CATCH&RELEASE
これまで行ったことのあるキャッチ&リリースの河川のご紹介

 FISHING AREA
これまで行ったことのある管理釣り場のご紹介

 INFOMATION 
ライブカメラや川の水位、放射能や漁協のリアルな活動などの情報を!

 栃木県箒川C&R
◇2012/9/29(土) ◇曇時々晴 ◇25℃ 
◇虹鱒 ◇総数4尾(40cmオーバー) ◇50cm


 明日30日(日)は台風17号が関東上陸・縦断とか言われているため、栃木県のほとんどの河川の禁漁の中、今日は混んでいるのか、ほぼ10名程のフライ・ルアーマン。ほとんどが平日釣行の自分にとっては多い方とは思うが、人気の管理釣り場と思えば空いているとも考えられるような微妙な人数だ。

 今回も多少早くの到着のためセブンイレブンでのチケット購入だが、ドリンク券はついていなかった(前回はキャンペーン期間中でもあったのか?)水量は平水、水は透明と歩行重視の河川状態で、時折#20以下の白いメイフライやユスリカなどがハッチしているような気がする。あまりハッチしてる虫の色やサイズは#4〜8のウェットフライを流している私には関係なのだが、それでも魚が上を向く時、捕食のスイッチがONになる瞬間には少なからず影響を感じている。周りを見ていると14:30〜16:30あたりにドライフライへのヒットがあるように感じる。特に夕マズメとかはダメなので16:00位に「これからもっとすごいことが起こるかも?」と思って粘っても無駄足かもしれない。

 大型の虹鱒を効率よくキャッチするにはというようなあまり自分自身のスタイルを前面に出すことを控えるならば、おそらく#6位のロッドに多少重めのマラブーとインジケータというスタイルで、川底に深く刻まれた石の切れ間にトレースすることが最も釣れるんではないかと思う。

 自分自身の釣りはいつものように#6のキールフックの黒いスリーマー。バーブレスで、ネットも持参していないので水面で写真を撮っているうちに外れることでオートリリースが多い。また20cm前後の魚はほとんど針がかりしないのだが、全くヒットした後重みが伝わらないのとその後自ら泳ぐほどの体力がないのとで引き味を味わうことはできない。やはり40cm前後の虹鱒はあの「ゴンッ」といった当たりの後の水面での「バシャ・バシャ・バシャ」。「バシャ・バシャ」に合わせてロッド全体を左右に揺さぶるトルク。厳つい顔を水面に出しては、また泳ぎ逃げようとするパワー。手のひらに体高と重みを感じ、被写体としての美しさを感じリリースをした時の至福感。やめられません。

 栃木県箒川C&R
◇2012/9/19(水) ◇曇時々雨 ◇25℃ 
◇虹鱒 ◇総数9尾(40cmオーバー) ◇50cm
 
 今日で栃木県のほとんどの河川では禁漁となる。となると1月までやってる箒川や9月30日までの日光湯川や茨城・福島の渓流はその対象外としていたのだが、連日の雷雨の影響から結構な濁りで釣りにならない。まあそういう訳で那須塩原に向かうこととなる。天気予報では関東南部の雷や豪雨による影響を大きく放送していた。話はそれるがNHKのデータ放送で河川の水位が見られるようになっていた。こりゃ便利だが、茨城県しか見られない。

 そんなこんなで到着は遅れ11:00となった。水位は上昇し白濁した流れで、50〜60cm程度しか底が見えない。10フィート#4のスイッチロッドにスティールヘッドでも狙うかのようなどでかいフライをくくりつけて流すのだが、あたりが小さい。それもそのはずたまに釣れてくるのは「スーパー虹鱒」(※スーパーで売っているようなサイズの虹鱒)で、そう言えば看板に「9/15放流」とか書いてあったのでそれが大量にいるのかもしれない。#4とはいえかなりの抵抗の中、水中を流れるフライに20cm程度のニジマスがフックアップしてもほとんど気づかない程度。悲しい気持ちになってきた。

 280グレーン30ftのフローティングのヘッドにシンキングリーダー的なものを1.5mほど足したものを使用し、#6のキールフックの黒いスリーマーをリードフライにして15:30より再開。いきなり「ガツンときたー!これこれこの感じ箒川のニジマス釣りは・・・」とロッドを立て、リールでラインを巻きとりながらそう感じた。流れとほぼ平行に溝を作り出している岩盤にゆっくりとフライを流し込んでいく。午前中と何が変わったのか全くわからないが、でかい奴らが動き出した。4尾ほど釣り上た後、1.75号のフロロのティペットにフライを結び直した。もう一度戻って一歩流心よりにポジションを取って、フライを流した。40cmオーバーのヒレピンはグイグイラインを底に向けて引き込むように走る。スペイキャスティングでウェットやストリーマーを沈めて、「ガツン」と当たりが出て、「グイグイ」と引く40cmオーバーのニジマスとのやり取り ここへ来て病みつきになりそう。

 茨城県大北川
◇2012/9/6(木) ◇曇時々雨 ◇22℃ 
◇ヤマメ ◇総数9尾 ◇30cm

 茨城県北部の渓流は、セシウム検出のため花園川が2012年度解禁しないこともあり、また常磐道が災害復興の為の道路工事をいたるところで実施していて渋滞があるため、今年初めての釣行となった。今回の大北川だが、いつもの最上流部へは土砂崩れのため道路が通行止めとなっており、民家のある下流部を18、9年ぶりに釣り上がってみた。やはりこの石の色形、コケの付き具合、水の色、木々の種類が織り成すこの渓は茨城の渓であり、地元の渓であった。

 ゆるい流れでは10cm程のヤマメの稚魚たちが、「すー」っと浮かんでフライにかぶりつく。背では20cm程のヤマメがうまいことフライを流すと釣れた。深そうな淵では 2つの流れが重なるその下から、フライを睨みながら浮上したヤマメの一部始終を見ていた。7フィートのロッドに3番ライン、短めのティペットに#14パラシュート(何故かここではテレルトリアルが今一)で軽快に釣り上がれる。川に道路が近づくその斜面にはゴミが目立つ。

