれば、ここで繰り広げられているライズの主の全てが釣りあがるのではないかという楽観的な妄想が頭をよぎった。そしてそれは息子の数投目にもヤマメがヒットしたことにより確実なものとなるような気がしたのだが、現実ではなかった。その後ひとしきり彼はキャストを繰り返したのだがライズを物にすることはできなかった。ガガンボやコカゲロウなども多少流れているようだが、それより護岸際でライズしている魚は、かなり緩やかな流れにいるためドラグがかかりやすく釣づらく、手前に入るのはサイズが小さいため、出てもフッキングしにくいのが現状のようだ。流れのほかの場所でもライズは多数見られ、さらにいろいろ攻め立てられているのか釣りづらい一面はあるものの楽しい1日を過ごせた。

 栃木県田川
◇2011/3/7(月) ◇雪後雨 ◇1℃ 
◇ヤマメ  ◇総数3尾 ◇19cm

 私にとっての2011年解禁!!最近 田川開始というパターンが最近の私の解禁となっているようだ。まあこれも最初に『魚を見る』ことによって、自分自身安心させるといった意味が大きい。特に3月初旬には釣れないことも多く、鼻水垂らしながら気合を入れてもがっかりすることも・・・。

 今日は条件的には雪ただし無風 これがいいのか悪いのか良くわからないが、田川では13:30頃ライズがあった。コカゲロウも流れていたが、それを元気に捕食するシーンは見られなかった。フライははじめユスリカを意識して#24程度のフライのアイを天に向けて探しても見たが、いっこうにティペットが通らないので#18のクリップルガガンボをつけた。やたら水面が白く反射しているので黒いインジケータだと都合がいいのだが、都合分だけフライの用意はなかったのでピンクのインジケータで我慢した(というかほとんどがピンクのインジケータ)。それでもライズの場所の水流が巻く辺りで、フライは「バシャ」と消し込んだ。さっき今年の最初の一尾と思っていた魚をばらして がっかりしていた直後なのでうれしい限り。奥まった場所にフライが刺さっていたので、ちょっと親指と人差し指をヤマメの口の中に入れたら、やたら歯が生えそろっていたので、「爪上皮」から血がにじんだ。それでもここの魚は、好き嫌いがなく大きなフライでも反応は良い「いい子 いい子」。ただライズが消えれば、さすが3月初旬 まったく反応は消え去った。

 場所を換え、プール状の場所でのアプローチとなったが、この護岸の下からのキャスティングと枯れ草のコンビネーションは最強で、なかなかフライを水面に落とさせてくれない。今年は草を焼くこともなかったようだ。15:00頃ライズは激しい限りで、そこら中に見えるが、かかってもネットに納まる魚は1尾もいなかった。16:30頃にはかなり冷え込んできたため帰ることとした。

 毎年 あまり進歩のない釣行を続けています。
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