CATCH&RELEASE
これまで行ったことのあるキャッチ&リリースの河川のご紹介

 FISHING AREA
これまで行ったことのある管理釣り場のご紹介

 INFOMATION 
ライブカメラや川の水位、放射能や漁協のリアルな活動などの情報を!

 栃木県日光湯川
◇2010/9/30(木)◇曇り後雨 ◇13℃ 
◇ブルック、ホンマス  ◇総数3尾(稚魚多数) ◇19cm

 とうとうこの日がやって来てしまった。9月30日湯川や茨城県の河川がクローズとなる。今シーズンを振り返ると、おそらく大多数の方が、満足のいく釣行あるいは釣果がなかったと言うのではないだろうか。そして来年こそは・・・と思うのだろう。それの繰り返しとは解かっていてもやめられないのが「フライフィッシング」・・・。そして私にとっては体力・持久力の低下ということも釣に及ぼす影響が非常に大きなものとなってきた。携帯に搭載された万歩計によると、普段会社では2000歩程度しか歩いてなく、「釣る=川を歩く」の釣り上がりの構図に関して非常に悪影響が出ている。今後はこの体力増強という内面の課題とそろそろ体に優しいフィッシングギアーという点にも注目をしたいと考えている。特にウェーデイングシューズなどは水切れの良い軽いものは必要だし、ロッドも軽めのグラファイトに軽量なリールの組み合わせも考えてみたい。アウトドアで注目のタイツも買ってみたが、ウェーダーとの相性はいまいちでツルツル滑る感じが納得できない。普段使わないものまで詰め込んだベストも考えるべきかもしれない。まあそれらは暇と金の許す限りがんばりましょう。

 ところで釣果のほうだが、かなり水温が低いということとハッチもないことで、最後を飾るにふさわしいというには程遠い結果となった。来年楽しみな12〜13cmの幼魚達は反応よく、いろいろな場面で針がかりして、何故か申し訳ない気持ちでリリースを繰り返した。特にホンマスと思われるヤマメのような幼魚が数多く釣れ上がり、来年の湯川全体はどんな具合になるのでしょうか。

 茨城県花園川
◇2010/9/22(水) ◇晴後曇り ◇26℃ 
◇ヤマメ・イワナ ◇総数9尾 ◇25cm
 
 とんでもない暑さからはやっと開放されたような気もするが、8月末はひどい風邪をひいて、熱が下がらず、咳は引き出すと気が遠くなるまでとまらないような状況で、2週間そんな状態で、なおまだ本調子とはなっていない。世間でもやはり同じように、この高気温の続いた中体力が落ち、ちょっと無理をした方々は風邪をひいたようだ。

 さていつものように同じような時間帯(9:30〜16:00)に、いつもの場所でいつものように釣り上がった。ちょっと肩の調子が悪く 普段の生活で痛みは感じないのだが肩を回すと痛みが走る部分があるため、’7”10の軽めのグラファイトでキャストを始めた。激しい流れでも10cm程度のヤマメは元気よくフライをくわえてくれるのだが・・・。入渓してすぐは細かい部分まで丁寧に流している。それは意識して「今日の魚の付き場を探す」とということではなく、単にはじめの頃は集中して釣をしているだけ。それでも妙なところで魚の反応があったりして自分自身でやってることではあるが、勉強になることも多い。そんな意味でも意外な部分からイワナを釣った。上流は数メートルのプールで、ここ花園川では長めのほうで、そこから大石で区切られているように3段ほど落ち込んでいる。その場所はその2段目で石は川の水がかぶっている様な状態。そのちょっと上流部分にフライを流すと、イワナの影が大きく右から左へ走った。ちょうど落ち込む流れが石を覆っている為その石を這うように走った為、イワナであることも、ある程度のサイズも分った。ただフックにはかからなかった為、もう一度流してみた。その魚は状況的には一段下に落ちたと思えたのだが、また影がよぎった。それから5投ほど同じ場所にフライを投げ入れた時、さっきのイワナと同じようなイワナが釣れた。小さなスポットで、あまり釣れることのないイワナなのでおそらく同じ魚だと思うのだが、あの場所から下へ落ちないで泳ぎあがったのだろうか・・・。

 ヤマメは歳末大売出しのようにいつもの最後の成魚放流をやったと思うのだが、レッドバンドの鮮やかな25cm程のヤマメが午前に2尾、午後1尾釣れ、それはそれで楽しめた。あと1週間ほどで茨城県の渓流も禁漁を迎えることとなる。

 茨城県花園川
◇2010/8/26(木) ◇快晴 ◇31℃ 
◇ヤマメ・イワナ ◇総数3尾 ◇24cm

 猛暑日が続く中、朝マズメ、夕マズメを除く時間帯で釣るのは至難の業。また夕立など気温を下げる要因も見当たらないし、この8月は放流もされていない花園川は非常にコンディションがタフだ。さらに釣り人にもその要件は当てはまるようで、大きな石を超える度、中位の石をまたぐ度、一歩一歩さほど険しくない渓を上る度だが、汗は額から流れ落ちる。そんな中だから、小さなスポットを丹念に流すことが重要なようで、24cm位のヤマメも左岸の見逃しそうな小さな肩に付いていた。背を流しても、落ち込みを流しても気配すら感じられないので、ほとんどスポットに投げ入れる感じのキャストが続き、釣り上がる右奥の木の被った小さな肩にフライは流れていた。ティペットが上流の石にかかっていた為、その場所はドラグのかからない最後の場所に見えた。水面をぶら下がるタイプのフライがその場所で「ふっ」と吸い込まれたような感じがしたので、ロッドティップを半信半疑のまま引き上げた。するとグングン ロッドを引き込むようにヤマメは抵抗を試みている。昨日見た雑誌の中で、「日本の渓での最適なロッドの長さ」というような内容の記事があって、いつもの8’6”をやめて7’11”のちょっと短いのが使いやすいのでは?と影響そのまま変更してみた。ロッドがどうのはよく分らないが、釣れれば楽しい。