 川の向こうが開けて、人家が見え始めた。昔ここで一緒になったおじいちゃんと話をしたことが何故か思い出された。リーダーとティペットがちょっと絡み合ってもうやめようかなとも思ったが、対岸のゆるくなった流れを最後の一投。底の砂がよく見える上を50cmほど流れた時パラシュートは吸い込まれた。一気に下流に引き込んでいくヤマメは、かなり型のいいことが容易に分かった。目の前の石に突っ立ている木の枝に引っかかりでもしない限り、取り込めそうだ。意外とひ弱な尺ヤマメが小さなネットに収まった。それは最近の成魚放流ではあるが、渓のプレゼントの一つととして単純に喜ぶべきものであり、そのほうが絶対に楽しいのだ。

 栃木県鬼怒川上流(川俣地区)
2012/8/29(水) ◇晴れ時々曇 ◇27℃ 
◇イワナ、ヤマメ ◇総数4尾 ◇21cm

 意気揚々とシェラフやら、温泉用具やら、叙情的に言うならば 「希望も一緒に」詰め込んで、車を走らせた。特に尺イワナを求めて・・・190km先のまだ見ぬ渓に想いを寄せていた。だが、思っていたほどの結果が出なかったので、1尾のイワナとの出会いを語ることなく渓の情景や雰囲気、アクセスの仕方や車中泊の場所など記録しておきたい。
 アクセスとしては、最短であれば日光宇都宮道路の日光ICから霧降高原道路で黒部ダムの前に出てという方法もあるが、今回は無難に北関東自動車道より東北自動車道、、日光宇都宮道路の今市ICから川治温泉に向かい県道23号を鬼怒川伝いに登っていく、途中 黒部ダム、川俣ダムを経て川俣温泉地区に入る。男鹿川C&Rから西に25,6kmなのだが、山道なので当たり前のようにくねくね、さらに途中「ゆずりあい」を命名された相互通行が不可能な場所が結構有りその場所でのスピードは30km程度となる。車はそれ程行き交う場所ではないが、工事用の土砂を積んだダンプが時折 道を塞ぐ。

 今回川俣一柳閣とこまゆみの里のホテルの間辺りを釣り上がったと思うが、道路沿いに駐車スペースのように空き地があり、そこから川へ(・・・というよりは谷へ)急斜面を降りていく。最初に降りた場所は木にトラロープが巻かれ、それを片手に降りた。私の体力ではこれを逆に登ることは不可能に思える急斜面。入退渓地点は事前にある程度知っておいたほうが、後々苦労しないようだ。川は男鹿川の三依地区と同じように、広い川原に淵、背、岩盤、落ち込みが小規模で現れる。水生昆虫のハッチでもあれば、ライズの起こりそうな場所がそこらかしこにある。唯一ライズしていたヤマメのストマックには#20位の羽アリが捕食されていた(杉の実もでていきたが・・・)

 トイレがあり、車中泊のできそうな場所としては、女夫淵温泉の前の駐車場が良さそうだ。またここまでは公共のバスも通っているようだ。また間欠泉を見るための新設された感じの建造物の前(道路を挟んだ前)、川俣橋の脇や上人一休の湯という温泉のとなりにも公衆トイレはあるようだ。ところで上人一休の湯(http://yunishikawa-kawamata-okukinu.jp/72.html)はこじんまりとしていて、入ると体中がヌルっとした感じになり露天も最高。近くでは落ちた木の実を可愛げな素振りのリスが食べていた。今度はもう少し下流域の上栗山や支流の土呂部川等をターゲットとしてみようかぁ。

 栃木県日光湯川
◇2012/8/25(土) ◇晴れ15:00雨16:00本降り ◇20℃ 
◇ブルック ◇総数7尾 ◇25cm

 こんなに過ごしやすい気温にもかかわらず、やはり真夏での水生昆虫のハッチ、陸生昆虫の流下が少ないためだろうか、今回の湯川釣行においても「こんな場所で、こんなサイズが・・・」といった自分が作り出したドラマ、小さな伝説が起こらなかった。気温は20°、関東では残暑が厳しく、21:00家に着いいた時でも29°であったのだから快適なのに・・・。

 今回も早起きにより、赤沼茶屋での釣券購入は7:00をちょっと過ぎた頃。湯滝の駐車場ではもうすでに足早に木道に向かわれる方や車の後ろでリールをセッティングしたり、「こちらへは今年何度目ですか?」などの会話があったりと、湯川独特の釣行スタートの雰囲気である。

 湯川でいつも使っている茶色の7'8"#3のグラスロッドを右手に下っていく。状況はかなりの渇水で、湯川にあるまじくというべきか澄んでいる。小滝付近では10cm程度のブルックやホンマスが釣れては来るが、どう見てもドライフライに釣れてきそうな雰囲気がない。12フィートのティペットだけ残し、#12ウェットフライで深場を中心に釣り下った。そうすると状況は一変し、あたりも数多く取れるようになり20cm程のブルックも釣れ始めた。その状況を整理すると、渇水状態で水生昆虫等のハッチがない中、深場の底に魚は定位している。幾分活性の高い魚は水中を流れるウェットフライに反応する。ということなので、夕方まで車で昼寝ということにした。

 リアのハッチと両側のドアを開けた状態では寒く、そのまま寝ていたら風邪をひきそうだ。15:00頃気がつくと雨粒が落ちてきていた。そう言えば14:00頃もくもくと空高いところで青空とくっきり2分していた入道雲の下側にねずみ色の薄っぺらな雲が入り込んできた。今は一面ねずみ色の雨雲に覆われ雨粒を落としている。「早朝からの釣行、昼の休憩、午後の釣行、そして雨」ほとんどのフライフィッシャーマンの車は消えていた。気にせず木道を降りていくと豪雨に見舞われ30分ほど完全に釣りができない状態となった。それでも夕方のヒゲナガのハッチを夢見て・・・。

 栃木県箒川C&R
2012/8/2(木) ◇晴れ ◇31℃ 
◇虹鱒 ◇総数16尾 ◇50cm

 まずは意味不明な画像の解説から・・・左の紙は初めてセブンイレブン(コンビニ)でのチケットとして発行した釣券で、非常に便利な上、簡単。塩原の道の駅の手前にある「セブンイレブン那須関谷転」で購入したが、FAXのような機械からアプローチは始まる。TOP画面には3項目ほど選択ボタンがあり、その中の「レジャー・チケット」を押したあと商品番号を10キーで「0231610」通すと、塩原漁業協同組合のフライ&ルアーエリアのC&R遊魚券の画面になり、大人と子供の枚数を指定でき発行となる。発行といっても「チケット発券サービス払込票」が出てくるだけで、それをレジに持っていくと釣券が購入できる仕組みだ。特筆すべき点はセブンイレブンで使えるドリンク500ml無料チケットが付いてきた事だ。ドリンクは指定されたものだが1本120円としても、釣券は1500円-120円=1380円と割安となった。

