CATCH&RELEASE
これまで行ったことのあるキャッチ&リリースの河川のご紹介

 FISHING AREA
これまで行ったことのある管理釣り場のご紹介

 INFOMATION 
ライブカメラや川の水位、放射能や漁協のリアルな活動などの情報を!

 茨城県花園川
◇2004/9/28(火) ◇曇 ◇20℃
◇ヤマメ ◇総数6尾 ◇24cm

 
おそらく2004年の最終釣行となるであろう場所は『花園川』
「30歳以上の未婚の女性は負け犬」で有名な酒井順子さんのコラムの『美人を自覚するという罪』の中に・・・「私は美人である」と「私は美人ではない」という二つの相反する意識の共存は、私だけでなく、多くの女性において見られる現象です。・・・女性であれば「見ようによっちゃ私も美人」くらいの思い込みをしている場合がほとんどなのであって、主観というものの優しさと狂暴さとを感じずに入られません。・・・・

 まさしくフライフィッシングに対する私の境地も同じようなもので、すごく難しい場所でのライズを物の見事に仕留めた時は、「さすがすばらしいキャスティング」と自分のフライフィッシングの腕前を褒め称え、仕留められなかった時は「まったく駄目だ」と全ての行動とアプローチを戒めるがごとく頭をうな垂れてしまう。ただ 一人で釣りをしているので、釣れない時は「魚がいない」のだと決め付ければ、まさしく「主観の優しさと狂暴さ」の中で、今日の釣りばかりか これまでの釣りをやってきた人生までも救われる。

 ところで、花園川は最終放流が18日頃行われたようで、その時大型のヤマメが放流されたと言うことだが、それから休日が土曜を含め6回もあり、まずそれらの魚がこの禁漁を間近に迎えた花園川で残っているのか疑問ではあった。それでも開けた場所からアプローチしたが、フライへのアタックはあるものののらない。フライをミッジサイズに落としても駄目。場所を変更し いつもはあまり釣りをやらない場所(今までは浅くてポイントがないように見えたので)を釣り上がっていくと、#16ソラックスダンにライス、ドラグのかかり際でのヒット、針がかりが浅そうだ。その為一気に取り込もうとしたが、ちょっとサイズがでかめで、スムーズに寄ってこない。下ろうとしたヤマメを追って体を下流側に向かせると右手の人差し指のフライラインが外れしまった。焦っているうちにヤマメは一段下のプールに・・・。やっとの思いでネットに収めると黒ずんだちょっと鼻曲がりの凛々しい顔をした 明らかな放流魚だった。それでもうれしい。これが2004年釣行紀の最後の魚になった。

 茨城県大北川
◇2004/9/17(金) ◇曇後晴時々雨 ◇29℃
◇ヤマメ ◇総数9尾 ◇20cm

 昨日の悪夢を振り払うかのように、茨城県北部の渓にに車を走らせる。平地とは気温に違いがあるのかまだ金色の稲穂のジュータンが刈り取られずに半分残っている。アスファルトには山栗が砕けている。
 最も大北川で信頼を置いている場所へ向った。7フィートのロッドにお決まりのパラシュートフライ。いつものスポットにフライを投げ込むが反応はない。5cm程のヤマメが2匹目が釣れた時前方に、餌釣りのおじいさん。「どうですか?」と尋ねると、「全然駄目。こんなことなかったんだけど」というお言葉、竿を縮ませて、杉林に消えていった。自分もおじいさんの後を追って川から離れた。鬱蒼としたこの場所から抜け出したかった。いつもは怖くなるほどの静寂を楽しんでいる自分がいたはずなのに・・・。

 左手が山、右手が川、その間の典型的林道を川の様子など見ながら、走っていると、これまでほとんど水量がなかった川に水が流れている。車を降りてよく見ても以前から(以前といっても3〜4年前だが)見ていたあの川の様子とは異なる。太陽の光を浴びて輝いている水の流れと石の間から長く伸びて風にゆれる草木から、「魚がいそうだ」とかってな思いに連想させたのかもしれないが・・・。ともかく車から降りてロッドを手にもち川に降り立った。大石周りにはウグイの群れが大群をなしていた。もちろん最初にフライを吸い込んだのは20cmもあろうウグイだった。川幅は2〜3mしかないものの、水深はウエストハイのウェーダーでは完全な水漏れが起こる場所が何箇所もある。それでも「いそうな場所」にヤマメはいた。ウグイ3尾にヤマメ1尾の割合で、すごく楽しんだ。

 栃木県鬼怒川・大谷川
◇2004/9/16(木) ◇晴 ◇28℃
◇ ◇総数0尾 ◇

 後がない!栃木県鬼怒川水系禁漁まで・・・。
気はあせるが、あたりがない。水量も減り、水の色も普段の色を取り戻した。今の自分には情報が必要だ。「大谷川の小規模の流れに気持ちを集中させてみよう」と思い、夕マズメ、流れにフライを投じた。何度も何度も。メイフライがダンスを踊っている。ゆっくりな流れにはウグイらしきライズが時折起こり、静寂しきった水面に希望をもたせる。スイングの後に「コツコツ」と当りはあるものの、ヤマメではない。18:30ライトをを取り出し、帰りの不安より、あまりの絶望的状況から車に戻ることを余儀なくされた。
 今日の大谷川はルアーマンが非常に多い。ルアー関係から情報が流れているのか?