 20cmにも満たないイワナも釣れた。大きな木が覆いかぶさり、ほんと薄暗く水面は銀色に輝いていてフライはほとんど見えない。小さな流れが2つ合わさった場所にフライを流すとゆっくり浮き上がってフライに近づく影が確認できた。同じ場所をしつこいくらいに流していると根負けしたのかその魚はフライを口にした。さすがにイワナならではの釣られ方だと感心してしまった。

 福島県檜枝岐川水系
2010/8/19・20(木・金) ◇快晴 ◇29℃ 
◇イワナ ◇総数11尾(5尾、6尾) ◇21cm


 大イワナを求め、あるいは避暑的要素も一部選択の一つとして、檜枝岐に行くことなった。
 釣行的には19日12:00〜14:00舟岐川、17:00〜18:30舟岐川、20日7:00〜9:00檜枝岐川、10:00〜12:00舟岐川(※舟岐川は檜枝岐川の支流)。現地到着後、避暑とは程遠い炎天下での釣となった。暑さのためまともなキャストができていないのか、水温の上昇に魚もばて気味なのか、反応は薄い。夕方再度チャレンジ(別な場所)したのだが、居場所をつかみきれないまま19日は終わりとなった。

 せっかく1泊しているのだから、早朝からやればいいのに・・・結局7:00頃から始める。昨夜雨が降り、早朝の気温も18℃と非常に過ごし易いと感じていたのもつかの間、気温は太陽が立ち上るとともにグングン上昇した。C&Rの上流部に位置する今回の檜枝岐川は非常にフライが投げやすいが、やはりチビイワナが釣れるだけで反応は昨日のまま。パンにカマンベールチーズと簡単な朝食後、昨日の夕方行った場所に移動し、釣り始めた。フライはこの日のための「#15クリップルテレストリアル」、ロッドはちょい長めでドリフト重視の8’6”。しばらく釣りあがると木陰にいる時間が長くなりすぎるようで、気合を入れ直した。流れの肩からのギリギリから何尾かかわいいイワナが出るようだが、プールや背では反応ゼロ。やはり捕食対象となる流下物が少ないからであろうか、巻き返しにもフライを流すも反応がない。脳天を伝いながら落ちる汗を感じながら、ピンポイントを集中してフライを流す。ドラグのかからないように、せっせとラインを打ち返しもした。空を見上げるとクッキリの水色と白い雲、迫出した山の木々の一番上の葉っぱ一枚一枚が見えるようだ。・・・裸眼の視力1.5以上は伊達ではない(生まれてこの方、視力検査で見えなかったものはない)・・・ 

 茨城県花園川
◇2010/8/5(木) ◇快晴 ◇31℃ 
◇ヤマメ ◇総数6尾 ◇24cm

 今年は梅雨明けから夏本番で、ともかく日中30℃を下回ることがなく、非常に暑い。山岳渓流は木陰に入り込むとひんやりと・・・などということはこの花園川ではないようで、足元から染み入る渓の水の冷たさがなければ、おそらく釣は続けられない。それに早出を嫌う自分としては、釣初めが早くて9:00、最も気温の高くなる時間帯での釣を余儀なくされるので日差しに触れると焼けるようだ。

 それでも、前回の花園釣行で気づかされた「慣れた場所で丹念に細かく」 どうしても釣れた場所、ライズした場所などが判りすぎる為、アプローチが雑になり、釣れる魚も釣れないこともあった。背丈以上の伸びきった葦原をかき分け最初に結んだのは#17クリップルテレストリアル、ティペットは0.4号 可能な限りのロングティペットでブレーキの利いた流れに流し込んだ。それでも日差しのきつい左岸側はチビヤマメの反応のみ。右岸は葦により幾分日陰を作ってはいるが、倒れこんだ葉や節々に根っこの生えた茎などは厄介だ。葦際より30cmも離れて流れるおっかなびっくりフライに、岸際のヤマメの影が動いた。次の葦際に流れるフライにまんまとヤマメが食いついた。意外とパワーがある。柔らかめではあるがティップがかなり曲がって見える。こちらは夏ばて気味だが、水に生きる彼女らには関係ないようだ。

 橋の手前でも絶好の葦際狙いのポイントがあり、ヒット後大石の際から下の流れに逃れようと、ぐいぐい糸を引っ張り続けたヤマメ。15:00頃からはちょっと暗めの日差しのとどかない流れに入った。ティペットは0.6号にしたが、フライは#15〜17のテレストリアル。それでもくもの糸に2回もティペットを切られた。健康的なプロポーションの23〜24cmのヤマメを2尾加えて16:00には川から上がった。車のエンジンをかけると大量のアブ達が集まり、「頭悪いんじゃないの」というほどの体当たりというか頭突きをされ続けた。

 栃木県日光湯川
2010/7/22(木) ◇晴れ後曇り ◇23℃ 
◇ブルック(14) ホンマス(6) ◇総数20尾 ◇27cm

 この湯川でさえも多少歩いて立ち止まると、体から汗が噴く出してくる。ザブーンと水でもかぶりたい・・・と思ったら川へダイブ・・・やってしまった。小滝をそのまま登り、岩の窪みにはまった。これを予期していたのか、今年からデジカメも防水、携帯も防水。

 やはりこの時期 湯滝から入るも日中はほとんどフライに反応はない。14:00より急にフライに反応があるようになり、何とか釣りになりだした。湯川の状況は良く分らないのだが、以前は小滝や湯滝の下のほうでしか、反応がなかった「ホンマス」が結構全域で釣れて来る。また稚魚も多くフライに反応するようで、繁殖もしているようだ。