 中央の薄緑色の水中写真だが、中央のちょっと左に魚影があり、その他にも岩盤の起伏の下の方やくぼみに、大型の虹鱒が各所に定位していて、中型はそのへんを中心に移動したりしている。岩盤のうねりと深さとそこを埋めている砂利の形状が把握できれば、面白い釣りができそうだ。

 今日は本当に久しぶりに、早起きをした。理由は盛夏の日中に釣りにならないことと これまでのほとんどは茨城県の花園川に行っていたものが2012年禁漁になってしまったことだ。さらに箒川では10フィート#4のスイッチロッドによるウェットの釣りにハマっていて、あの「ガツン」くるアタリとラインを引き込んでいく大型の虹鱒の走りが最高に楽しい。ドロッパーの上にデカ目のガン玉をつければフライはみるみる底に沈んでいき、深場の虹鱒も、キャスティングのストレスなしに釣れる。

 魚を多くストックする淵からなだらかに浅くなるフラットが続き、その先は傾斜がきつくなるだんだんの背になっていく。そのフラットの最後の付近にライズがある。2度目のライズも見えた。手前から順に流していくも、最後のそのライズ付近まで当たりはなかった。その付近にフライは流れたであろうと思ったが、反応はない。そこら一帯は木々の高さ故か 朝日が届かず意外と暗い。フライを流しきった後、お決まりのリトリーブ。スチールヘッダーの使用するイントゥルーダーの影響を受けたような気になっているちょっと派手なフライは、箒川の虹鱒の目にはどう映ったのか。その瞬間、「ガツン」ときた。左右に大きく振れるロッドティップが大型であることはすぐわかった。比較的浅いためジャバジャバ水面が荒れている。「この時を体験する為フライフィッシングをやっているんだ」と思った。

 栃木県日光湯川
2012/7/28(土) ◇曇り時々雨 ◇24℃ 
◇ブルック ◇総数10尾 ◇30cm


 
巷では「群馬県館林市で38度4分、茨城県大子町で38度3分最高気温を記録し、熱中症とみられる症状のため、群馬県や長野県などで計5人が死亡、全国で1500人以上が救急搬送」というニュースの中、中善寺湖畔では最高気温が26度ということなので、限定的に見た釣り環境は肉体的にも、魚たちにも素晴らしいのではないか。日光湯川への釣行は今年初めてで、やはりブルックの横顔を画像に収めることもこの「釣行記」には必要不可欠のような気もする。ちなみに今年のバッジは深緑ベースにオレンジ色のブルックだ(のような気もする)。

 水量は非常に多く(どれが平水かわかりづらいが)、濁りもそれなりに入っている。外界に比べこれ程の好条件にも関わらず、昼間のブルックはなかなか住処から顔を見せず10〜12時はノーフィッシュ。長めの休憩で14時に小滝から再スタート。小滝付近は自分にとっては救世主的存在で、いかなる条件下でも何尾かの反応が得られるし、反応が得られるが故に時間をとって攻め続けられる。また長くその場にいることで近くのライズなんかにも遭遇し次の魚にもトライすることが可能になる。今日も同じで#14フライングアントで小さいながらブルックをネットに収めた。

 それでもまだ反応はイマイチで流れを下りながらポイントを攻めるも、まとわりつくアブが気になるだけ。「ブルックの溢れ出す背」と命名した流れの上流部の倒木の折れ重なるところへ達していた。「ブルックの溢れ出す背」は今日もその数時間後夕方ヒゲナガが暗い背を飛び回る時に、ほんの2mほどの背を流しては釣れ、リリースしては釣れ5尾のブルックをフックから外した。その上流部は倒木が流れを遮り、枝と枝の間の隙間の流れにはブルックが浮いていることが多く、そこには20cm程のブルックが確認できた。・・・提灯釣りがフライフィッシングのカテゴリーにあるのなら lantern fishing(casting)???あるわけないか・・・。そのブルックに#14アントフライを数回流すも完全無視。フライが奥の流れに引き込まれそうになると、大きな水しぶきが上がり、まったく違うブルックが釣れ上がった。それは尺ブルックで5Xのティペットで抜き上げた。

 その後は上空を雲が多い、大粒の雨が水面に落ちることもあり、全体が暗くなりつつあると同時にヒゲナガがあちこちで飛び始めた。水面に横たわる直径1m程の倒木の下に定位するブルックが、#8エルクヘアカディスを一旦沈め浮き上がった瞬間に猛アッタク。

 栃木県荒川
2012/7/5(木) ◇曇り ◇29℃ 
◇ヤマメ ◇総数3尾 ◇31cm

 自分の釣行パターンはほとんど同じで、春だろうが、夏だろうが朝は8:00頃に出発。距離により到着時間は異なり、この荒川は1時間半。以前は上河内スマートまでひたすら高速を走っていたが、北関東自動車道の上三川からでもさほど時間の差がないため、最近はそのルートで鬼怒川、荒川方面に向かっている。

 途中上平橋から鬼怒川を見ると、濁りも取れ、水量も随分下がったように見える。そうなると荒川も元に戻ったのではなかと勝手な想像をした。現地は予想通り平水状態だが、雲が薄いため時折夏の日差しが通り抜けてくる。こんな開けた川はそもそも夏の日中に、釣果を期待するほうが楽観的するぎるともいえるのだが・・・。

 ゆるい流れの底石には茶色のヌルが繁殖している。丁寧にドライフライを流した。こういう日は数少ないチャンスを期待して、遠目からちょっと水深がありそうな場所は何度も流した。1尾目は25,6cmの綺麗なヤマメで、直径30cm程の頭の出かけた一の前で出た。#12クリップルダンを絶妙なタイミングで食ってくれた。それからは10cm程のヤマメが何尾か釣れ、ウグイも負けずにフライを吸い込んだ。