 茨城県花園川
◇2004/9/9(木) ◇晴 ◇27℃
◇ヤマメ ◇総数6尾 ◇18cm

 久しぶりのドライフライでの釣り上がり、天気もいいし、夏のジリジリした暑さとは幾分異なる気持ちのいい釣行となった。台風18号の通過ではあまり大きな影響は及ぼさなかったものの、強風の為まだ色ずくには時間のかかる柿が アスファルトに大量に落ちていた。
 いつものようにサーモンピンクの目印が目にやさしい#15パラシュートフライをじっくりと流れに這わせてみた。餌師によって抜かれることの少ないオーバーハングした木の下や小さなスポットが今日の最も重要なポイント。そんな場所でも出るには出るがフッキングしないのは、フライサイズが大きいのか、フライ自体が合わないのか、結構すれているようにも感じられる。ただフライを換える気持ちはさらさらないので、そのまま釣り上がる。それでも花園川独特のヌメッとした小ぶりのヤマメが数匹ネットに納まった。
川石を踏みしめ歩く運動と差し込む日差しで汗ばむ体も、日陰に身を移すと「スー」と汗がひいてくる。もう禁漁まであとわずか・・・。

  栃木県鬼怒川
◇2004/9/2(木) ◇曇時々雨 ◇27℃
◇ ◇総数0尾 ◇0cm

 台風による濁りも収まり、禁漁まで残り少なくなった日々、釣れる日は今日しかないと判断して望んだ「鬼怒川」だったが、まったくあたりすらないまま7:30〜13:00の時間は過ぎた。釣れていないのだから、釣れなかった状況と

釣れない状態を判断していければ、釣れる環境は幾分作れるのではないだろうか。
 川の状況はささにごり50cmの底が見える程度。ハッチはなし、川岸には小型のカディスを見かける程度。釣った場所は、常さんトロから大谷川合流とそのちょっと先までで、下流に向いて右側からアプローチ。大谷川合流の二股の手前で40cmはあろうと思われる魚がほぼ川の中心を嘲り笑うかのようにジャンプしていた。タックルは#6 タイプUのシンクティップ、その先にシンキングリーダーをつけたこともあった。
 反省というか必然的な改善策とでも言うか、結局この川の規模で、ハッチのない状態で魚を狙うの為には#10〜12で底近くを流せないとだめなような気がする。「ふむ・・・」ということはダブルハンド15’〜16’が必要ということか・・・。だんだんタックルが大げさになってくる。それも必然か!

  宮城県荒尾川&一迫川
◇2004/8/23(月) ◇曇後雨 ◇28℃
◇虹鱒&ヤマメ ◇総数8尾 ◇24cm

 恒例(とは言っても、去年盛岡に行ってから2度目) 夏の家族のキャンプ!今年は宮城県吹上高原キャンプ場での4泊5日(3日目の夜にその日昼から降っていた雨で、シーリングテープの剥がれたテントの床から浸水、寝袋はたっぷり水を吸い込んで、その夜は車中で難を逃れたものの3泊4日に短縮せざるを得なかった)がその予定だ。
 目的はもちろん家族でアウトドアライフを楽しむべき日々にあるのだが、場所の選定時点で別の目的もある。それは『荒尾川C&R』で大型虹鱒を釣り上げる為に新調したウェットフライ専用ロッド KU-9116を忍ばせている事でも明らかなこと。
 キャンプの話はさておき、日曜日に河川を見てみると轟あたりの橋の下には数多くのフライマンがいるようで、人気の高さが窺える。ほとんど川の両側には農道があり、場所の移動もある程度楽に行える。水量は、比較する日は去年の今ごろ、雨が降り続く異常気象の大増水なので、平水以下としかいえない。ただドライよりもウェットに分があるとは思えない程度の規模。

 23日朝4:00に起床、薄暗いキャンプ場を一人、他のキャンパーには迷惑な行動と言えるかもしれないが車でポイントまで移動。数分後C&Rの中間地点付近から釣下っていった。夏なので数ある堰堤下の深みにそのポイントはあると思われるが、それほど沈ませていない為か当りはない。堰堤から開きには何度かの魚からのアタックがあり、20cm前後の虹鱒が釣れる。腰にぶら下げたインスタネットを濡らす瞬間は最後まで来なかった。それでも5尾程の虹鱒が釣れたが、そのほとんどが痩せていて、尻尾ばかりが発達したような体型の虹鱒ばかりが釣れる。

 10:30頃から雨が降り始め、そこら中にいた煩いほどの赤とんぼは姿を消していた。時より今年の米の出来栄えを確認するかのように田んぼのあぜ道を軽トラが走ってきては止まり また走り去った。午後の行動を考えようと一度キャンプ場に戻った。
 せっかくなので、近く(「近く」と言っても、距離的には40km以上あるが)に『一迫川C&R』があるので、そこを目指した。午後3:00頃到着し、本降りの雨の中平日にもかかわらず何人かのフライマンに出会った。山岳渓流と呼べる渓相に魚止めと呼ぶにふさわしい大堰堤によってエリアが仕切られている。快晴の中釣り上がり、爽快な汗を流すには最適の場所に思えるが、今は結構な雨、堰堤を川通しでは行けない煩わしさから 辛さを感じていた。堰堤下ではでかい影が浮上してきたものの、また沈んでいった時しっかりしたアプローチをしなかった自分を悔やんだ。その流れの中、イワナオンリーと考えていた中 釣れて来たのはヤマメ。#15のアダムスパラシュートをストレート流れに乗せると激しいアタック。ここでもまた痩せた尾びれの発達した今度はヤマメが釣れた。その他2尾のヤマメが釣れたが、全てがびっくりするような激しい出方をするので、こちらがびっくりして合わせにのけぞった。