 17:00頃よりはヒゲナガもハッチしだすので、#8エルクヘアカディスをエグレに投げ入れたり、水面を移動させたりするとブルックの反応もいいし、とにかく面白い。倒木の枝で仕切られた水面をエルクヘアちょうちん釣も、魚をもてあそんでいるようでなかなかのもの。釣れたときは大騒ぎで、取り込みは変更難儀だ。カルガモの親子が目の前をグダグダしながら通り過ぎようとしているが、ついこないだまでちっちゃかった子供達もずいぶん成長したようでもう少しで親子の見分けが付かなくなるかもしれない。

 全身水も滴っている状態なので早めに車に戻り、早速着替えたのだが、ウェーディングシューズを駐車場においてきてしまった。悲しい悲しい・・・。

 茨城県花園川
2010/7/15(木) ◇曇り ◇26℃ 
◇ヤマメ(11) イワナ(1) ◇総数12尾 ◇21cm

 梅雨明け間近だが、常に厚い雲に覆われ、水に足を浸しながらも汗が体から滲み出してくる。そして近日は雨が降ってはいないとの事だが、水量は非常に多い。いつもの開けた場所から入り、その情報から頭の中で今日のパターンを組み立てる。ここ花園川では基本的な魚の着き場所よりも、過去の釣れた経験から釣を組み立てていたのが現状で、本当にそれが最善なのか、今日は始めて訪れた川として川に降りてみた。フライは男鹿川用にまいた#18ソラックスダンならぬソラックスビートルで距離をとってナチュラルドリフト。普段なら2〜3度程流したら次の場所とポイントをすぐさま換えていったのだが・・・今日の俺は違う?・・・「ここだったらいるだろう」と思える場所では納得のいく流れ方のみカウントして10回以上。すると何度も流したはずなのに良い型のヤマメが出るシーンが何度も続いた。狙ったレーンで、思い通りの流し方の末、そこに魚がいることを確信してるかのように、また何度も流す。そして魚が反応をする。そんなシーンを見て体験すると今更ながらフライフィッシングが楽しく感じられた。

 昼食休憩後15:00頃であろうか、夕方のように暗くなりつつある空から逃げるように、木々の覆いかぶさったさらに暗い川に足を踏み入れた。ちょっと長さが気になる今まで使っていた9フィート弱のロングロッドで流れを追った。プールの上部にはくるみの木が多く、房になったくるみの実にフライがとられた。左岸の山際の流れには、魚が残っていて、成魚放流と思われる20cmを超えるヤマメに混じり15cmほどの元気なチビヤマメも顔を出した。

 栃木県日光湯川
2010/6/30(水) ◇雨のち曇り ◇17℃ 
◇ブルック(7) ニジマス(4) ◇総数11尾 ◇27cm

 梅雨のフライフィッシングを考えると、雨に影響を受けづらい(水量があまり変らないこともその理由ではあるが、濁りが入らないことが重要)ということで、簡単にいうと「釣りになるかならないか」ということ。いざ川に行ってみるとまったく釣りにならないような状況に出くわすと、何時間もかけて、高速道路を走ってきたことが何も報われない気がする。その点湯川はいつも濁っているので濁りはあまり影響が出ないと思うのだが、今日は水量がかなり多く、釣りづらい。その上ハッチもかなり押さえられた感じで、ライズはまったくなかった。と思うのだが、午前中は大雨で水面は穴だらけになっていた。それでも17:00を過ぎると浅場のブルックはフライに興味を持つようになったが、流芯から浮上するような元気なやつらはいなかった。

 小滝から幾分釣りあがると、右へ湾曲する流れが出現する。もうすっかり雨は上がったのだが、ヒゲナガのハッチもほとんどなく それより小さい水生昆虫たちもほとんど出番をなくしたようで、流れは大雨で厚みを増している。しかしかなり浮いてる感じ(水に浮いてることは浮いているが・・・)の#8のエルクヘアカディスを流れをまたぎ、岸際の土手のえぐれに、しつこく何度かぶち込むと27cmのブルックはそれを吸い込んだ。ネットは持参していないので「ぶよ〜ん」と曲がったグラスロッドをコントロールしながら砂の浅瀬に滑り込ませた。ちょっと奥まで吸い込んだエルクヘアカディスを取ろうと指を入れたら、鋭い歯並びは伊達じゃないようで親指に血がにじんだ。

 18:00には増水した湯滝の下で猛烈なマイナスイオンのシャワーを受けながら、パラシュートフライを流すと、連続してニジマスが釣れてきた。湯の湖から落ちてきたものなのだと思うのだが、逆に目の前を必至に滝登りにチャレンジするブルックも多くいるようだ。

 栃木県男鹿川三依地区
◇2010/6/25(金) ◇晴れ後曇り ◇26℃ 
◇ヤマメ ◇総数5尾 ◇22cm

 早朝に「日本は当地のロイヤルバフォケング競技場でデンマークと1次リーグE組の最終戦を行い、3―1で快勝、2勝1敗の勝ち点6で同組2位となり、2002年日韓大会以来2度目の決勝トーナメント進出を決めた」ということで盛り上がりは最高潮。久しぶりにダブルハンドを振るため男鹿川の本流でC&Rの落ちニジマスを狙ったが、何の反応もなかった。私の釣のポリシーとしては早起きはせず、夕方も早めに上がる、事であるので必然的にモーニングやイブニングでの釣は成立しない。従ってよほど条件が合わないと本流では魚は釣れなく、特に今日のように梅雨だというのに晴れ渡り気温は上昇中である場合、まず魚の反応があることはない。そんなこともあろうかと、エスケープ先は三依地区を決めていたため、すぐさま引き上げ14:00まで前夜の寝不足の解消として昼寝に徹した。