 午後は12:30から同じ流れを釣り上がることとしたが、午前中までいたフライマン、ルアーマンは姿を消していた。さっき大量のヒメアリを踏んづけたらしく、ウェーディングシューズに見えるだけでも6尾ほど上に這い上がろうとしている。そのまま川に深く靴を浸した。30分ほど釣り上がったところで、22,3cm程の若いヤマメをネットに収めた後、早春のライズの釣りを楽しんだ場所に来た。流れがゆっくりとしていて、今時分はとてもライズなしではフライを流し続けることは難しい場所だ。精神修行というべきか、神のご沙汰があったのかは自分でもよくわからないが、ゆっくりとした流れに、大きめの底石が点在する上を何の疑いもなく、フライを流していた。すると#14ハエフライ(シルエットがハエのよう)にヤマメがバイト!出ると思ってないので、大きくのけぞってラインのたるみを取り、フッキング。成魚放流のようなコンディションではあるものの、尺の風格満点。「やっぱ やめられないね」

 15:00頃には黒い雲が辺りを覆い、雷鳴が近づいてきた。

 栃木県荒川
◇2012/6/30(土) ◇晴れ時々曇り ◇29℃ 
◇ヤマメ ◇総数2尾 ◇23cm
 梅雨の晴れ間 ここ1週間雨粒は落ちていない。それなのにここ鬼怒川、荒川は濁りが取れないでいる。C&Rはあまりの晴天のため、最初から水の色も水の量も確かめなかった。そのまま東荒川を進み流れを見ると白濁化し、透明度はかなり低い。それでも30cm下はうっすら見えるのでとりあえずフライを流してみる。ほとんど釣ったことがないエリアで、本来ここに魚がいるのかどうかも定かではない状態は、「釣れない」ことに対しての理由がわからないまま時が過ぎていく。濁りのせいなのか、夏の真昼間に、元々いないのか、腕が悪いのか・・・。

 西荒川に移動。日差しは強いが、盛夏の40度近くになるじりじりした照りではない。東ほど濁りはひどくなく「ささ濁り」と表現するべきか、それでも何も反応がないままロッドを前後に振り続けた。人がやっと一人細くなりながら渡れる吊り橋の下で、1尾目が釣れた。堰堤の上からダウンの釣りのため白泡のキワを流れていく#12クリップルダンが、ドラクが掛かりふと沈んだようにフライが消えた。すごく久しぶりに釣れたような感動的な出会いのようでもあった。膝をつきしげしげと眺めながら針を外した。眺めすぎたのかヤマメにしてはかなりゆっくりめに流れに帰っていった。その後もう一度同じ場所を、同じようにフライを流すともう1尾釣れた。時間はまだ13:00だけど今日は終わりにした。

 栃木県箒川C&R
◇2012/6/15(金) ◇曇り時々晴れ ◇21℃ 
◇虹鱒 ◇総数11尾 ◇49cm

 
10時に着く頃には、既にフライマン、ルアーマンが思い思いのフライ、ルアーを投げ込んでいた。随分水量が少ないようで、水の色も非常に澄んでいる。これまで毎回毎回雨の中、増水の中の釣りで、何故か自然に職業釣り師のように釣ることだけに集中してきてしまった。こうして見上げる対岸の山の木々や流れる川の色がこんなに新鮮であることを久しぶりに感じた。

 深みではヤマメらしき気難しそうなライズが繰り広げられている。その奥底には40〜50cmほどの虹鱒の魚影を確認できる。背の虹鱒をドライフライかウェットフライでと思っていたが、その場所は二人のフライマンが釣りをしている為、岩の上からビーズヘッドのニンフを流してみた。結構なサイズの虹鱒もビーズヘッドをくわえ込んだが、ここで最も敬遠することは魚の写真が撮りづらいという点と、岩の上からインジケータをつけたラインを流す姿がかっこよくないことに尽きる。いつもここでは専用ロッドのように4番8フィート6インチを使っているが、5番だとドライの場合にちょっと投げづらく、3番だと魚のサイズに負けそうで今のところ最適だと思っている。今日は日中ほとんど虹鱒は上を向くことがなかった為、10フィート4番のスイッチロッドの方がよかったかもしれない。

 ドロッパーに#12の白いウィング、リードにピーコックのソフトハックルで背を下った。何度も繰り返し攻められてきた流れではあるが、木陰の落ち込みにドロッパーが落ちると、その先のソフトハックルに40cmを超える虹鱒がもんどりうった。再生しきったヒレで水を大きく掻き、渓流に似つかわしくない大きな魚体が左右に振れる。使う気のなかったインスタネットをとりあえず広げてみた。

 建設中の橋の下の深みにも大きな虹鱒の魚影は確認できる。やはりそれはドライフライで何とかなるような定位置ではなかった。ビーズヘッドニンフにインジケータ、本との深場にはダブルニンフっていうのも試してみた。何尾か釣り上げることはできるもののどうしても馴染めないものがあり、飽きるのも早い。やはりここはウェットフライで、丁度50cm程に浅くなっていく場所を流していく。魚影を確認したわけでもないが、ただその流す面積があまりなく、機械的に1投ごとに一歩下って言ったらすぐそこが終わってしまうので丁寧に流していた。すると反応がすこぶる良く面白いほどに虹鱒が釣れた。ただラインスラックが要のドライフライの釣りに慣れてしまっていることとベストのポケットには一番大層なティペットが5Xしかないことが問題だった。ましてや40cmを超える魚体から「ガツン」ときた当りに竿を大きく合わせてしまう事で、ラインブレクが発生してしまった。

 栃木県荒川
2012/6/9(土) ◇雨 ◇19℃
◇ヤマメ ◇総数5尾 ◇22cm

 関東甲信越の梅雨入りが発表された。晴れている日に梅雨入りということはないので、今日は雨というのは当然。土曜日というのに行楽地へ向かう車も少なく高速道路はゆとりある通行が実現されているようだ。先日フロントガラスに塗りたくったガラコの撥水効果が抜群で、高速道路はワイパー要らずで楽チン走行だ。

 この雨の中、2台の車が荒川の河川に沿って駐車している。着くやいなや水量と濁りを確かめるため高台から川を見下ろすと幾分濁っているものの水量はそれほどでもない。C&R最下流部から入るとすぐさま餌釣り師が、自分の目の前からC&Rではない堰堤の下に釣り針を投げ入れた。3投目を対岸の葦ギリギリを流してみるも、#12パラシュートフライをティペットに結んでいることが既に今日の釣りを楽観視している。その後悔い改めフライサイズを小さくし、ティペットをより細くした。しかし全くと言っていいほど反応はなく、ウグイすらたまにフライをつつく程度だ。1尾だけ大きな石の前で鼻を水面に持ち上げ、何かを吸い込むようにゆっくりとライズするヤマメを発見できたが、自分のフライを流すと消えた。