 こうして宮城県C&R『荒尾川』『一迫川』の一日は終わった。ほとんど始めての釣行でどれだけの釣果を期待できるかは疑問であるが、頭の中では雑誌の、ビデオの一場面から期待は大物をネットに収めている自分や釣れ続けるロッドのしなりを楽しんみ、過剰に釣果を期待している自分があり、今回それが夢であることに気がついた。

  福島県舘岩川⇒伊南川⇒栃木県大谷川
2004/7/27(火)〜28(水) ◇晴 ◇30℃
◇イワナ ◇総数3尾 ◇18cm


 水の色を「透明」と表現する時、その透明さにランクがあるなら、伊南川は明らかに普段行く渓流の中で最も透明に近いと言える。透明度での釣果への違いはほとんどないに近い(また逆に働く場合も多い・・・)が、気持ちが晴々となるのは何故だろうか?
 27日には伊南川本流をウェットで大物をと思ったが、さすが鮎で有名な河川だけあってほとんどの場所が平日にもかかわらず彼らで占められていた。夕方その支流でもある舘岩川の広瀬橋周辺の堰堤下を狙った。・・・舘岩川は上流部はかなり長い区間でC&Rの設定があり、釣りをしていないのでその状況は良くわからないが次の機会にチャレンジしてみたい・・・ ハッチもなくライズもなく、盛夏にありがちな釣り人泣かせのこの時期に ただフライを流す虚しさを抑えテレルトリアル系のウェットを流すと何かしょぼくれた感じの小さな岩魚が釣れた。暮れつつある流れを後に桧枝岐方面に車を走らせると気温21℃。明日はきっと大物が・・・。

 桧枝岐川(伊南川上流部)は鮮烈な透き通った流れにフライを投げ入れるが、小さな岩魚が釣れただけ。赤岩橋付近の沢に入るも高低差が大きくと水量が多いので釣りあがれない状態。もっと上流にはパラダイスがあるのかもしれないが熊も考えられるので断念した。小豆温泉で昼の時間に休憩をしながら「ふと」思いついた。これから帰れば鬼怒川の夕まずめに間に合う!

 予定より早く着いたが鬼怒川はいつものように濁流と化していた。いつ行ったら釣が出来るのか途方に暮れながらも、気分を一新 大谷川で夕まずめを迎えようと準備をした。完全に釣る気力は削がれた感じなので、8フィート3インチの#6-7バンブーにガバナーとシルバーマーチブラウンをつけて親指の腱鞘炎覚悟でロッドを振った。6:30頃から「コツ!!コツ!!」という当りは非常に多くなりつつもまったく乗らない。どうか教えてください。まずこのような状況ではその「コツ!!コツ!!」という当りの主は小さいからくわえないのですか?その魚を釣る為にはフライのサイズを下げるとかすればいいのですか?・・・2日間疲れた・・・

 栃木県鬼怒川+男鹿川
◇2004/7/23(金) ◇曇時々晴 ◇31℃
◇ヤマメ・イワナ・ニジマス ◇総数11尾 ◇45cm

 鬼怒川本流において 夏の時期いかなる時間帯が水に潜む魚たちに好まれているのか。特にイブニングという時間帯に参加できない自分としては、今回「早朝」という時間帯へのチャレンジを試みた。起床午前1:30(就寝0:00)鬼怒川到着3:30(この頃には明るくなっているのかと思っていたが、真っ暗だ)4:30頃次第にあたりが明るくなり、支度を整え川の流れに足を踏み入れた。多少の濁りと光量の不足から底の様子が良くわからない為、おぼつかない足取りとなる。虫の気配は、まったくない。もちろんライズのない。それでも7:00頃までウェットフライを流すものの当りは2度あっただけ。

 時間的に見れば最適な朝食を取り、体力的に見れば最悪の為、そのまま車の中で寝ることにした。つけっ放しのTVから「はなまるマーケット」が映し出され起きた。このまま帰ることも一つの選択であったが、男鹿川C&Rが近いので鬼怒川沿いに上流を目指した。いつもなら雨の多い時期はダムからの放流で、バスクリーンカラーとも言うのか、白濁したグリーンの水の色になっていることも多いのでそれであればそのまま帰ろうとしたが、幾分透明度もあり釣りになりそうな為男鹿橋の下から入った。ライズもない為、湧き水や流れ込みを中心に狙ったが、#18程度のフライだと1回目には反応を示すものの、フライに浮上をするものの見切られる。このような場合に非常にも効果的であり、過去に実績を残しているフライとして「グリフィスナット」があるが、今回もティペット9X、#24のフックで再度同じところを流すと、同じ場所で6尾ほど型のいいイワナとヤマメが釣れた。場所を移動していくと、巨大な魚体のニジマスが流れ込みあたりをうろうろしている。やる気のあるそうなニジマスの頭上に#8マドラーを投げ入れるとすぐさまヒット、別の小さな流れ込みではテレルトリアルを流すと45cmほどのヒレピンのニジマスがヒット。引きを楽しみながら、魚を見ることのできなっかた鬼怒川の残像が消されていくようにも感じた。

 栃木県日光湯川
◇2004/7/15(木) ◇曇時々晴時々雨 ◇28℃
◇ブルック ◇総数7尾 ◇20cm

 
湯川に連続して通っている様にも思える2回連続の釣行だが、実際は増水と濁りの鬼怒川への2度の釣行をはさんでいる。その日はもちろん釣にはならず、荒れる本流と遠くから聞こえる雷鳴と稲光の鑑賞に終わっている。

 今日は友人とで湯滝方面からの入渓となった。去年湯滝では釣り券の販売がされていなかったが、また買えるようになったようだ。非常に人は少なく、釣り人一人と合うことが最大であり、木道を歩く方々もまれであった。