 一度以前に立ち寄ってことはあったのだが、前回は車と止めた場所から川まで結構距離があり体力の消耗が激しかった為、比較的軟弱な場所を選んだ。川の水は透き通り、せり出した木々も、そして岩も見事で、その上泳ぐ魚が数多く見られる。こんな状況で自分自身すこぶる上機嫌にはなるのだが、忙しなく行きかう車の音がうるさく感じる。木々に覆い被されたそのゆっくりとした流れでは、白く映るヤマメが多く定位している。持ち合わせていた最小の#20のフライを数メートルも追ってきながらパスするようなスレ具合で、何ともかわいい限りである。1時間以上もその流れに時間を費やしたが、フライに出たのは2度ほどで、ともにフッキングにはいたらなかった。前回の釣行で分ったのだが、魚の数がいると普段見過ごしてしまいそうな瀬に入っている事が多く、それを試しに実施してみた。すると狙いは的中。いつもの#16パラシュートフライに反応も良く、何とかヤマメの顔を見ることができた。17:30頃までにはプールのヤマメは1尾しか釣ることができず、日中のプール攻略の為 次回はミッジのフライボックスと細ティペットを持参しようと考えている。

 栃木県日光湯川
◇2010/6/17(木) ◇晴れ ◇20℃ 
◇ブルック(17) ホンマス(4) ◇総数21尾 ◇25cm

 関東も梅雨入りだが、ちょうど中休みなのか、今日は晴れで湯川で20℃、宇都宮で30℃というところか。北関東自動車道の開通で赤沼茶屋まで、何と2時間で到着したのだが、赤沼の駐車場は10:00に満車のようで、観光バスが中へ入れず入り口で止められていた。最初から湯滝からと決めていたので、そのまま湯滝へ直行。普段釣行では持参しないおにぎりや飲み物を、ベストの裏に放り込んだ。行き場のないレインウエアは車の荷物置き場で留守番となった。鉄のスイングドアの前には、同じ色の帽子をかぶった小学生達が何か先生の説明を聞いているようだが、蝉の声が騒音のようで何も聞こえない。

 木道から道をはずれ、様子を見ながら、たまに竿を振ってみたりもした。午前中はいつもそうなので(活性が低くまり反応が良くない)、真剣にいろいろな場所を流すようなことはせず、土手の窪みのピンスポットにフライを投げ込んだり、巻き返しにフライを置いたりした。それでも背中のおにぎりを食べようと思い、倒れた木に腰を下ろすまでに5尾程は釣れた。15:00過ぎから、それまでも結構虫は飛んでいたのだが それにも増してカゲロウのでかいのやら、ヒゲナガなど飛びだした。今までとはうって変わって、魚の反応は良くなった。フライは投げやすく見やすいもの #12パラシュートに変更し、ちょっと流れの遅い筋にフライを落とすと 魚は躊躇せず何でも食ってくれた。16:00を過ぎると1尾釣れた場所を再度流すと2尾3尾と釣れ続く、ほんの浅い流れでも魚は入っていた。ホンマスも最近数が増えてきたのか、ブルック狙いのゆるい流れにも居座っている。ブルックとの違いは明快で、ヒットするとともかく走り、竿がしなるしなる。17:00を過ぎるとそれまで眠っていたのか15cmほどのブルックが、目覚めとともにフライに食らい付き 休むまもなくロッドを振り続けた。

 茨城県花園川
◇2010/6/1(火) ◇晴れ ◇15℃ 
◇ヤマメ ◇総数6尾 ◇22cm

 もう6月なのだが、入渓時は12〜13℃と風も吹いていた為、ちょっと寒い感じがした。漁協のおっちゃんによると6月1日は鮎の解禁日であるのだが、天然鮎の溯上はなく非常に遅れているとのこと。今日は久しぶりの茨城の渓「花園川」の様子を見に来たという感じだが、 グラスフィール 7'8"#3/4 3pcを始めて振る日ともなった。ほとんどがスローなグラファイトを使っている為、グラスもフィーリングとしては変わりがないかと思いきやちょっと吹く風とちょっと長いティペットだけで、まったくフライの着水点が分らない。ん〜おもしろい。

 はじめ開けた場所から釣り始めたが、18cm程度のヤマメが釣れただけで、ほとんど気配がない。ストマックを調べると、そこらじゅうを飛び回っているアダルトは捕食されておらず、ニンフが数匹。水量がかなり多いのでそれらの影響もあるのかも?その後キャンプ場あたりから上流へ釣りあがると、何尾かいいところで釣れ上がった。

 どこにでもあるような普通の短い背に きついドラックのかかるオドリバエのパラシュートフライが流れると、上流でもそのすぐ下でも水面が盛り上がり、針がかりはしないものの何度もフライに出た。ティペットを長くする気もないので、そのまま遊んでいると、フライが背中にかかり釣れた。この場所 他に何尾のヤマメがいるのだろうかと再度流すもまったく反応無し。1尾釣れたことで他の魚の反応がなくなったのか、それともこの釣れた1尾が背の上下を行き来してフライに出ていたのか いまだに疑問だ。

 その後、大北川ダム下に移動するも水は濁り、流れは速く周辺は葦やら木々が生い茂り 何とも厄介な流れに変貌してしまった。水量が収まり、透明度を増せば釣りになるのか分らないが、昔の流れはもうそこにはない事だけは確かだ。

 栃木県湯川C&R
◇2010/5/27(木) ◇曇り時々晴れ ◇13℃ 
◇ブルック ◇総数9尾 ◇25cm

 数日前から寒気が入り込み、局地的な大雨や気温の低下が続いている。今年初めての湯川は特に雨の影響をあまり受けないというよりも、雨が降ってもそれなりに釣れる状況にあるというべきか。9:00頃赤沼茶屋に到着するも、車はなし。時折木々を大きく揺らすほどの強い風が吹き、目の前に見える山々の頂は雲に覆われている。川の様子を窺いながら、窪みや淀みにライズを探すも、魚の姿は見えない。そのまま青木橋に乗らず、そのたもとを右に折れた。まだスネークガイドにラインは通しておらず、記憶にあるライズの場所を目で追い、水の割れる音に聞き耳を立てた。それはいつもの場所でいつものようにライズは起こった。8フィート半のグラファイトに#3ライン、幾分長めのティペットに#16CDCカディス 2投目でその魚はヒットしたが手のひらサイズ。手前でも右側の奥でもライズはあるが、このフライには出そうもない。しばらくいろいろ試した末、ダウンクロスで流し終えたドライフライが水面直下でスイングするとロッドティップに「どっ、ぐっ」と震えが起こり、25cmの尾びれのきれいなブルックが釣れた。悔しいが釣れてしまったようだ。