 降りしきる雨、止むことを期待していない雨はそれほど気にならない。遅い昼食後14:00過ぎに車を出た。準備をしているちょっとの間でも、帽子のつばについた雨の雫がフライを結ぶ手の中に落ちる。しばらく何も反応がないまま、釣り上がっていると放流車両が堰堤堰堤に結構な数のヤマメを放流している。C&Rでさえもこの定期的な放流なくしては、魚の維持が難しいのか。それは心無いものの持ち帰りに起因するのかよくわからないがC&Rの現実は目の前にあった。

 やっと堰堤下でヤマメがヒット。しかしアブラヒレの付近に大きな傷。さっきから飛び回っている鷺の仕業か。魚の維持ができない要因がまた一つ浮かび上がった。何か虫が飛んでいるような気がする。やっと捕食行動のスイッチが入ったのだろうか、その堰堤の上の平瀬でも、ヤマメを何尾かキャッチ。ウグイも流れの極端にゆるい場所では連続ヒット。やはりウグイも出ないときはヤマメも出ないようだ。明らかにさっきより水量が大幅に増えている。重い流れをかなり歩き、体中に雨を蓄え疲れたため、荒川からはい上がることとした。

 栃木県男鹿川三依C&R
◇2012/6/7(木) ◇曇り時々晴れ ◇19℃ 
◇ヤマメ ◇総数1尾 ◇26cm

 いつものように既に石岡のスマートICから高速に乗っているのにも関わらず、目指す場所がいまだ決まらない。それでも途中脳裏に映ったのは、過去の「男鹿川三依地区」の気持ちを清々しくさせる渓。去年は同じ頃出没したが、厳しい状況で流木拾いで暇つぶしをした覚えがある。「今年はそんなことはない」と思うのは、誰しもどんな場面でも必然で、今日の釣果すら高速の車の中では保証されていた。

 現実はそんな甘くない。すれっからしのヤマメたちは深みの流れの筋に陣取って、サイズも流れ方も絶対真似のできない本当の虫だけにライズを繰り返す。本物の蛾さえも水面でパタパタやっているのにも関わらず、無視。それでも水深の浅い背や水面のラフな流れに出てくれているのなら多少勝負になるだろうが・・・。

 釣れた魚はウェイト有りのアント#16を沈めて針がかりしたもの。針がかりといっても尻尾にだが・・・。到着した10:00頃には、多少水生昆虫が流れていたのか、3尾のヤマメをかけたが、取り込みまではいかなかった。ともかく警戒しきっている彼女たちは針がかりが浅く、バレる可能性が非常に高い。この季節朝一か夕マズメしか活性は上がらないのかもしれない。

 福島県阿賀川(大川)C&R
◇2012/6/2(土) ◇晴れのち曇り ◇20℃ 
◇ヤマメ、虹鱒 ◇総数8尾 ◇45cm

 天気は一日中曇りのような、そんな予報だったと思ったのだが、久しぶりの遠出、福島県南会津に着くやいなや快晴の晴れ模様であった。それはずっと16:00頃まで続いていた。西那須野のインターチェンジを降りて約50kmの行程で、あまりのくねくね道でなし、塩原の温泉街の外側を抜ける道も以前から比べると実に快適で距離の割に運転のストレスも少ない。

 河川の状態だが、釣りやすさや入渓のしやすさからすればいいのだが、背が少なく、木陰も少ないためマッチザハッチのように水生昆虫のハッチに誘われて、深場やフラットに現れる時期はいいのかもしれないが、今のような初夏の時期には非常に釣るのが難しい。さらに深場が適当にあるためニンフなどを併用すればいいのだが、ドライフライの釣り上がりには不向きだろう。釣券はHPに記されているように定期的に回ってくる監視員の方から購入するのが簡単だし、いろいろな情報をお聞きするのも楽しい。特に過去に釣り上がられた大物の話は、その条件も釣り方も場所も技量も特定できない曖昧な状態でありながら、釣り欲を大いに掻き立てる。

 時間も10時を回っていた為、多少日陰になっているフラットを最初攻めてみた。ライズもなくフライだけがゆっくりと流れに漂っている場所では、根気がもたない。そこから上に上がっていき、ヤマメにはうってつけのある程度水深のある背に#12クリップルを流してみる。自分の見立てと魚たちの好みは違うようで、全く反応がない。対岸ギリギリは流れも早く 付き場所としてはあまり期待は持てないが、水面近くを飛び交う水生昆虫と日陰を作り出している木々の揺らぎに誘われ、フライを流してみる。最初岸よりずいぶん手前にフライは落ち、波立つ瀬頭にフライは上下しながら下流に流されていた。すると魚が反応した。その後の繰り返しのキャストもむなしくその奥の岸ギリギリを狙うこととなる。1mほど流しちょぼちょぼの草の前でフライが消えた。初大川ヤマメは24・5cmほどだが、取り込みティペットがガイドを通るときにもキリキリと元気な引き込みを見せた。その付近でヤマメを4尾釣り、初めに流してみた背でも20cmほどの虹鱒らしき魚も釣れた。

 午後4時頃、両サイドのドアを開けて映画を見ていた自分に声をかけてくれた方がいた。半年前ぐらいか、旅番組で夢枕獏さんが南会津のローカル電車で旅をしながら途中下車をして最後大川でフライフィッシングをしている場面があった。フライフィッシングがTVに登場するのは稀であるし、夢枕獏さんが釣りを止め旅に戻るのが心惜しい表情が鮮明に焼き付いた。「その場所がこの前」ということと「同行の若手のフライフィシャーマンが彼の息子さんだ」ということで話は盛り上がった。もちろん彼はフライフィッシングをしにここへ来たため準備をし、川へ降り立った。ただウェーダーも履いていないし、ベストも着ていない。淵の上の岩に立ち、インジケータとオクトパスボムを流す手練で、数尾のでかい虹鱒を引きずり回していた。