 ライズもない為、2本のウェットフライを流しながら流心やバンクの横など集中的に狙う。「コツッ」というあたりはしばしばあるものののらない。たまに釣れあがるブルックは15cm程度。たまにあるライズの主の居住区は難易度最高地区、もっとも厳しい選択に迫られたのは、木と木の間一発で、そのポイントにぶち込まなければならないことと、一度入れたフライは何かに引っかかることは必至、つまりフライすら回収できない事と もし釣れたとしてもキャッチするにはとてつもない運が必要である。
 16:00頃になるとヒゲナガのハッチも幾分はじまり、フライへの反応は一変してよい方向に変わりつつある。ただヒゲナガサイズのフライに反応があるわけではなくもっと小さいものへ食の好みは移行している程度。直角の流れが壁にぶつかり緩やかな逆流が水面の泡で判断される場所で、定期的なライズを発見、さらに流れの右脇はすぐにでも引っかかりそうな枝が張り出している。何度かのアプローチでフライはフィーディングレーンに乗りすぐさまヒット。30cm程水中にフライを引き込んだ後 張り出した枝の見えない幹に巻きつきバラシ。やっとかかったいいサイズのブルックだと思えた。残念。

 栃木県日光湯川
◇2004/6/27(日) ◇曇時々晴 ◇23℃
◇ブルック ◇総数4尾 ◇最大18cm

 日光湯川は自分の中で湿地帯の中を流れる川として非常に異質なもので、その神秘的でもある情景と川の流れは常に印象深いものがある。さらに釣果に関しては常に期待を裏切らない為、帰途の中、木道を踏みしめる足元は表情とは裏腹に軽快なものであった。だが、今日は状況が異なるようだ。

 赤沼茶屋7:45到着(今日は8:10よりマラソンの為交通規制があるようだ)、やはり先日の台風による雨の影響か濁りと幾分の水量の増加が見られる。木道から川面を見るが、ここ数年の大量放流による放流魚のライズらしきものはない。あるポイントでじっと目を凝らしていると、「バシャ」とライズ。非常に単発で繰返すことはない。今日はシビヤな条件下にあることは確かなようだ。いつにもましてライズは岸よりで、いつでも草木に絡む危険性に中、極小フライのキャストとなった。取り立てて反応のいいフライもなく、頼みのグリフィスナットも目印がない為、岸よりのギリギリのキャストは難しい。それでも数尾のブルックに出会えた。

 日光湯川は釣り人よりハイキングを楽しんでいる人のほうがはるかに多い。今日も声をかけられました・「釣れますか?釣れるのはヤマメですか?」「いいえブルックトラウトです」「へえ〜」

 栃木県鬼怒川
◇2004/6/17(木) ◇晴 ◇25℃
◇ヤマメ ◇総数3尾 ◇最大21cm

 茨城から栃木への道のり、サーフボードをルーフにくくりつけた車とすれ違う度に、趣味を行うことにおいて距離という壁は少なくつりつつ、さらには「ない物ねだり」へと発展していくのではないかとも思える。渓流を求めて栃木県に向う自分とその栃木県から海を求めて茨城県に行くものと・・・。

 梅雨の晴れ間が数日間続いている。鬼怒川は水量も減少し、紫外線をたっぷり含んだ夏の日差しが照りつけている。水面ではいつものようにいくつかのライズが確認できる。ライズが散発が理由なのか、人間を察知しやすい状況なのか、自分が近づくとまったくというほどライズが遠のいてしまう。先週のようにやはりにわかウェットフライマンのフライには当りすらない。ある程度下った後で、上がりながらドライフライでライズを狙ってみた。腰まで浸かって#5ラインをコントロールするのは非常につらい。水面には流下物が確認できないため、ユスリカか何かへのライズと考え#19程度のフライを結んだが、あまり興味がなさそうだ。比較的大き目のヒゲナガアダルトのフライでアプローチするとヒット。ストマックは分解された後でよく確認できないが、ヒゲナガのピューパのようだ。下る時にはあまり感じていなかった水流も、釣り上がるのは非常に疲れる。今日は足が棒のようで、こけそうになってもおそらく支えられずに水没してしまいそうだ。

 栃木県鬼怒川
◇2004/6/8(火) ◇曇時々雨 ◇22℃
◇ヤマメ ◇総数3尾 ◇最大29cm

 前回の鬼怒川に気を良くして、再度同じ場所でのチャレンジ。部屋にあるロッドを探してみると昔友人から譲り受けた10フィート#4〜5のロッドがありこれを今回のウェットに使ってみた。さすが入梅の為か空はどんより曇り、川面から煙が立っていた。多少水量は増えているのだろうか?前回の釣行が基準なので平水がどれほどか解らないが、流れは圧倒的に強い。体が浸かり、水圧を受けて爪先立ってしまう時、何ともいえない不安感を覚える。

 前回の尺ヤマメが釣れた場所の近くでは、小ぶりのヤマメのライズがあるが、フライへのアタックはない。頭の中では釣れない理由を前回とは異なる状況・条件の中から、見つけ出そうとするが・・・やはり「ヒゲナガのハッチ」がないことしか考えられない。さらに下流に場所を移していくと対岸近くでライズがある。ウェットを流すが当たりすらない。まあ前回のまぐれ当たりが鮮明なので、もどかしくなってくる。

 落ち込みの上側全体の流域でライズが多くなる。にわかウェットフライマンは突如としてドライフライを結ぶ。ただし、腰まで浸かって やっと届くか届かないかの距離そして下流からの風は非常にポイントを捕えずらい。すると目の前でライズ!楽にフライを送り込むとヒット。#16ソラックスダンは引き込まれていく。ロッドが長いので取り込みにギクシャクしながらも29cmのヤマメがネットに納まった。今日も感じがいい。