 早めに昼食をとり、戻りながら小中学校の生徒の列を潜り抜け、何度か川へ下りた。まだ新芽が出たばかりの枝には野鳥がとまり、飛び立ち その様子がよく観察できる。さっきカワセミが川の真ん中を飛んでいったが、今対岸の木の幹にうまい具合にアカゲラが何か物色しているようにも見える。

 日陰の岸のエグレにライズ発見。慎重に近づきキャスト-一発ヒット。これが私の考えるブルック釣りの醍醐味とも言える。つまり心のどこかで、それらの場面を描き、望んでいるようだ。フライは#16半沈みの黄色のボディのスペントタイプ、ストマックは調べていないが、結構今日の当たりフライかもしれない。久しぶりの木道歩きに疲れたため、早めに切り上げ山を下りた。

 福島県檜枝岐川〜栃木県男鹿川C&R
◇2010/5/15(土)〜16(日) ◇晴れ ◇8℃〜23℃ 
◇イワナ・ヤマメ ◇総数4尾 ◇24cm


 これまでの釣れない現実を忘れさせてくれる「檜枝岐C&R」年1回のイベントに行ってきたのだが、結果的にはC&Rの場所ではまったく釣れず、虫の気配すらない為ライズも皆無。いつも釣券を購入し、裁蕎麦を必ず食べる蕎麦屋さんによると、昨日(14日)その下で餌釣の方が26尾を釣り上げ たいそう喜んでいたそうだ。状況的にはいつもは見たことのない雪が所々に残り、放流イワナが深場に溜まっているのかもしれない。桜前線も北海道に移ったとほとんど興味のない話題を昨日ニュースでやっていたが、檜枝岐でも満開のようだ。それでもC&R以外を釣りあがると足元を走るイワナを確認できた。いることはいる・・・。大岩の右側の流れに沿ってフライが流れるとかなり大らかなイワナがフライを食ってくれた。フライは#14パラシュートボディは黄色としたが、それ程意味はない。

 ライズを見ることは一度もなく、いそうな場所での息を飲むようなシチュエーションもなくつまらない。明日もこの場所の予定であったが、見切りをつけ 夕飯を食った後田島の道の駅まで移動をした。次の日の朝 栃木側から多くの観光客がこの道の駅に立ち寄る。もう少し経つと店頭の蕎麦屋や野菜・山菜を売る店も開店し大賑わいになるはず。そんな中 早朝川治方面に車を走らせた。途中まで来て看板を見て気が付いたのだが、男鹿川C&Rの延長から三依地区もC&Rとなっていた。

広い川原、清冽な流れ、山と木々そして鉄道・・・。何かとてもいい所へきたような気がした。こちらも10:00頃ハッチもなく、釣れる気配なし、しばらくするとブロックの周りでスーパーハッチか?と思いきや、大量のスピナー、水面を目を凝らしてみてもライズはなし、流れ出しの浅瀬でヤマメが2尾釣れたが、あまり感動はなし。こんな場所で、ライズがあったら楽しいだろうなと思いながら、温泉街に移動。気温はグングン上昇し、釣れなさそうな予感を打ち消すように、大型の魚のライズ。目ぼしい虫も飛んでいない為、ユスリカかブユなのか水面を動く小さな虫を食っているようだ。#22ユスリカアダルトにフライを変更し、直後40cm以上のヒット。しかしそれを取り込めず、同じフライをヤマメに投げつけるが、反応なし。意地になって、ティペットを12X、フライも#26に変更するが、見向きもしない。どう言う訳?時間ももう12:00になりやる気も失せ、体もつらくなってきた。息子にも釣らせてあげたかったが、夕方の時間帯での釣果は期待できたが、それまで滞在する気はなかったので、2日間の釣行はここで終わった。

 檜枝岐の状況を振り返ると、最近まで降った雪の影響や日照不足、気温低下などそれらの影響が、春の訪れを遅らせていたようだ。「もう暖かくなったから」といった今の気温・気候は水の中では将来の為の積み重ねに過ぎないのかもしれない。

 栃木県大谷川
◇2010/5/2(日) ◇晴れのち曇り ◇21℃ 
◇ヤマメ ◇総数8尾 ◇22cm


  ゴールデンウィークの風物詩ともなっている「どこまで行っても1000円高速料金」から引き起こされる大渋滞。6月より料金見直しからこれが最後となるのか?

 常磐道を岩間インターより乗ると友部サービスエリア前で渋滞。北関東自動車道への分岐が上下線1車線で、サービスエリアの出口と近い為起こるべくして起こる渋滞。東北自動車道も宇都宮インターから渋滞であったがギリギリすり抜け日光宇都宮有料道路へ。今市で下りるも、大谷橋に向かう道は119号線など東西に伸びる細かな道路とそれに伴う信号機でまたもや渋滞となる。