 栃木県荒川
2012/5/15(火) ◇雨 ◇17℃ 
◇ヤマメ ◇総数8尾 ◇22cm


 今日は朝から雨、さらに一日中雨ということで、爽快な春の日差しの下での釣りとは縁遠い釣りになることは明らかな事だった。荒川までの行程で、熱せられたアスファルトをうねうねと横切る栗毛虫の登場はないようだ。一時期の大増水からはかなり落ち着きを見せているものの、それでも水は多い。小雨になってフードをのけると土砂降りの雨、そんな繰り返しの中で釣り上がる。いぶし銀の空がそのまま川に映り込み、フライはかなり見ずらい状況。いつもの場所でいつものように起きるライズはいつものようにハッチは確認できない。そいつらはフライこそある程度の許容はあるものの、流れ方には断じて許さない信念があるかのように「小さなドラグ」にも駄々をこねる。さらに一度フライに出かけたものなら、一切その次の反応はない。

 車を停めて、すぐ降りたところの大きな石の右脇のヨレでライズは起こる。いや起こっていると思う。もう3度目だ。そこを通り過ぎるとき左後ろにライズが視界に入る。そこに戻ってその場所を何度も流すが反応がないため見間違いと思っていた。今回は目の前で毛虫のようなものを食いに水面に上がってきた。つかさず付いていた#14パラシュートフライを流すと、出るもフッキングせず。「やっぱりこれまでもライズだったんだ」と幻でないことは証明できたが、そこの住民に会うことはまだ先のようだ。

 栃木県荒川→沢
◇2012/5/6(日) ◇曇り一時雷を伴う雨 ◇22℃→15℃ 
◇ヤマメ ◇総数20尾 ◇21cm

 荒川へ行くも何と「お得な増量セール」で葦をなぎ倒し、流れる水量は半端ではなかった。もちろんこれでもここ数日からは落ち着いたのであろうが・・・。フライマン・ルアーマンがGW最後の釣りということで、川沿いに車を停め出来る限りの釣りを展開しているようだ。それでも田植えの農作業の車両の方が幾分多いようで、この状況を見て帰った方も多数いるのではないかと思う。一応ダブルニンフでインジケータを水面に這わせたが、何の反応もなく 1時間程で見切りをつけた。

 こんな日は「増水でやっと流れが並み」という河川を選択するしかなかった。そんな場所も結構あるので久しぶりに行ってみた。着くやいなや 天は世間を闇夜にするかのように雲を張り巡らし、雷鳴が轟き、土砂降りの雨と突風が辺りを包み込んだ。それでも呑気に車で映画を見ながら、新商品のカップ焼きそばを食らっていた。1時間程で雨は止んだので、思い通りの水量の川の中を7フィート10インチ#3ロッドを振り振り進んだ。ただ底石がやたら黒いので、歩く先の判断がつきにくく非常に歩きづらい。風がやたら冷たいと感じていたら、外気温は15℃とさっきから5℃以上も気温が低下した。それでも15cm程のヤマメが湧き出すように釣れ続け、それはそれで楽しめた。堰堤下では20cm以上のヤマメも何尾かフライを喰わえ込んだ。ストマックには羽の縮れた#14程度のメイフライが押し込まれたいた。

 栃木県鬼怒川→荒川→鬼怒川
◇2012/4/26(木) ◇曇り時々雨 ◇19℃ 
◇ヤマメ ◇総数7尾 ◇20cm


 9:30頃まずは鬼怒川の様子を見ると、既にフライマンがライズを確認しているのか、じっとたたずんでいる。他の場所を見てみるも、状況は思わしくなく、既に降っていた雨により水量も多くなりつつある。1時間ほどで荒川に向かった。朝から17度ほどあり、どちらかというと暖かい雨というべきか、それでも水面から冷気を貰った風は意外と冷たい。

 荒川に着くと早速、ライズもないので釣り上がってみた。何の反応もなく低い段々を3つも超えてしまったので、引き返した。12日はオオクマらしき大型メイフライにより、湧きだしてくるようなヤマメのライズが印象的だった。同じ流れでこれほど違うものか、当然といえば当然だが簡単に納得もできない。

 11:45から昼食 そしてどんよりと曇って光の刺さない車内で短い眠りについた。

 13:00見渡すもハッチもなさそうなので、一応釣り上がって反応がなければまた鬼怒川へ移動しようと目論見もあった。雨は止んでいたようだが、さっきより水量は多くなっているようだ。電柱の上に留っていたトンビが両翼を広げて自分の前の水面を見下ろしていった。コンクリートの堰堤のキワからその上流側をひとまず狙ってみた。ハッチもないので#16茶色クリップルで流れに80°ほどの角度でフライを流し、「どんなもんなの?」と気を抜いているとヒット。ピンクのフライラインを フライが手前に寄ってきても手繰り寄せることをせずにいたため、無様な仰け反りフッキングの形となった。12日の魚より一回り小さいが、ヒレは綺麗なヤマメが、弛んだラインを流れと一緒に白泡の中を下っていった。その付近で2尾を追加、その先でも・・・。何を食っているのかわからないが、ダンを捕食しているようなフライへの出方ではないため、水中にボディが沈んでいることが重要のように思えた。かなり流れの弱い場所が、ポイントのようで、そんな場所をしつこく流していた。

 14:00頃になると、次第に水は濁り、木やゴミなどどんどん流れてきてピックアップしたフライには葉っぱやら小枝やらが引っ付いてくる。魚の反応もなくなったため、見えない足元を確かめながら岸を目指し納竿とした。

 栃木県鬼怒川
◇2012/4/19(木) ◇曇り ◇14℃ 
◇ヤマメ ◇総数1尾 ◇21cm

 前回同様まずは鬼怒川、前回同様ライズはない。「水生昆虫のハッチと魚のライズが今後必ずある」というのであれば、どんなにライズ待ちが有意義で、折れそうな心の拠り所になるのだが・・・。曇のため水面は鈍く銀色に光り、小カゲロウを模したフライはまず確認できない。それでもラインの長さと一定のキャスティングで風の強弱がなければ、なんとなくフライの位置が分かるようになってきた。