 栃木県鬼怒川
◇2004/5/26(水) ◇晴 ◇22℃
◇ヤマメ ◇総数4尾 ◇最大31cm

 とりあえず、祝 尺ヤマメ 「釣れた!!」
寝苦しさゆえか朝5:00に目がさめた。行く場所は決めていない。ただ、今の季節、日中の「大谷川」「鬼怒川」は非常に厳しいものがあるとは思えたが、前回の鬼怒川釣行のリベンジもはたされていない故 100km先の鬼怒川を目指した。
 現地へ到着し,川へ降りてみると、岸際でライズ。前日のヒゲナガの残党へのアプローチか、まだ多少ハッチを繰返しているヒゲナガへの反応か。とりあえず、本日は9フィート#5のロッドにシンキングリーダーをつけ、ヒゲナガを意識したウェットの釣に徹する。川の中心部に立ってみると、ポイントを絞り込みずらい清流の大河にも、ヤマメのライズをいくつか発見できる。ただ、水圧と水深にこの身がに耐えられる場所からは ほとんどライズに届かない。

 ちょうど荒瀬に落ちていく手前の水深1mくらいの場所では、キャスト、メンディング、スイング、ちょっとリトリーブをすると、コツコツと当りが・・・、水流が早くフライがフリーになることが少ないため、乗らないのか?20cm前後の白っぽいヤマメが釣れる。当りが多い、放流地点なのか?

 体を水流に対して真後ろを向き、もっとも抵抗を受ける体制をとると、非常に体が不安定になる。この場所が下れる限界(これまで解らなかった釣れない要因を一つ発見できた=足の長さが足りないこと)、水温は16度、フライを流し切って幾分そのままにして、ふっとロッドを上げると「ガツン」ときた。午前11:20。このままの状態では写真撮れないので岸に近づき、メジャーを当てると31cm 立派な尺ヤマメ。「今日も気持ちいい」

 茨城県大北川
◇2004/5/13(金) ◇曇後雨 ◇20℃
◇ヤマメ ◇総数6尾 ◇最大18cm

 何種類もの緑色、世の中の緑色の全てがこの林にあるような気がする。久しぶりの大北川、この十年の間に高萩インターからの道路は大きく変わってきた。このような地にありがちな観光地化を目的としたような橋げたの造りや看板も目に付くようになってきた。昔は「対向車がきたらどこへよければいいのか」迷うような川沿いの蛇行した暗い道に正面からバスが来るようなことも良くあった。

 久しぶりの7フィートのグラファイトを手に釣りあがり、川の匂いなのか、山の匂いなのか間違いなく 大北川。いつもの黒いカディスは葉っぱの裏にびっしりと引っ付いて、自分がそんな木々に触れながら通る度にパニック状態になる。後ろの草や上の枝にフライを引っ掛けながらも、小さなスポットに#14のソラックスダンを投げ入れると10cmほどのヤマメが反応する。もちろん釣れあがることもまれだ。たまに釣れる15cm以上のヤマメの腹は異常に膨れていて、ストマックポンプで吸い出せない一固体が彼女らの餌のようだ。それでも釣れたり、出ても釣れなかったり、ライズをしているのに「さっ」と逃げられたり、足元を魚体が右往左往していたり 久しぶりの大北川を楽しんだ。

 パラパラ雨も降り出し、昼飯も食わずにもう午後2時30分にもなるので、川から上がり、川に沿ったアスファルトの道を戻ることとした。さっきフライにまったく反応がなかったプールを道路の上から見ると、結構な大きさのヤマメが泳いでいた。

 栃木県大谷川
◇2004/5/9(日) ◇曇後雨 ◇18℃
◇ヤマメ ◇総数2尾 ◇最大19cm

 前回夕まずめのライズを目の前に、おそらくは早朝において同じような光景を目のあたりにすることが出来るのではないかという密かな期待を持ち、これまでやったことのない「早起き」から、朝6:00には釣をすると言う大胆な行動に出た。さらに曇天の予報からも、水生昆虫の羽化には ある程度好条件ではないかと考えられた。しかし、現実はユスリカのハッチはあるものの、それ以外の目ぼしい昆虫の流下はない。またライズもない。それでも魚のイメージの中に水生昆虫の残像があるのなら、フライへの反応はあるはずと・・・アダルトからピューパ、ラーバにいたるまで川の流れにのせるも、効果なし。

 場所を今市から日光へ移動し、未開の地へのチャレンジ(そうはいっても景色はコンクリートの堰堤ばかりなことは変わらないのだが・・・)を行った。日曜日と言うことで人のいない場所はないが、浅い流れの小さなポイントで2尾のヤマメと出会えた。雨は次第に強くなり止む事もなく、降り続いている。後ろのほうから爆音を響かせ 暴走グループの一団が雨の中をゆっくり走り去っていった。

 栃木県大谷川
◇2004/4/30(金) ◇晴 ◇24℃
◇ヤマメ・イワナ ◇総数4尾 ◇最大23cm

 さすが夏さながらの気温となると、水生昆虫やそれを餌とする魚の捕食時間帯もある程度限られてくる。それにもかかわらず、現場へは11:00の到着となり、ライズはもちろんない。とりあえず先週と同じ場所に入り、放流魚との戯れを期待をしたが、激戦区のこの場所に1週越しのパラダイスはありえなかった。それでも階段状の堰堤の一ブロック毎にフライを浮かべると、オレンジ色の腹のイワナが釣れた。フライを口から外そうと指を口に入れると発達した歯が刺さって血が出た。