 大谷川はすこぶる透明で、コンクリートの段々畑と頂を雪で白く染めた山に向かってロッドを振りながら進む。見える範囲でのハッチはない様で、魚のライズもない。ただ渡りたての燕が上空を激しく飛び回り 落としたフンをライズと間違えて苦笑してしまった。流れのサイドから#16位の黄色いボディのスペントタイプ(何でも良かったのだが・・・)を乗せてみた。メンディングは下流から吹く風に手助けを頂き、岩井渓一郎ばりの理想的な形となった。それでも活性は高いようで、それなりにフライに出た。午後から霧降大橋まで移動をしたが、日光地区は第一日曜日が放流日ということで、解禁日のように餌釣師たちが所狭しと長竿を振っていて、その隙間をルアーが飛んでいた。少し戻ってだだっ広い川原の駐車場に車をとめ、釣を開始した。水深は浅いので限られた場所へのキャストを繰り返し、その傾向からさらに流れを絞り込んで釣り上がった。今日は肩の部分(それ程明確な肩は少なく、「なで肩」程度にもいるようだ)に多く定位しているようで、集中して狙った。車へ戻ると気さくな漁協の方が、今日の放流にでかいイワナを○キロといっておられたので、数日後フライで狙うと面白そうと自分の頭の中の妄想が、次回の釣行を誘っているようにも感じる。

 茨城県花園川
◇2010/4/20(火) ◇曇りのち雨 ◇17℃ 
◇ヤマメ ◇総数6尾 ◇18cm

 私にとっての2010年度の茨城県解禁は今日、花園川で始まった。17日明け方には季節はずれの雪が積もり、その影響でここの水温も低下気味であることを漁協の方が言っていた。花園川は「いつものように」という表現が最も適していて、ほとんど変わりなく車の運転も、入渓の地点も、方向も全てが流れていく。10:00頃は魚の反応はあるものの、フッキングにいたらず、解禁直後のいつものパターンに陥った。分り切ってはいるもののフックアップがいいフライに結びかえるが、結果は同じでフライにかからない。目の周りにはブユがわずらわしく飛び回り、時折コカゲロウやストーンフライやらパラパラと飛び上がるも、活性はそれほど上がってこないようだ。

 水量は結構多く、たまにこの川から水を引いている水田から お返しに泥水が入り込み みるみる内に濁っていく。それでもゴールデンウィークの田植えのピークとは違い、すぐに機嫌を直してクリアな水に戻っていく。たるみで孵ったのかアカガエルが護岸をよじ登ろうとしている。近寄ろうとすると全員が川に身を投げた。しばらくしてそいつらの1匹でなないだろうが、カラスが大きな黒光りのくちばしでアカガエルを銜えて飛んでいった。ここらのカラスはごみあさりをしている町のやつらとはちょっと違って野性的だ。

 フライの選択はここぞと思う場所ではCDCダンの大小を選択し、それ以外ではフライが見づらい為、色付けしたパラシュートを使った。かかる魚はどれも同じようで、手のひらサイズ。小さな橋のたもと 流れがゆるい壁際でCDCソラックスダンを食いちぎられ(単にあわせ切れ)、根っこが丸見えのエグレの奥にいたやつにも嫌われた為、今日の釣を終わることとした。時折パラパラと川にできた雨のくぼみを気づいてはいたものの、それ程気にせず釣をしていたが、アスファルトはすでに結構濡れていた。

 栃木県鬼怒川
◇2010/4/10(土) ◇晴れ ◇18℃ 
◇大型ヤマメの予定 ◇総数0尾 ◇cm

  気温も非常に高くなり、桜の見ごろも今週末で終わりそうだ。私の釣行も気温上昇とともに鬼怒川本流のいばらの道を選ぶこととなり、「新学期が始まった」というところか・・・。初めに大渡から入り、状況や雰囲気を感じつつも釣る着満々でロッドを振り始めた。ダブルハンドを持つフライマンもちらほら対岸や並びに小さく見える。はじめてすぐ、当りがあったのだが、それ以来悲しいほど当たりはなかった。11:00頃にはガガンボやコカゲロウなどの流下も見られたが魚の反応を水面で見ることはなかった。それから大きく下流へ移動し、東北自動車道下から新幹線下までを下った。左右の砂利道には四駆が行ったり着たりしている。10時頃から釣り始めて現在16:00 当りすらない状況と釣下ってはいるものの非常に疲れた体から、かなり帰りたい気持ちが自分の心の殆どを占めていた。そんな自分に言い聞かせるように「イブニングにはヒゲナガがハッチし、大ヤマメがライズする・・・かも・・・」。そしてイブニングを迎えた。18:00前から、ガガンボが水面を転がり始め、マダラのダンスも始まった。ヒゲナガは10分過ぎから増え始め体にまとわりつき始めたが、水面の変化はなく今日の釣を終わることとした。空中ではヒゲナガでも貪り食っているのか、コウモリがグレーに染まった空を不規則に飛び回っている。疲れたからだが癒えないまま、100kmあまりの道のりをまた帰るのだ。

 栃木県荒川C&R
◇22010/4/2(金) ◇雨後曇り ◇10℃ 
◇ヤマメ ◇総数11尾 ◇最大24cm

 前日からの台風並みの南からの強風で、起床時間には19℃程の気温。夜には風により地震のように家が揺れた。前線が南の海上を進んでいるらしく、栃木県ではそれほど風は強くない。しかし強い雨は降り続き、気温は10℃と低めだ。10:00頃から散発のライズは、ユスリカによるもので、ストマックを調べるとラーバやピューパが主な捕食物のようだ。かなり小さい為、細いティペットと#26以下のフライが適当ではあるが、凍える手と小さすぎるアイと近くが見えにくいちょっとした老眼が非常に釣を困難な状態にしている。さらにせっかくの乾いたCDCは濡れた指先で浮力を奪われ、はじめから水に沈んだ。それでも水生昆虫のハッチが増加したのか、竿が届く距離までライズが見える。そこら中のライズにはさすがキャッチ&リリースの大きな効果を感じつつ、さらに毎日毎日攻められ、釣られたヤマメが、私にも釣れてくれたことに大きな意義を感じる。そして、やたらたくさん釣れたことと錯覚してしまうほど、釣れた魚以外に やり取りの楽しさが記憶として残った。もし誰か釣り人が「釣れましたか?」といった質問を私にしたとしたら、たった1尾の魚の釣れるまでのアプローチが、それ以外の方法がなかったかのように解説をしたのではないかと思ってしまう。