 11:00頃 1回こっきりのライズが、軽く水面を割ったようにも見えた。かなり手前で、#4ロッドの利点は全くと言っていいほど生かされなく逆に手こずるほどだ。それでも、さっき取り替えたばかりの#16ブラックのインジケータのパラシュートフライに、ヤマメが食いついた。鬼怒川水系に見れれる口先の尖ったサクラマス寄りのそのヤマメは、クイクイと抵抗しながら泳いではいたが 意外とあっさりマクロに設定したカメラの前に姿をさらけ出した。フライをはずそうとしたら ティペットが底の緑のヌルをそぎ取ったのかアイに絡まっていた。行儀よくカメラに写り込んだように見えたヤマメも 結構抵抗したのかもしれない。背後にある公園の桜は満開で今週末あたりで、花びらが散り始めるのであろう。

 栃木県荒川
◇2012/4/12(木) ◇晴れ ◇20℃ 
◇ヤマメ ◇総数17尾 ◇24cm


 そう言えば今年の過去の釣行は全て雨が降っていた。それが釣りに良かったのか悪かったのかはよくわからないが、釣るために要する労力は晴れの日と比較にならない程かかっていたと言えそうだ。前日鬼怒川でのライズを狙う釣りがすこぶるに気に入ったので、今日は9:45に同じ場所に立っていた。しかし待てど暮らせど 一向にライズはなく12:00まで、ポカポカ陽気 石の上にずっと座っていた。労力こそ使わないのかもしれないが、精神衛生上最悪の状態にあった。

 昼飯を食っていたら水生昆虫のハッチが起こることを信じたいが、15kmほど離れている「荒川」移動を止めるほどの確率は存在しなかった。C&Rへのフライマンは確認できるだけで5〜6名程度か。#4 8フィート4インチから#3にロッドを替えて、風が強いのでティペットもちょっと短めにした。堰堤下の流れだしから肩にかけて 今日の状態を確認するように確実に流した。意外に数投目で半応があり、勝手に大きく上流側に落ちるフライを調整しながらもう一度同じ流れに落とした。流れが集まり、石と石の間が明らかに空いている つまり絶好の隠れ場所にも見えるその上をフライが流れるとヤマメは出た。鬼怒川に仁王立ちしていた時から数えると3時間以上たち、手も足も出なかったそんな状態を引きずっているのかと思いきや、あっさり釣れた。その後はストマックから#12クリップル(ボディは茶色)を選択し流れに落とした。C&Rの効果なのか、放流量が多いのか、はたまた水生昆虫のハッチの時期に合致したのか とにかくそこらで激しいライズがあれば必ず釣れた。もちろん「私は成魚放流されました」というような魚体ではあるけれど、頭の片隅にあった崇高な理想はかなぐり捨てて、「釣れないより釣れたほうがいい」ということでガンガン釣った。「やっと巡り会えた春」そんな一日だった。

 栃木県鬼怒川 田川
◇2012/4/11(水) ◇曇りのち雨 ◇13℃ 
◇ヤマメ ◇総数8尾 ◇21cm


 先週の7日(土)より鬼怒川は佐貫堰堤より下流域が解禁となり、同時に田川、荒川、大谷川の一部も解禁となった。先日まで気温が高かったのだが一転今日は 雨と気温の低下に見舞われた感じだ。8日納車となった新D:5初の高速走行、2Lの為、加速性能はかなり劣る気もするが、新採用のストップ&ゴーなど燃費の面では非常に貢献している。

 田川は10:00頃到着、水生昆虫のハッチもなく、濁りの入った流れとドブ臭さが鼻に残る。コカゲロウクリップル#18でヤマメを3尾、流れの筋をウェットフライを流して1尾を追加した。トレッキングシューズのまま陸地からのキャスティング為、アプローチに制限があり、流れをまたぐとどうしてもうまくフライが流れない。

 鬼怒川は13:00 既にフライマンが5,6人は視界に入るような状態で、その内2人は、堤防を超え駐車場に向かっていた。おひとりに状況を尋ねると、ライズは結構あるらしく いいサイズも釣れているようだ。まん丸な小石の上を歩き、流れに近づく。水面は雨粒で、ライズとそれを見分けるのが難しい。こちらのキャスティングなどおかまいなしに、数羽のツバメが流れの上を「ビュンビュン」飛び回る。もちろん「ビュンビュン」と音がするわけでなく、むしろ全く無音だ。対岸にほど近い流れの筋で、時折ライズが確認できる。ゆっくりと近づきながら、手前のライズから効率よくキャストしようと水面を凝視するも、単発のため位置が記憶できない。多少長いキャストとフライサイズの小ささで、あまり確認できていないライズポイントに ほとんど見えないフライを流す。それでもほとんどドラッグのかからない状態の流れのため、1尾めが難なくキャッチ。時折コカゲロウのダンが水面を流れるも、あまり捕食されていない様子だ。フライが見づらいため、黒いポストの#14パラシュ-トを流すと、フライが合わないのか針がかりがせずバレてしまった。

 1時間ほど経つと、スプラッシュなライズが連発、自分の知識では理由がわからないのでとりあえずフライは変更せず#14クリップルを流してみる。条件悪化の中、釣りの努力を認めてくれているのかそのフライでも釣れた。ちょっと肌寒く、ボタボタ雨の雫が水面を覆うこと以外は、非常に楽しい時を過ごすことができた。16:00頃より再度流れを見渡すと、昼にライズのあった流れにほんの数回のライズも確認できた。

 栃木県箒川C&R
◇2012/4/3(火) ◇曇りのち雨 ◇11℃ 
◇虹鱒13尾ヤマメ1尾 ◇総数14尾 ◇42cm


 今週よりいろいろな河川で釣りが解禁となるようだ。今年のセシウム問題は「基準値」という点でどうも納得のいかないような気がする。

 まあそれはさて置き、午後は大荒れという天気予報にも関わらず箒川に車を走らせた。現在の車で釣りに行くのは最後になる予定で、我 三菱D:5も2年10ヶ月 8万2千kmトラブルなく走ってくれた。家を出る頃は薄日もさしていたのだが、今はねずみ色の厚い雲が山の間の隙間を埋め尽くしている。リアのドアを開け 釣り支度していると、ルアーマンが川から上がってきた。それ以来一日釣り人には会わなかった。