 その後場所を移動し、市営総合運動場あたりから入ると、太陽は真上に位置しとても釣りに適している状況とはいえない。並木大橋を望む堰堤では雰囲気はあるものの、魚の出る可能性はほとんどない為、一度車に戻り夕まずめにかける。

 車で水戸黄門の再放送も終わり、川へ出たものの水生昆虫のざわめきはない。私は堰堤より下流のプールでのライズ待ちをしていると餌師が遠く後ろ側を通り過ぎて行き、堰堤下を念入りに流しているようだ。18:00となってもほとんど変化のない状況が続き、しびれを切らしてフライを流すも反応はない。18:30を過ぎると、ヒゲナガが湧き出てきた。堰堤では不規則な動きを見せていたヒゲナガも川面では上流を目指し飛んでいる。ライズはあるもののヒゲナガのものとは異なるような感じもある。とりあえず結んであるソラックスダンを流すと、とりあえずヒット。放流ものとは違い、体高のある凛々しいヤマメが釣れた。ライトを持っていない為苦労しながらフライを変え、ライズの上を流すも(流れていないかも・・・)ヒットはそれだけで終わった。

 栃木県大谷川
◇2004/4/22(木) ◇晴 ◇23℃
◇ヤマメ・イワナ ◇総数14尾 ◇最大24cm

 先週は久々の釣果無しをもろともせず、同様初釣行となる今市地区の大谷川に向った。昨日から気温が非常に高く、夏日となった場所も多いと聞くが、今日も気温が上昇している。いつものように現地へは11:00に到着。川へ降りたがハッチはまったくなく、当然と言えば当然でもちろんライズもない。釣り上がり用に巻いたピンクのウィングのソラックスダン#16をポイントに入れようとするが、追い風で手軽に遠投が楽しめるばかりでなかなか入らない。「ここぞ」と思う場所ではまったく反応はなく、浅いところで手のひらサイズのヤマメが3尾ほど釣れた。

 パラダイスは釣上がりを遮る巨大な堰堤の下にあった。深みのあるいくつもの流れの筋にフライを流すと、イワナやヤマメの反応があった。乾燥した快晴の空に白い綿毛が飛びまくっている。フッキングの悪さもあったようで釣り上げた尾数ほどフックアップできずにナチュラルリリースとなった。

 よく見るとちょうど真中の筋にもじりに近いライズ、風の影響でメンディングしにくい状況から、ライズの直前にフライを着水させる。下から鼻先だけを出すように、そのフライを吸い込んだ・・・人の記憶はその印象の強さから、瞬時のある一場面だけを鮮明に残すことが出来る。この場面もおそらく脳裏の片隅に残り、同じ様なシチュエーションの中で「ふっ」と思い浮かぶのだろうか・・・。ネットの中で泳ぐイワナの姿を写真に収め、右手に腹の柔らかさを感じながらリリースした。そのまま勢い逃げ出すこともなくシューズ周りにまとわりつくイワナを見ながら幸せな気分になったような気がした。

 栃木県鬼怒川
◇2004/4/15(木) ◇晴 ◇21℃
◇・・・ ◇総数0尾 ◇最大・・・cm

  尺オーバーのヤマメを求めて鬼怒川釣行・・・。まあ過去一度しか訪れたことがないこの大河川において、いかに魚を釣る場面まで釣り方やポイントを絞れるかを今年の課題とした。水生昆虫はガガンボが大量に流下し、ユスリカ、コカゲロウその他、ヒゲナガまで滑走している。下流域の大河ゆえ、ポイントを探し、ぬるぬるの丸い石を歩きつづけることが、こんなに困難なものか、そして急流・冷水・風の中、ライズポイントにフライを送り込むことの大変さをつくづく感じた。

 とりあえずライズは確認できた。今日はこれで良しとしよう。

 茨城県大北川⇒花園川
◇2004/4/9(金) ◇晴 ◇21℃
◇ヤマメ ◇総数9尾 ◇最大19cm

 茨城解禁によりいつもの大北川に向った。常磐自動車道のサービスエリア付近では桜の花が咲き乱れ、小雪のように舞っていた。

 去年、初めての大北釣行の際に川を見て愕然としたことを思い出した。それは河川工事のため、大北川は無残な姿へと変貌し、濁流が苔むした石を洗っていたのだった。高萩インターを降り30分も山間部の道を走り、橋を過ぎて右折するともうそこは大北川・・・・「えっ!!」 今年も去年と同じ黄色いユンボが川の真中に・・・ 

 進路を変更し15kmほど先の花園川に行くことにした。この道は休日ともなるとバイクが爆音を響かせながら走るため、景観を楽しむドライブの車と走りを楽しむバイクがその速度の面で折り合いがつかず結構危険な状態になる。水沼ダムを過ぎ、いつもの花沼橋までくると、餌師とフライマンがいるため,元に戻り下流部から釣り上がった。7フィート11インチのお気に入りのロッドにサーモンピンクのウィングをつけた#16ソラックスダン、意外とこの区間はなだらかな場所が多く、プールも多いため早春はライズも狙える。11:30を過ぎると水生昆虫が一斉にハッチを繰返しているが量はそれほどでもない。メイフライ,スト-ンフライ、カディス、ユスリカと全てが命を受け飛んでいる。
 ライズはそれほどなかったが、落ち込み下ではフライを流すと激しいアタックが繰返された。チビヤマメも数尾混じったが、釣り上がりに最高なロケーションで満足できた。いつもより倍ぐらいの距離を歩き足首が痛い。