 12:00から昼食、その後昼寝をしてしまったのか14:00頃 暑さで目を覚ますと力強い太陽光線が車に差し込み、ガラスには無数のユスリカのアダルトが張り付いていた。午後からも主体はミッジのようだが、16:00頃より光のトーンが落ちてくると、ライズもそこらかしこに広がり、釣れないと非常に精神衛生上良くない。見えないフライを目で追う行為は、非常に神経をすり減らす為 フライをより大きな#14ガガンボのパラシュートに変更した。これだけのことなのに「ミッジ地獄」から開放された様な 晴れ晴れとした気持ちは何なんだろうか。17:00頃その場を後にしたが、まだまだライズは続いているようだ。

 栃木県男鹿川
◇2010/3/30(火) ◇晴れ時々曇り風強し ◇1℃ 
◇ヤマメ ◇総数1尾 ◇最大24cm

  昨日多少雪が降り、22:00には0℃の状態で、栃木の山はさぞかし寒いのでは・・・。川治温泉にはいると路面は雪が残り、アイスバーン状態。いつもの消防署の裏手の駐車場はガチガチに凍りつき、10:00の外気温0℃であった。川へ下りる前にすれ違ったダブルハンドを持つフライマンより、「魚が見えない」と情報をいただいた。見てみるとなるほどサングラス越しの水中に揺らぐ尾びれは、確認できず まずは魚探しとなった。
 12:00頃より幾分水生昆虫のハッチも進んできたようだが、いろいろな小さめの虫は川下から吹きあげる風にあおられ、水面を転がった。散発にライズがあるものの定位置はかなり深めのようで、ドライフライへの反応は悪い。水中に沈む大きな岩の間の流れにニジマスが1尾、ヤマメが数尾見える。ビーズヘッドのウェットフライに付け替えて流すも反応なかったが、ピックアップの引かれた状態に反応しヤマメが釣れた。その後息子にもブラックパラシュート#18にニジマスが出たようで、おおいに喜んでいた。どちらかというと16日の箒川のように、大らかなニジマスの性格を信じて釣を始めたが、気温の低下か ハッチが少ないのか スレ具合が半端でないのか ともかく非常に厳しい状態が続いた。

 昼食後も強風下 釣を始めたが、フライを完全に見切られ、フライを口に入れたかのように見える状態でもフックアップしていないことが何度も続いた。その後あまりの寒さで、早めに引き上げることとした。川原のフキノトウは味噌汁の具や天麩羅の具になる災難を切り抜け、そこら中で花開き、地面にへばり付いている。ほろ苦い早春の味覚にも似て、今日の釣は真冬の寒さとあまりの魚の冷たい仕打ちに、苦渋を味わった。

 栃木県粕尾川
◇2010/3/27(土) ◇雲時々晴れ ◇13℃ 
◇ヤマメ ◇総数4尾 ◇最大18cm

  粕尾川は比較的近く、北関東道→東北道を栃木ICでおり、途中まで2車線の一般道で道路事情もいいことが到着までの時間を短縮できる。今日は10:00に自宅を出るという制約があり、できれば11:30までには川に着ける場所ということで「粕尾川」を選んだ。フライマンもチラホラ見えるが、餌釣を含めても数人という ”人気河川の釣れない日の目安”=”釣り人がいない” にまんまとはまった感じである。河川脇の梅の花も散り始め、桜の新芽が桜色に 血液でも地面から注入されているようだ。

 水生昆虫はユスリカ、コカゲロウなど結構ハッチはあるのだが、プールで目を凝らしてみてもライズはない。時間帯なのか、魚がいないのか。とりあえずフライはコカゲロウに合わせた#18程度のフライをCDCダンやら、パラシュートなどで流してみたが反応はない。時たま小さなヤマメがしっかりフックに噛み付くようだ。そこに魚がいるという証の「ライズ」がないことが、必要以上に神経を使うキャスティングを続けさせる。その場所に、その流れに普通はいるはずだという願いがことごとく踏みにじられ、非常に体も心も疲れてしまった。

 16:00を過ぎ川からアスファルトに這い上がろうとすると、ヤギの悲痛な鳴き声が聞こえてきた。「メ〜・・・」という普段の泣き声でさえ悲痛な感があるのに・・・。老人が外につないでいたメスヤギを小屋に入れようとしていたが、ヤギが入ることを嫌がっているようだ。それでも老人は強引に小屋へ引きずり込もうとしていたが、断固拒否をするようにヤギは足をつっぱらせて抵抗していた。老人は左手で首につないだ紐を思いっきり引っ張り、そばにある棒を右手でつかみ容赦なくヤギを打っ叩いた。これまで聞いたことのないヤギの悲痛な鳴き声がそこら中に響いた。言うことの聞かないヤギは飼わないでください。

 栃木県箒川C&R
◇2010/3/16(火) ◇雲時々晴れ 強風 ◇10℃ 
◇ニジマス ◇総数5尾 ◇最大48cm

  日本のキャッチアンドリリース制覇に向けて、名高い「箒川C&R」にちょっと行ってみる事にした。箒川に関しては、昔はかなりのペースで行っていた事があり、木製の年券も毎年購入していた。しばらくして ダム下のプールのマッチザハッチにはまって通い続けたこともあった。

 今回#6のロッドにウェットフライと考えながら川に下りてみると、場所がグリーンビレッジの下のプールであったのが悪かったのか、水面にライズリング。すぐさま太いティペットの先に7Xのティペットを継ぎ足した。目の前のライズが、ユスリカに対してのものとあっても、ミッジのボックスはない。私に良く見える#18のパラシュートフライが最も小さなサイズの選択となった。もちろん管理釣り場でおなじみのフライに対して寛容なニジマスであることだけが救いなのだが・・・。