 全体を見渡すと平べったいその流れで 時折「パシッ」というようなライズが見える。近くまで降りてみると、ライズの間隔は長いものの、結構な場所でそれが確認できる。それでも、最初の一尾はライズする小型のレインボーの下に定位する大型を狙って#4ダブルハンドでのニンフフィッシング。ビーズヘッドのフライを漂わせながら、極太ヘッドの先が引き込まれた時、ヒットとなった。ちょっと水深があることが理由なのか 水中へ全てを引きずり込もうと必死にレインボーが欠けた尾びれを力強く振っている。コントロールが今一のスペイラインから#6のWFをちょん切った細身のラインに取り替えて、ドライやら、インジケータやらで結構楽しんだ。ドライでは#18イエローボディのクリップルや#20ミッジアダルト系を使用しながら釣り下り、回収中のウェットフライに猛然と追い食いをした俊敏なレインボーの一部始終も見ることができた。

 最後の最後に完全なるドライフライステージにたどり着いた。流れ込みの中心からフラットな流れに広がっていくその中央部分でライズ。下流側に回り込みまずはCDCカディス(なんの脈絡もないが・・・) 「ヒット」なんでもいいのかもしれない。30cm程ではあるがヒレのピンとした精悍な顔つきのレインボーが、透明度の高いこのエリアを走り回る。次のターゲットのライズ地点への向かうことは避けたいが、ジャンプありのドッシャンバッシャンでそんなのお構いなしとなってしまった。それでもC&Rのなせる技なのか、ライズが止むことはなく次の魚も思いのほか簡単に釣れ上がった。14:00頃から雨が降り始め、時折強さを増しキャップのツバから雨が滴り落ちてくる。 。

 栃木県旗川
◇2012/3/22(木) ◇曇り ◇11℃ 
◇ 総数0尾


  「釣りに行きたい」呪縛されたかのうように、釣り場を検索する。何故ならここ数年は鬼怒川エリアの田川、荒川への釣行で3月を過ごしてきたようだ。ある程度釣果が見込まれ、それなりに楽しませてくれるあの河川達は、今 放射能の影響を受け釣り人を拒み続けている。何故「旗川」かという問いかけには明確な理由はないが、選択としては結果が釣果ゼロなので間違っていたのかもしれない。ただ選択肢としては過去の自分自身の釣行で実績がある「渡良瀬川」「旗川」しかなかった。途中 餌釣りの方と話す機会があったが、やはり現在釣れそうな、釣行可能な河川をネットで検索し、この川に来たそうだ。

 旗川の雑貨屋さんに日釣券購入のため車を停めた。おじいさんがコタツの中で釣券に日付をマジックで書いている時に、店に出ていたおばあさんの分厚い皮のひんやりとした掌から飴を2つ貰った。「今日はポカポカ陽気」などという予報官の口車に乗った形で、薄着の自分がいたが、すこぶる気温は低くその上風は強い。全く反応がなく、ライズすら一度も見なかった為、釣り上がっては、場所を変え、上流下流足早に移動を繰り返した。メイフライのスピナー群は目撃したが、それらが水面に漂うことはなかった。山から降りてきた猿軍団が何もない畑からしきりに餌を探している。こちらを見ては素早く移動し、またこっちを見ている。あるものは電線を伝って、あるものは石の上を飛んで、十数頭いた猿達も自分の視界のギリギリまで遠ざかっていった。 。

 長野県千曲川・南相木川
◇2012/3/17(土)〜18日(日) ◇雨時々曇り(両日とも) ◇5℃ 
◇アマゴ、イワナ ◇総数8尾 ◇20cm


  鬼怒川がこんなことになり、あまり気づかなかったが、3月はここ数年同じようなサイクルで同じような場所を徘徊していたようだ。災難といえば、3/1偶然にも休みであったため、高速を飛ばして、盛況ぶりを肌で感じる「田川」あたりを見回すも、人影がない。前日の雪で幹線道路は雪はなかったが、周りは雪だらけ。こんなことで釣り人が解禁日に川に降り立たないことは絶対にないと思いつつも、密かに「川は独り占め」などという思いもどこかにあった。しかしひとつの看板がやっと自分の目に入ってきた。「セシウム・・・延期・・・」 遠視(ひとつお断りするが、老眼であることは否定しないが、生まれてからこの方 視力は両目とも1.5〜2.0意外になったことがない)の自分の目には遠くの看板の文字もある程度読めるので、ほぼ間違いはない。頭は真っ白になった。ウキウキして自宅から100km先のこの場所にいることの意味が全くなくなった。そしてそれは当分改善しないことのように思えた。

 今回そんな訳で、世の中では解禁日が2月で、フライフィッシングでは非常に有名な「千曲川」を今回の釣行の選択肢の一つとした。それは有名河川であることと実績が高いということもあるが、北関東自動車道が関越道までつながったため、非常に行きやすく距離も縮まった。これまでのように首都高環状線経由で中央線で行くと距離も多少遠いが、時間が読めない。特に日曜の帰宅時には疲れきった体にどんな渋滞の仕打ちが襲いかかるのか想像がつく。

 1日目は千曲川本流、有名ポイント「海の口」を目指した。冷たい雨がかなり強く降っていた。フラットには雨の落ちる跡ばかりが一面に、さらに冷たい風が吹き付ける11:30。次に「川上」そこでも状況はあまり変わらず、もちろん釣り人も一人もいない。有名ポイントは一通り確認した程度で終了。

 2日目、規模の多少小さな南相木川を目指した。それもなんの脈絡もないのだが、とりあえず全体を理解する上では、または話のタネ?に・・・。曇り空で気温は上がらないままだが、雨は降ってないないのが唯一救い。ここでは数人のフライマンも見受けられるが、役場付近のポイントで、あまり趣が深いとは言い難い。堰堤の下付近で小さな魚が溜まっているのか、右側の緩やかな流れには明らかにサイズの小さなものが盛んにライズしている。ちょうど11:30頃に何を捕食しているのか確認はできなかったが、#18程度のCDCダンでライズ付近を流してみる。魚が小さいのか、何度やってもフッキングには至らない。#20ミッジに変更するも、出方は変わらず結果もフッキングなしから、ぶら下がりのタイプにフライを変更。フライが合ったのか、魚の活性が上がったのか、やたら小さな魚でも釣れ出した。足元にはミノータイプのルアーが落ちていた。「こんなものに針掛かりするでかいやつもここにはいるのか」とあまりに小規模な釣り場に期待だけを抱かせる。しばらくすると左にもライズが出始め、時間差があり、水深も深いため大型の期待も持てる。同じフライでそのライズ付近を流すと、イワナが釣れた。右はアマゴ、左はイワナ 何匹釣れても同じ結果だった。

 毎年 あまり進歩のない釣行を続けています。
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