 栃木県箒川<塩原>
◇2004/4/4(日) ◇雨 ◇12℃
◇ヤマメ ◇総数11尾 ◇最大23cm

 友人からのお誘いで久しぶりの塩原・箒川!それも特別解禁日初日
この川の解禁日の状況を知る方は、「解禁日にフライマンが行くか?」とおっしゃられるかとは思うが、怖いもの見たさと言うこともあり、彼の指定の午前4:00に現場に到着。夜中だろうが釣券の売り場は開き、あらゆる駐車スペースには車が止められ、午前4:00ともなるとゾンビのごとく、暗がりの中、車から這い出し、片手にはロッドを持っている。それがこの場所の4月の第一日曜日には当然のことのようだ。暗がりの中、川の両側、堰堤の後前横あらゆる場所に人の姿がうごめき、懐中電灯の光と焚き火が水面に光る。私もとりあえず5:00頃入渓を試みたが、堰堤付近には3〜4m間隔に人は並び、もっとも魚のいそうもない場所に入ることも不可能だ。さらにもちろんドライフライに反応する魚はいないことを知りながらも、次々と周りの餌釣師たちの巧みな目印さばきに、放流したてのニジマスが宙を舞っては、魚篭に収められていた。・・・ともかく自分は寝ることにした。・・・

 7:00頃に友人は戻ったため、今日の状況とこれからの対処方法をご教授願った。ともかくぶどう虫やイクラやミミズへの反応がいいニジマスが釣りきられ、午後からのユスリカやコカゲロウのハッチに伴いヤマメなどがドライで狙えると言う。
 冷たい雨が降り始め、夜明けより肌寒い気がする10:00頃、釣橋の下の堰堤上のポイントに入る。ユスリカがハッチしチビヤマメが反応している。つかさずフライを流すがほとんど空振り、それでも何匹かは口元に針がかりする。次第にサイズアップし、納得できるサイズも釣れる。
 一休みして、午後になると、朝の状態と比較すると人数は4分の1程度で フライを振るスペースもあり、釣り人は早朝とは異なり、一つの場所にじっとしていたのに、今は釣りながら上流に移動している。堰堤上のポイントに入ると、#30以下のユスリカが流れているようで、チビヤマメのライズが見える。ここは公園になっているが、そこに植樹された梅はまだ1分咲き程度 気温の低さが里川とはまったく違う。スティルボーンイマージャー#18、ウィングはこの状況下で目立っているブラック、餌釣師がまったく釣れずに目印が上流から下流へ流れる間に、1尾、1尾とヤマメがドライフライで釣れ続ける。魚は本当にたくさんいることは確かなようだ。

  栃木県大谷川・西東荒川
◇2004/3/31(水) ◇晴 ◇23℃
◇ヤマメ ◇総数3尾 ◇最大20cm

 自宅から釣り場を結ぶ道のりには、雑木林の中や家屋の庭先に一際目立つ白い大きな花、桜より目に付く分春を感じてしまう。気温は大谷川についた11:30には20℃を超えていたが、風が幾分強くなりつつあった。鬼怒川合流地点に程近い「かたくりの湯」の前後の堰堤付近に入渓した。入渓直後 流れの横を流すとヤマメがヒット。ストマックを調べてみると、コカゲロウのイマージャーやニンフがほとんどだった。これまでつけていた#18アダムスパラシュートから黄色いボディのソラックスダンに結び替えた。その後まったくあたりもなく、風も非常に強くなってきたので、この付近から約17〜18kmの荒川に移動することにした。

 東と西の合流地点には、駐車場やトイレのようなものもあり便利そう。始めに西荒川に入ったが風がやたら強く、ロッドを垂直に立てるとフライラインは90度にたなびいた。風対策として固めの#3 8フィート3インチに変えてみたものの向かい風のためキャストをするも ひょろひょろとフライは足元に落ちた。足元にはウグイらしき陰が泳ぎ、その他の反応がない。15cm程のウグイが釣れたのを機に東荒川に移動した。上を覆う木々がない2面護岸の山岳渓流ぽいので、釣易いが魚がいない。10cm程のヤマメが針に引っかかって、あわせと共に飛んできた。フライを#14まで上げたが、またちびヤマメが釣れた。

 今後の風対策を考えねば・・・。風が吹いた時影響を受けない場所をキープしておかないと、釣にならない・・・

 栃木県大谷川
◇2004/3/28(日) ◇晴 ◇18℃
◇ヤマメ ◇総数7尾 ◇最大21cm

 3月も終盤となりやっと気温も上昇傾向で、桜も道沿いや川原で結構咲き始めているような感じがする。外的要因は非常に変わりつつあるのだが、出発時間はほとんど変わりなく今日も9:00。それでも心の中では「ハッチが終わりませんように」などとむしのいいことを唱えている。
 今年の課題に「鬼怒川系」の攻略を掲げ、意気込みを年券の購入に終わらぬように、まずこれまで数回しか訪れることがなかった「大谷川」に直行した。鬼怒川の合流地点に程近い堰堤下のポイントに的を絞り、あわよくば雑誌によくでている「背高の尺ヤマメなんか釣れないかな」などと側道を土ぼこりをあげながらうろうろしていた。事前の情報も全然なかったので まあなんとなく無数にある堰堤の中の1個所に降りてみた。
 #3 8フィート6インチのグラファイト(こんな開けて、風の受けやすい場所では#4がほしい)に#18のソラックスダン。取り立てて水面に虫の気配も感じず、手前の落ち込み、開きを狙った。手前の流れを超え、2つ目の流れに差し掛かり、流しきったあたりで黒い影がフライにライズ「あっ」と思ったが、かなり遅れのあわせにまったく乗らず、もう一度ドラッグを気にしながら流すと同じフライにヒット。同じ場所で5尾を釣り上げ、2尾をばらし非常に楽しい気持ちにさせてくれた。気をよくして、次の堰堤へ足も軽く(気持ちだけは・・・) 、やはり堰堤下からかなり離れた浅瀬でヒット。20cm程度の小さなヤマメではあるが、春の暖かな日差しの中 禁漁期間に忘れていた胸の高鳴りを与えてくれた。「大谷川はすばらしい川だ」・・・釣れた川ではいつもそう言っているらしい・・・。