 最初に立った場所の正面のライズが目の前でかなり近い。ドラッグを幾分回避しながら(#6ロッドで操作が思わしくない)、フライを流れに・・・。最初に釣れたのは25cm程のニジマス。「ん〜ライズしているのはサイズが小さいのかもしれない」と思い始めたが、その先でもライズがあり、つかさずフライを落とすも、股下までウェーディングしている為どうも距離感がつかめずレーンに乗らない。さらにニジマスは捕食場所を移動しているようで、うまく合わないのか、フライが違うのか。やっと釣れたのは40cmを大幅に超えるサイズで、多少お口の周りが傷だらけではあったが、グングンひいた。その後もライズをめがけてフライを投げ入れ、デカイニジマスの引きを楽しんだり、ティペット切られたりしていたが、急に風が強くなり、左右上下風が舞ってラインのコントロールが全くきかなくなった。車に戻り昼食をとり15:00頃まで様子を見ていたが、一向におさまる気配さえ見せない風に嫌気さえ感じた。それでも最後にもう一度 あのサイズをと思い#4ロッドに変えて川に下りたが、水面が風で荒立ち、水中が見えず滑りやすい石に足をとられそうにもなった。ライズがない為インジケータを付けて流し続けたが、1尾に出会ったのみで、それ以上の反応がないので終了ということにした。

 振り返れば、10:00頃よりライズがあり12:00頃までは続いているので、#4程度のロッドでティペットはフライのサイズにもよるが、6〜7Xでなんとか釣になるようだ。ほとんどが大型なので、結構楽しめ、1500円の入漁券は価値があるような気がした。

 栃木県荒川C&R
◇2010/3/9(火) ◇雪 ◇1℃ 
◇ヤマメ ◇総数7尾 ◇最大18cm

 3月も9日だっていうのに雪がガンガン降って、とにかく寒い。こんな状況の平日なのに荒川には4〜5人の釣り人が見える。長竿も抱えている餌釣りもその中にいるようだ。どうもキャッチアンドリリースに集う餌釣師は、規則破りの匂いが漂っているように感じてしまうのは私だけだろうか?(規則通りのC&Rをしている方には申し訳ないと思っている。もちろんほんの一部の釣り人であることも知っている。)何でもそうなのだが、その本質を見極めないで、規則やそれらを表示する看板などを見ると 何故かその規則の脇をすり抜けるようなことを考え出すのは人間の性なのであろうか。あるいはそれを見出したりすることが賢いと勘違いしているのか。

 それはそうとして、10:30頃に到着。頭の先から足の先まで、何一つ変わっていない去年までの道具に身を包んでいる為、新年度の新たなる気持ちを道具に寄せることはできないが、川に足を踏み入れると「やっと今年も始まったのか」と感慨深いものもある。多少釣りあがりながら、ライズなどを探してみるも、フライへの反応もないし、もちろんライズもない。雪はどんどん勢いを増しつつあるようで、首まですり抜けてきた雪が冷たく感じた。

 いつもの例年ライズの多い場所に近づくと、やはり流れの中にライズが見える。その場所も去年とはちょっと流れの筋が変わったようで、もちろん水量も多少多い為、付き場も変わっているようだ。11:30頃には結構なライズで、水面にはユスリカのアダルトも見えない為、20番のピューパタイプを流すもまったく反応なし。一度#18グリフトナットに付け替え、流れの奥に流すとヒット。ただしその後はまったく反応なし。老眼と凍える指先には非常に負担のかかる#32に付け替え流すと、まったく反応が異なり、すぐさまヒット。ストマックを調べると写真の内容物で、#32以下であり黒いピューパ、ラーバが主食のようだ。その中の1尾がアダルトへの変身をとげたのを見ていた。

 #32のサイズのフライでも「すぅー」と浮上して見切るのを見ていると、この1週間でかなり手ごわくなっている。またちょっとアップ気味にフライを落とすと反応が鈍るというか ヒットしないので、微妙なドラッグやティペットの存在が大きく影響しているとつくづく感じた。それでも雪の中ミッジへのライズの釣を楽しめたことは非常に有意義だった。

 栃木県田川
◇2010/3/7(日) ◇雨 ◇5℃ 
◇ヤマメ ◇総数4尾 ◇最大21cm

 今日のこの日は、いろいろなことで初めてということになり、えらく寒く雨のそぼ降る中感慨深いものがある。まず今シーズン、自分にとって初釣行となり、アウトフィッターズでの年券購入後初めて足を踏み入れた川が「田川」となった。雨の中 長靴を履き3番ロッドにウェットフライを結んで水面直下を流してみた。水面ではユスリカが飛んではいるが、ライズはない。気が向いた時に起こる程度のライズの為、しばらくするとその場所さえ分らなくなる。それでも付近を流していると、シーズン初めての魚は20cmを超えるヤマメとなった。非常に幸先のいいスタートとも思える。雨にしんなりとした枯れ草は、比較的行き来のある軽トラックの轍を除いて、道を覆っている。とにかく見える世界はまだ茶色。緑多き、芽吹きの春はまだ遠そうだ。途中ドライフライも結んでは見たが反応なし。息子の#18程度のフライも見向きもしないので、その後はソフトハックルで表層を流していると、こちらはちょっとかわいらしいサイズだが3尾のヤマメが顔を出してくれた。

 あまりに寒いので、場所を移動することもなく、15:00程度で切り上げることとした。そうそうもう一つのはじめてがあり、それはデジカメを変えたことで「オリンパス μTOUGH-6020」という新型の水中写真も取れるカメラだ。だから今日のような雨の日も安心のカメラということになる。型遅れのお買い得カメラも考えたが、スペックが格段に向上しているし1400万画素、5倍ズーム特にさわやかな黄緑のボディカラーが気に入った。さらにキャンペーン期間ということもあり4GBのSDカードももらえたのでちょっとお買い得?まあ撮る技術がないのでカメラの性能に頼るしかないという感じもある。

 毎年 あまり進歩のない釣行を続けています。
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