 栃木県箒川
◇2004/3/20(土) ◇雪 ◇ひどく寒い
◇ヤマメ ◇総数1尾 ◇最大15cm

  今日の天気予報は 「午前中曇り、午後から雨」しかしもう雨が降っている。そして寒い。栃木県に入り、矢板付近ではすでにみぞれ交じりとなり、さらに寒さは増してきた。箒川についた午後12:00頃には空から降り続くのは真っ白な雪の粒であった。いつものダム下の場所でライズを待つが水面では何の変化も無い。流れにはコカゲロウやマダラカゲロウの流下が多くなってきた。足元にはミッジのシャックやらアダルトがたまっている。水面から窺い知る状況的には申し分のないものだが、手がもうかじかんでその自由さはない。そして魚の反応もない。去年は同じような状況で巻き返しのかけあがり付近でライズがあり、いい思いが出来たことが嘘のようである。早速水から出る。

 さらに下流にトイレや屋根付きの休憩施設がある場所までもどり、プールになっているような場所でのライズを探す。最近は側道のようなものができて安易にそこから川の状態をうかがうことが出来る。「ここがC&Rにでもなったら、栃木県の渓流、フライフィッシング、漁協と全てにおいて革命的だな」とつぶやきながら歩いていると、水面に弱弱しいライズリング。定石通り上流からそっとコカゲロウのダンに似せたCDCダンを流す。すぐそばを流れる本物にライズした魚に合わせをしてしまい、二度とライズは起こらなかった。さらにそれより川の中心部よりにライズを発見。ダウンクロスにフライを置き、メンディングを行いライズの個所に流してみる。・・・・・ 何も起こらない。水面に解けていく雪も次第に少なくなってきた。少し間を置くと先ほどの場所でまたライズが始まった。それはやけに間をおいた 水中に変化のない場所では,その位置を確定しきれない そんな場所であった。水面が光で白く反射し、その上をダークグレーのCDCウィングのダンが流れるとヒット。2004年度の私のフライフィッシング幕開けである。

 栃木県旗川
◇2004/3/9(火) ◇晴 ◇
◇ ◇総数0尾 ◇

 「3月初旬にいかに魚を釣るか」を命題に取り組んでは来たが、まだその答えは出ていない。今回は風の影響を極力軽減する方法として、あるいは風の影響を受けない場所として、小渓流をその対象とした。釣りやすさという点では、正解ではあった。水面は小波で極小のフライを見えにくくする事はなかったし、ユスリカのハッチをはじめ虫は水面に浮かび、空中に漂っていた。ただ、魚のライズはほとんどなかった。魚がいないのか。現状の水温では水面まで身を乗り出すことはないのか。とにかく魚は1匹も釣れなかった。釣やすさで正解ではあったが、釣れない要因も小渓流には多いことに気がついた。特に流れがあるため水温が上昇しずらいこと、プールでのライズを釣り上がりでアプローチするには非常に技術的に困難であること、そして、この下流部への成魚放流がおそらくなかったこと。

 久しぶりに川の中を歩いた。川には伐採された杉の枝や葉が石と石の間に引っかかっている。青々としている葉も多く最近伐採されたことが窺える。左手が結構明るい竹林の場所では、一本の竹が川の中に横になって先っちょにはゴミを引っ掛けている。またごうとしたら枝に足を取られ危うく倒れそうになった。自分の中では、自分の意識の中では完全にまたげていたのだが・・・。土手にはニコニコ笑っているようなフキノトウが顔を出していた。たくさん出ていたら持ち帰ろうと思ったが、それがただ1本のフキノトウだった。

 栃木県田川
◇2004/3/7(日) ◇晴 ◇6℃ 
◇ ◇総数0尾 ◇

  子どもと一緒に「宇都宮動物園」でのメインイベント「キリンへの餌やり」のついでに ちょっと 裏の川の様子を見に行った。その川が3/1に解禁を向かえた「田川」であり、まだまだ、日陰に雪が残り、寒風吹きすさぶ中での川面の見学であった。実際は近くの釣道具やさんに「釣券は?」と聞くと10日にならないと発売しないとのことで、2003年の年券でも持っていないと釣が出来ないのかもと、帰ってきたのが現状。
 川の状況はユスリカやカゲロウの小さいのが水面に浮かんだり、強風によって水面を転がっている。上記中央写真の日陰の部分で激しいライズを発見。非常に散発ながら、魚の存在を知ることが出来た。そこには、すさまじく散乱した空き缶やごみとゴミ放置者を発見したら警察署等への報告を示した真新しい看板が印象的だった。また、3月初めての日曜日とあってか、フライマンが非常に目に付いた。

 栃木県ではここの田川など一部の鬼怒川,大谷川をはじめ、那珂川や黒川、行川など3/1から解禁され、毎年恒例の群馬釣行をせずにすみそうだ。

 毎年 あまり進歩のない釣行を続けています。
  2013年
  2011年   2012年
  2009年   2010年
  2007年   2008年
  2005年   2006年
  2003年   2004年
  2001年   2002年